合法をホワイト。
違法行為を含め、公序良俗違反、また、倫理的に問題ありの行為はブラックとして、その中間はグレー。
本日は、グレーなエリアをのらりくらりと考察。
商標法違反?
丸亀製麺問題。
もし、自治体が地域に根ざす文化等を商標登録できる法律があったら、「讃岐うどん」は、とっくの昔に、香川県の商標登録となっていたでしょう。
となれば、讃岐うどんに縁もゆかりもない焼き鳥屋さん(丸亀製麺の前身)が「讃岐うどん」を謳ったなら速攻アウト。
でも、そんな法律はないので、丸亀どころか、京都でも東京でも、使いホーダイなわけだ。
以前から気になっていた、商標権関連の無法地帯。
特に京都や沖縄などは、ある意味ブランドになってて、商品パッケージに「京」の文字が入っていたり「沖縄」という文字が入っていると、それらがない場合に比べて消費者の感じる価値は高まりそう。
個人的な体験としては、「沖縄ぬちまーす使用」とデカデカと書かれたピーナッツを買ったことがあるけど、ピーそのものは中国産。
そして、さほどうまくなかったし・・・
沖縄ぬちまーすを使っているのは事実なので、何の違法性もないけど、「『沖縄産(国産)』と勘違いして手に取ってくれたらしめしめ」と言った意図も感じられないわけではないですね。
ホワイト寄りのグレーじゃないですかね。
まだ誰もやっていないグレーやってみたら、儲かるかもよ?
元祖に訴えられる!
北海道土産の白い恋人。
吉本興業が、それを文字って、パッケージデザインもパクって訴えられた話は有名。
お笑いの企業だけあって、粋なアイデアだったけど、元祖製造元は笑うわけもなく激怒。
訴訟になったわけだけど、吉本側がデザインを変えることで和解になりました。
これ、「面白い恋人(吉本)」が話題になればなるほど、元祖の認知度も上がってWin-Winになるんじゃね?って思いますけどね~
飲食業階などは、ぱくりが横行していて、それが当たり前。
古くは和民のロゴそっくりで訴訟になった魚民(モンテローザ)に始まり、鳥貴族をパクった鳥二郎(ダイナミクス→2023年2月破産)も訴訟になりました。
とまあ、訴えられるケースてのは、規模がでかいもの同士。
小さいレベルでやっていれば、そう大きく取り上げられることはないので、波風立たないレベルでパクったり、匂わせるのは、ちょっと儲かったり?
グレーっぽいマーケティング手法の定番かも。
確定申告はしなくていい?
話は食から180度変わって確定申告の話。
年間20万円以上とか、一定の副収入があった場合確定申告の義務が発生する。
また、個人事業主を始めたなら開業届を出して確定申告をしなければいけない。
お上の決めたルールではあるけど、まともに守っている人は、クソ真面目なごく一部の人だけ。
20万円どころか1000万くらいの収入があっても、確定申告をせずに、のうのうと生きている人は、いくらでもいます。
「申告しないとバレるんじゃね?」
普通の人はそう思うでしょう。
彼らは、「バレることはない。」という確信でもって、申告してないんです。
1000万の利益をまともに申告してしまったら、税引き後の手取りは600万(超雑な計算に基づくイメージです。)
もったいないと思うのが庶民でしょう。
厳密にはブラック寄りのグレーか。
「個人的には申告しない。」というのは、ありだと思うけど、事業としてやっていく意思がある場合は、年間売り上げ300万円くらいが見えてきたら、先のために申告したほうがいいかな?って思いますけどね。
薬機法違反?
石原良純扮するコンドロイチン刑事。
関節痛の治療薬(ゼリア新薬)。
この商品は医薬品としての承認を得ているので「痛みを治せ!」と表記できます。
なので承認を得ていない商品で、医薬的なことに関して「治る」とか「良くなる」ということを明示はもちろんのこと、暗示さえも違法行為になるわけです。
でも、youtube見ると、「これをすればシワが消える。」とか「アトピーが治った方法」とかの「コンテンツ」はよく見かけます。
そのチャンネルが広告収入を得ているなら、コンテンツは商品である。
承認を受けていないコンテンツは、効果効能を謳ってはいけない。
法律の解釈がそこまで伸びて来たなら、彼らのやっていることは「薬機法違反」になるはずですが、今のところ野放し。
もし、何万人もの登録者のいるチャンネルのyoutuberが、医学的に根拠のない治療方法などを紹介して、多数の健康被害が出たら、どうなるの?って話。
でも、今のところ、商品として販売する場合は黒、でも、コンテンツならホワイト?グレーという状況ですね。
前々から気になってたことですが、2023年8月、youtubeついに動きましたね。
YouTubeは15日(米国時間)、医療誤情報のポリシーについての最新アップデートについて報告した。現在の数十におよぶ医療誤情報ガイドラインを、予防、治療、否定の3つのカテゴリーに分類し、保健当局やWHO(世界保健機関)などと矛盾する場合に適用していく。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1524164.html
これで、根拠のない治療系動画は消えゆく運命か。