ネットバンキングがすっかり普及して、コンビニから無料で現金が引き出せる時代です。
にもかかわらず、25日の都市銀のATMコーナーには長蛇の列!
そんな光景を見るたびに、20年前にタイムスリップした感覚になります。
聞くところによると、銀行のATMに並んでいる人は、そもそも並ぶのが好きな人だとか。
さて、今回は屋号はいくつ作れるのか?あるいは、数量制限があるのか?
いくらでも好きな数だけ
結論を言うと、屋号はいくつ作っても問題ありません。
開業届を出すときや確定申告のときは、どれか1つに絞るか個人名だけにする必要があります。
なぜなら、個人事業主はこの世に1人でないといけないから。
「1人でないといけない。」というのは、おかしな表現なのですが、「あなたはこの世に1人しかいないでしょ?」という話です。
例えば、平成30年に個人事業主の開業届けを出し、事業Aをはじめた。
令和に代わって全く別の業種Bを始めた。
さらに、令和2年には、事業Cを始めました。
3種類の事業をやっています。
でも、やっている人はあなた1人。
事業がいくらあろうとも、個人は1人だけなので、個人事業主の数も1。
屋号が何個作っても良いけど、個人事業主としての登録は個人1人だけです。
ちなみに株式会社の場合も、屋号無制限です。
日本レストランシステム株式会社という法人が、星乃珈琲店、スパゲティー五右衛門、カフェミラノ、オムライスの卵と私など(実際はもっとある)。
ウェブサイトでは「ブランド」として紹介していますが、日本語にすれば屋号と同じ意味です。
事業別に屋号(ブランド)をつける
日本レストランシステムのように、国に登録している法人は1社ですが、多数のブランドを持っています。
このような1社で多数ブランドを持つのはビジネスの世界では当たり前です。
もし、このように業種別にブランド名をワケないとどうなるか。
看板に「スパゲティー」と書いているのに、実はオムライスをウリにしたい。」と思っても、お客さんはスパゲティーを目指して来ますから、オムライスは売れません。
業種別に屋号(ブランド)を分けることで、マーケティングをスムーズにさせることができるのです。
だから、個人事業主でも違う事業をスタートさせる場合は、屋号を別にしたほうが、お客さん対するアピール度、ひいては、売上も違ってきます。
屋号はお金がやってくる玄関
スパゲティー屋なのに「(株)レストランシステム・・・」なんて看板あげませんよね。
「お客さんに提供しているサービスが何であるのか?」が明確にわかるような屋号やブランド名をつけるのが鉄則です。
初めて個人事業主を始める場合「かっこいい屋号が良い。」と言う人がいます。
それはそれで良いけど、「お客さんにかっこいい屋号ですね。それではさようなら。」と言ってもらうのが最終目標なのか?ってことです。
違いますよね。
モノをやサービスを販売して代金をいただくのが最終目標のはずです。
だから、その目標が達成しやすい入り口を用意しないといけないのです。入り口とは、もちろん屋号(ブランド)のことです。
屋号はお金にとっての玄関なのです。
難しく考えない。シンプルに。
屋号の決め方は「シンプル」です。
先日、くらしのマーケットで庭木の手入れを頼みました。
やってきた業者さんが名刺を渡してくれたのですが、「植木屋ヤマナシ(仮名)」。といった感じ。
これ以上の屋号はありませんよね。
ヤマナシさんが植木屋をやってるんだ。サービスは庭の手入れ。
屋号を見ただけで、誰でもそのサービス内容がわかります。
これが、「ロックダウン」や「シャットアウト」「クラスターボム」など、カタカナだったらどうでしょうか。
庭木の手入れをするのに屋号が「ロックダウン。」
何かのタイミングで話題になるかもしれませんが、タイミングがなければ、「デメリットしかない」屋号になってしまうのは小学生でもわかりそうです。