仕入れと言えばギフトショー。
当社通販(Shopify利用)ではギフトショーで見つけた商品も多数販売しています。
爆発的に売れるものはないですが、わりとコンスタントに売れるものが多いです。
毎回ギフトショーに商材探しに行っては、必ず「これは!」というものを見つけて来るんですが、残念ながら先月のギフトショー春は不発・・・
というわけで、今回のショーを振り返って、次回の秋に活かすためにも、反省じゃないですが、振り返って見たいと思います。
来場者戻ってくるも出展社少ない
初日から参戦しましたが、コロナ明けもあってここ数年では、もっとも賑わっているのではないかと思うほどの来場者数でした。(具体的に来場者数は後日主催者から発表される。)
「紙に記入して受付で(首からかける)カードをもらう。」というアナログスタイルから、「ウェブで事前予約をしてQRコードで受付」と多少進化したもののQRコードの受付も大混雑。
いつもはQRコードで事前申込みをするんですが、「今回は当日で良いだろう。」と思っていたらQRコードコードの受付終了。
で、当日受付することになったけど、当日受け付けのほうが人が少なくスムーズに会場入りできたという逆転現象があってラッキーでした。
今回、来場者数は「多い」という印象でしたが、開催場所が「東館1~7だけ」と、いつもある西館などはなく出展社は少なめという感じでした。
西館の1階が定番の、雑貨やアパレル関係のマニコレ(https://manicolle.com/)というセクションも本会場内に配置されていたので、その分出展社が少ないのだろうという印象に拍車をかけました。
やはり3日間歩きたい
ギフトショーは春も秋も3日間開催されています。
東館1~7を見るだけなら1日あれば十分です。
でも、気になった商品についてあれこれ聞いたり、出展社と雑談などを含めると3日はゆっくり使いたいところです。
また、1日目「売れる商品見つけてやるぞ。」といった気合が、逆に悪いバイアスになってしまって、何も目に入って来ず「不発だ・・・」という印象で終わりました。
でも、2日目になると、肩の力が抜けたのか、いろいろ目に入ってくるようになってきました。
3日目は、がっつりというより、「チェック漏れないかな?」という感じで、ただの散歩で、モノをもらったり雑談したりを楽しんで会場を後にしました。
これは人にもよると思いますが、せっかく3日間も開催されているので、時間をかけてじっくり見て回るのがオススメですね。
1日目に目に入らなかったモノは2日目には入ってきたり、3日目に気づくことがあったりと、同じ会場でも自分の状況は変わりますしね。
好きなモノを売る派?興味ないけど売る派?
ギフトショーの隠れメリットの1つは、関係も興味もない業界の製品などを見て、いろいろ気づきが得られる点じゃないでしょうか。
例えば、30万円も40万円もするような美容機器なども出展されていました。
「このマシンで20kgも痩せた!」なんてキャッチコピーがありましたが、ダイエットなんて、ぶっちゃけ食事のコントロールだけで済むわけです。
でも、それができないから金で解決しようという人たちのマーケットがあるわけです。
自分自身は美容にもダイエットにも興味がなくても、「そういったマーケットがあることがわかっているので商品を販売する。」といったマーケットイン的なビジネスもあります。
逆に、アンティークや雑貨が好きだから、「自分の好きなものを売る」というビジネスもあります。
こちらはプロダクトアウト的な発想ですが、マーケットインよりも売れにくいというデメリットはあります。
当社は、美容関係はやっていませんが、マーケットがあることをわかって興味ないものを販売するマーケットイン派です。
好きでもない職場に勤めてお給料を頂くのと、ある意味同じかもしれません。
どちらが良いとか悪いとかは決めることはできませんが、どちらも一長一短です。
あなたはどちら派?
これはおもしろい商品
石鹸と言えば「固形」です。
でも、ゼリーのような、ぷにぷにした石鹸ってあるんですね。
「木製家具」と言えば岐阜県飛騨高山。
国産のひのきを使った石鹸で、いい香りがしていました。
この触感は見たことなかったのでおもしろいな、と思うと同時に、まさに「ギフト」としても向いてそうだと思いました。
ただ、ぷにぷにだからといって「人は欲しがるか?」と考えると訴求力は弱いですよね。
世の中いろんなアイデアの商品で溢れかえっているので話題という点でも弱い・・・
メーカーさんごめんなさいね。
こちらはヨーロッパのお店などで使う紙袋。
バーガー袋などといいますが、デザインのテイストが日本のものとは全然違います。
そして、「そういうデザインが好き」というマーケットは少なからずあります。
ヨーロッパは日本よりSDGsなどエコが進んでいるので、このような紙の袋は廃止の方向に向かっています。
そこで、これらを仕入れておいて「品薄になってからマーケットに出すことで高値で売れる。」なんてこともあるわけです。
熟成法とかネーミングできそうですが、デッドストックやアンティーク、ビンテージといったカテゴリになりそうです。
ちなみに、この商品はギフトショーでしか仕入れられないんですよ。
メーカーホームページでも紹介されていないし、インスタで情報を発信しているわけでもない。
現地のバイヤーさんが買い付けてきてギフトショーに展示し、そこで国内のバイヤーさんが買付をする、という流れです。
そういた出展スタイルの企業もいくつかあって、オープンと同時にブースに走るバイヤーさんなどもいるほどです。
キャッチコピーの参考
ギフトショーの隠れメリットのひとつは、キャッチコピーの研究。
何千社という企業が出展しているため、どこの企業も来場者に立ち止まってもらおうと、ブースのデザインやキャッチコピー、ディスプレイなどに力を入れています。
資金のある企業は、もはや建築レベルのブースにしているようなところもあります。
キャッチコピーに、よく考えられたものから、そうでもないものまで色々あり、なかなか楽しめます。
「日本初上陸!」なんてキャッチコピーもよく見かけますが、あまり良いとは言えないんですよね。(自分も使ったことありますが・・・)
初上陸は事実でも、だから、それがバイヤーに訴求できるかというとそうじゃない。
「日本初上陸→新商品→新商品の9割は売れない。」といったセオリー的なものがあるんで、もっと別の訴求ポイントを見つけたいところです。
展示されている中で「これはいいキャッチコピー」というのは、残念ながらなかったですが。
ビジネスモデルの参考
世の中、いろんな種類のビジネスモデルがあります。
当社の通販事業(Shopify)の場合は、「モノを仕入れて販売してその差益を得る。」という小売や卸売というビジネスモデルです。
飲食店の場合も、「食材を仕入れて加工し、お客さんが食べたり飲んだりする場所を提供して利益を得る。」というビジネスモデル。
ゲームセンターでもお馴染みのUFOキャッチャー(クレーンゲーム)。
今回はタイトー(インベーダーゲームで有名)さんが出展していましたが、これはどういうビジネスモデルかというと、クレーンゲーム機を貸し出して、売り上げの一部を吸い上げる(言い方!)というビジネスモデル。
面白かったのは、クレーンゲーム機って「風俗営業機器」とかそういうものになるらしいです。
「お金を払ってキャッチできるかどうかわからない。」という点がギャンブルに近いので、景品の上限も800円とか1,000円とかに法律で制限されているそうです。
だから、クレーンゲームの中に明らか1,000円を超えるような商品が入っている場合は違法となり、場合によっては警察に指導、最悪逮捕されるらしいです。
ま、そんな豆知識は別にして、「レンタル」もビジネスモデルのひとつなので、「何かを貸し出して儲けられないか?」なんて思案するきっかけになりました。