社員は家族ではない。機能だ。

参考:https://diamond.jp/articles/-/344470

社員はロボット、社員は奴隷、社員は歯車、社員は販管費など。

ネガティブな表現があるけど「社員は機能」とは、ポジティブともネガティブとも印象を付け難い無色透明のような表現に思える。

現場系の職種で、子分たちの面倒見が良い義理人情に厚い親分が仕切る会社では、社員と家族ぐるみで付き合ったりすることがあるけど、おそらく親分は社員は家族だと思っているはず。

知り合いの商社の社長でも、業績が悪くなった時、「社員の雇用を維持しなければ。(社員の家族を守らなければ。」と言う思いが強すぎて、相当苦しんだと聞くけど、彼は、田舎出身と言うこともあり、どちらかと言うと親分肌。

一方、仕事は仕事、プライベートはプライベートで分けるリーダーは、識学の社長の言う通り、社員は機能だと考える。

色んな家族があって、全く同一の構成や関係性の家族が2つと存在しないように、会社組織も十人十色的と考えた方が良さそうだ。

個人的には識学社長の「社員は機能」と言う表現を支持したいし、そうであるべきだと思う。

「社員は家族だ。」と言うリーダーで義理人情系の人もいれば、単に「お前らを大切に思ってるぜ。」をアピールするための比喩として使う人もいる。

ただ、その場合、「家族」と言う言葉にポジティブなイメージを持つ人には、「社員を大切にしている。」というアピールは刺さるかもしれないけど、そうじゃない人には逆効果かも。

そもそも家族関係が悪い人や、他の家族と疎遠になっている人、縁を切ってしまう人も少なくない。

そういった人たちにとっての「家族」という言葉の印象は、あまり良くないかもしれない。

つい最近も、「親が離婚して母親と住むことになった。」と言う話を聞いて、瞬間的に「それは大変だね。」なんて言ったら、「父親が嫌いだったんで、こんなにハッピーなことはない。」と大喜び。

父親とはどんな関係だったのかは知らないけど、「やっと自由にはばたける!」なんて言ってたので、同居する中で何らかの圧があったと考えられる。

それにしても家族は多種多様。

会社も多種多様。

会社をやっているなら、どんな組織形態がベストソリューションなのかは、結局自分で見つけなきゃいけないのかな?って思う。

今後、「雇用しない経営」スタイルが注目されてくると思うけど、忙しくなってきたからと言って、「安易に雇用しない方が良い。一度雇ったらそう簡単に解雇できないでしょ。」と言うのは、とある経営者。

肝に命じたいと思う。

小さい企業は、本気で雇用について再考したり、組織を作り直したりしないと、社保倒産の危険性あり。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。