「衣食住にかかわるビジネスをする限り食いっぱれない(生活していける)。」という固定概念がある人も多いと思います。
でも、昨年のコロナ騒ぎで、街の飲食店の多くが打撃を受け、アパレルショップも膨大な在庫をかかえ、かつてのアパレル業界一だったレナウンも完全倒産。
ん~世の中何が起きるかわかりませんね(゚∀゚;)
コロちゃん騒ぎはで人は内にこもったので住関係もかなり伸びましたが、今回は、いったん脇へ置いておきます。
生活必需の食で通販
この衣食住の中でも「食」は別格じゃないでしょうかね。
飲食店は打撃を受けたところもありますが、居酒屋など、食は食でも不要不急の、エンタメ寄りのフードビジネスだけですね。
生きて行くうえで欠かせない生活必需の食については、異常な伸びを示しました。
そうです。
そこが狙い。
「生活必需系の食のビジネスはできないか?」について、ずっとリサーチしております。
そんな折、とある健康系食品の通販を知って買ってみることにしました。
アメリカでは、「肉の味がする肉でない肉」を開発したベンチャー企業(ビヨンドミート)が爆伸びしていますよね。
世界的に健康志向はかなり進んでいますが、日本は、またもガラパゴス状態です。
今後、健康食ジャンルが伸びる
そんな日本も、そのうち健康志向の波がやってくると予想しています。
さて、2016年創業の某ベンチャー食品会社がネット通販をやっていたので買ってみました。
小麦系の栄養や健康を訴求した食品です。
パンやパスタ、うどんにピザなど小麦大好き人間としてはワクワクして購入。
2ジャンルの食品があって、ひとつは悪くなかったのです、もうひとつが、ハッキリ言ってくそまずいorz…。(間接的営業妨害になるので社名は伏せます)
いくら健康的とは言え、まずいと続けられません。
しかも、お試しセットなど少量で注文できるしくみがなく、ミニマムの数量が10個以上です。
どっさり残ってしまいました。
幸い賞味期限が1カ月あるので、なんとか消費できそうですが。
これはあくまで個人的の食の好みであり見解です。
「おいしい」という人もたくさんいるらしいので。
実際この会社、これまでに200万食以上を販売していると言います。
売上を勝手に計算してみた
2016創業で4年間で200万食で計算
200万×約390円(一食)=7億8000万円(4年)
つまり、4年間の平均年商は1億9500万円ほどです。
え~っ( ゚Д゚)。
そんなに売れてるの?って思いましたね。
たった2種類の商品だけで。
「健康を意識する小麦系好き」がターゲットだとは思いますが、年齢層ってどうなんでしょうかね。
今の若い人に共感できるような味なんでしょうか。
昔ながらの小麦の味が染みついているオッサンには無理でした。
新しいマーケティング手法かもしれない
食品系で成功しているネット通販って、以前にも数例紹介しましたが、ショップサーブに出店している、和歌山の「梅干し屋さん」や北海道の「うに屋さん」など。
味を知ってもらうために、少なくとも買いやすい「お試し」的な商品は必ず用意しています。
一方、上記のベンチャー食品会社は、いきなりセットで買わせる戦略。
そしてサブスク(定期購入)へと誘導。
かなり「強気」を感じます。
普通は、味もわからないものを大量買いするなんて、怖くてできないと思うんですけどね。
また、ベンチャーなので2億だか4億だかの億単位の資金調達をしているので、すごいいろんなことに取り組んでいます。
例えば、総合スーパー(GMS)にポップアップストアを出店したり(ま、これはたいして金はかからないけど)、喫茶店のチェーンとコラボでデリバリー用の商品を販売したり。
かつては「相乗りマーケティング」という言葉がありましたが、もはや、コラボや提携が当たり前のようになっています。
1店舗だけで頑張るのではなく、関連企業などの力を借りて世に広めるパターンですね。
まぁ、金があってこそできることなんて、零細企業には大手を組む力はないので、零細同士で手を組んでやるってのは良い方法かもしれません。
キーワードは「コラボ」
通販単独店でやってきましたが、今後フードビジネスに参入する場合は、今回のベンチャー食品会社のように、マーケティングには「コラボ」が必須ではないかと思いました。
同じ広告費をかけるにしても、単に「リスティング広告だけ」というよりも、Win-Winの関係を築ける企業などとコラボしたほうが、マーケティング的には高い効果が得られそうです。
よく考えてみると、自社でもコラボ企画が成功したことがありました。
他人の褌で相撲を取る
他力本願マーケティングですね(^o^)