12月1日~BASEユーザーはエスクロー決済が必須

エスクローとは、簡単に言えば決済の仲介です。BASE株式会社がエスクローを始めるということは、決済の流れは次のようになります。

エスクロー

要するに、「後払い」と同じしくみですね。お店に直接代金が支払われるのではなくて、支払が一旦BASEを経由するということです商品がお客様に届いたという条件が満たされるまで、代金は第三者のBASEが預かるという仕組みです。

何がニュースかというと、「すべての決済方法が」というところです。

一般的な開業サービスのショップサーブなどでは、後払いやクレジットカードは、お客様から直接的な支払いを受けないので、エスクロー的ですが、銀行振込や代金引換は自前で持っている決済方法です。

これがエスクローになることで、どうなるか。

×自社の銀行口座に直接振込ができなくなる。
×代金引換が利用できなくなる。

代金引換という決済方法は消滅しますが、銀行振込は残ります。お客さんはBASEの用意した銀行口座に振込をすることになります。「全店強制的に」というのがやや荒っぽいですが、BASEにしかお店を持っていない場合は仕方ないですね。

代引きの利用率が30%を超えるようなお店はかなりのダメージです(売れなくなるという意味ではない)。自社の銀行口座の場合は、振込手数料をお客さんに負担してもらうことで無駄なコストがかからなかったのが、今度はエスクローの手数料が発生してしまうことになります。

ネットショップ運営で、最もありがたい決済方法の銀行振込まで封印されるとは、これは長くネット販売してきたお店にとっては衝撃でしょうね。某巨大ショッピングモールも、確か、同じ様なケースでトラブルが起きていました。「選択の余地なく強制的に」、ということで退店したのがニュースになりました。

今後、もしかすると、ショッピングモールやASPを使うデメリットの項目として、比較表に載るようになるかもしれません。もちろん、メリットもあると思います。例えば、個人事業主で屋号口座を使っていない場合、振込先が個人名でなくなるとはひと安心かも知れません。エスクローは取引の安全性が保障されるので、「安心」と思うお店やお客さんもいるでしょう。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。