ECサイト運営のスキル「やってはいけないことを知る」

ECサイト運営者がやってはいけないこと

ECサイト運営歴も20年を超えちゃいましたが、あらためてECサイトで「やってはいけないこと。」について総まとめしておきたいと思います。

特にECサイト運営初心者は、うっかりやらかしたり、「よかれ」と思ってやっていることが、実は訪問ユーザーに害を与えていたりということもあるでしょう。

やってはいけないことをやらないことで、訪問ユーザーをスムーズに購入へといざなうことができます。

キーワードの多用

SEOを意識するあまり、キーワードを詰め込みすぎた商品説明文になって、かえって読みにくくなっているようなケース。

SEO的には良くても、訪問ユーザーに対しては「読みにくい」というのは離脱の理由になってしまいます。

キーワードは使いながらも、訪問ユーザーに伝わりやすい文章作成を心がけます。

(悪い例)
このウクレレは、初心者向けのウクレレで、ウクレレのプロも愛用するほどの定番のウクレレになっています。ぜひ、これからウクレレを始めようと思う方は、このウクレレからスタートしてみてはいかがでしょうか。

悪い例を書いてみましたが意外に読めちゃいますね。

変則レイアウト

ECサイトのレイアウトは、Shopifyショップサーブなどの、各ASPを見てもらえばわかりますが、ほぼほぼ同じです。

パソコン用サイトでは、右か左にナビゲーションが付いていたり、ヘッダーの下にナビゲーションが付いていたり。

なので、こういったASPを使う場合には関係ないんですが、たまにいるんです。

デザインやレイアウトにこだわる人が。

アーティスト系気質の人ですね。

ECサイトを理解していなくて、「ここにはこのデザインを」「ここはこうしたい」など。

「自分がしたい」優先で訪問ユーザーのことはガン無視です。

店にダメージを与える記事

オウンドメディアと同義なのが店長ブログ。

ECサイトに付随したサブディレクトリなどでwordpressを使ったブログをやるパターンです。

ブログのコンテンツは何でも良いかと言うとそうではない。

コンテンツの目的は見込み客の集客であったり、ブランディングであったり、ナーチャリング(nurturing)であったり。

すべて「ビジネスをスケールするため」という目的に帰結します。

そこに店長のプライベート日記を載せるなどは、もってのほか。

ネット上のゴミでしかないしお店にとっても害でしかない。

ペット自慢などをしたい気持ちは、わからないでもないですが、そういうのはプライベートSNSなどで発信しましょう。

専門用語の垂れ流し

訪問ユーザー全員が販売商品の知識があるとはかぎらない。

ウクレレを初めて買おうという客に対して、「フレット」「バリ」「チューニング」「オクメ」「ネック」「ナット」「ペグ」「フレット」「スケール」「ストラップピン」などの専門用語の解説を一切していないようなケース。

販売者側はすべての専門用語は、当たり前のように知っているけど、初心者などはチンプンカンプン。

初心者の専門用語チンプンカンプンに丁寧に解説してあげる姿勢は、ユーザービリティーの向上はもちろん、購入率のアップにもつながります。

専門用語について、無知なユーザーに対しての配慮があるかどうか、あらためてチェックしたいところです。

英語を使うバカショップ

日本人相手のECサイトであれば英語は極力つかないこと。

ただでさえ日本人は英語が苦手ですから。

ショップ名に、英語やフランス語、イタリア語などを使えば、おしゃれっぽく、かっこよく見えます。

でも、そう思うのは運営者だけです。

一般ユーザーは英語が出てきた瞬間読み飛ばします。

ひどいケースでは、ショップ名以外カテゴリーまで英語表記しているようなことがあります。

普段英語に接していないユーザーは苦痛でしかないでしょう。

なぜ気づかないのでしょうか。

日本人相手に商売するなら漢字、ひらがな、かたかなをメインで使うべきです。

ネガティブ要素を入れてしまう

ECサイト運営者を悩ます客の例が代引きの受け取り拒否。

注文したにもかかわらず受け取らず、ショップに損害を与える悪人ども。

ただ、そのような悪人の割合はごく一部です。

しかしながら、代引きの受取拒否が1件発生すると、感情的になり「受取拒否は許さん!」的なコンテンツをECサイト上に書いてしまう運営者もいます。

「いやいや、、受取拒否など0.01%とかでしょう。99%のお客さんは良いお客さんなんだから、そんなこと書くと99%のお客さんに不快な思いさせるんじゃね?」ということです。

確かに代引きの受取拒否は腹がたちますが、個別で対応すればいい話です。

参考:代引きの受取拒否の対処法と対策(ECサイト運営者向け)

長すぎ

ランディングページは縦長です。

そして、ランディングページさながらの縦長ページを連発しているのが楽天ショップあるある。

どうでしょう。

読むの面倒くさくないですか?

ネットショッピングで商品を探していて楽天ショップにヒットしたときはテンションが下がります。

ほとんどの場合、ページレイアウトの全体像が把握できないので、どのコンテンツがどこにあるか「わからなくなる」ことはないでしょうか。

個人的には、楽天ショップの品のない縦長ページにはいつも閉口しています。

そんなに、余計なことをごちゃごちゃアピールしなくたって、「知りたいことがわかれば買うじゃん。」って思いますよね。

長ければ良いみたいなバカな考えは忘れて、短時間で商品のベネフィットを伝えて買ってもらえるページを作るのがベストでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。