まわりの中小企業で、発注はいまだにFAXが主力のところがあります。
そういった企業は当然EC化など「どこ吹く風」ひたすらアナログ路線を行っておりますね。
少ない事例ではありますが、周りの企業を見てEC化が進まない理由を考えてみた。
最大の原因は「人」
「人を変えることはできない。」
これじゃないでしょうか。
経営者が60代70代で、いまだ現場で指揮を執っているケース。
その世代でもITに明るい経営者もいますが、ほとんどは、なんとかスマホが使えるようになった「おじいちゃん」ですよね。
DXという言葉すら理解できないと思います。
そういったアナログな経営者に企業のECの重要性をわからせるのが、そもそも非常に難しいと思うんですよね。
創業経営者は、自分のやり方を信じてやってきたのでガンコな人も多くて、部下はもちろん、外部の声も素直に聞かない。
社命がかかっているような場合は、アナログな経営者を会議室に閉じ込めてデジタル洗脳でもしない限り世代交代まで無理でしょう。
「あ、うちの社長のことだ。」と思い当たる場合は、世代交代まで気長に待ちましょう。
ただ、バカ息子が後を継ぐような場合は、もうダメでしょうね。
転職しましょう。
経営者の知識不足
「ECが重要だと思って、ホームページ制作業者にECサイトを作らせる。」
ここまでできるアナログな経営者もいるにはいます。
でも、残念ながら間違い。
「庭に大きな穴を掘りたい。ショベルカーが必要だ。借りてこい。」以上。
「誰が操作できんの?」
です。
ECサイトはツールで、オペレーターが必要なことを知らない。
いや、それはわかっているけど、「オペレーターに必要なスキルが何か?」ということを知らないんですよね。
この部分をしっかり理解しないと、いくら高機能で立派なECサイトを作ったとしても、熱帯魚の泳ぐ水槽と同じく、永遠に観賞用サイトとしてネットに漂うことに・・・
EC化成功例
そういえば、アナログ経営者ばかりの取引先の中で2社ほど、早々とEC化に成功している企業がありました。
今思い出した。
というのも、ずっと商品の仕入れをしていたメーカーですが、EC化して楽天やアマゾン、自社サイトで直販を始めて、こちらの仕入れの掛け率レベルで小売りを始めたんですよね。
メーカーも背に腹は代えられないから仕方ない面もありますが、 小売店はたまったもんじゃない。
そんなこんなで、そのメーカーの商品は当店のサイトでは売れなくなり、取引がだんだんなくなっていったわけです。
一応取引口座はありますが、ほぼ幽霊口座。
おそらく、ですが、外部のECコンサルに頼んだのでしょう。
ECサイトのクオリティーを見る限り、ちょっとECがわかる人材を雇ってやっているレベルではないですね。
ガチでやってますから。
割安な!?ECコンサル
当店は、ショップサーブという通販システムを10年以上使っています。
Eストアーという企業ですが、この企業は業界では「通販システム提供会社(SaaSやASPなどとも言う)」として名が通っていますし、それで売っています。
でも、この企業、もとはそういった箱貸し的なビジネスが中心だったんですが、ここ数年はコンサルに力を入れています。
食品会社のECの新規立ち上げから事業を軌道に乗せるまで。
また、楽天を退店するお店の本店サイトの立ち上げからマーケティング戦略やリピーター醸成のコンサルなど。
通販システムのサービスを使えば、無料とまではいかないまでも、かなりの破格でコンサルしてくれます。
ECコンサル専門の企業は、扱うエリアが広いというのもあって何百万ってかかることも多いのですよね。
月額も10万とか20万とか。
「まともにECをやりたい。」って場合は、ショップサーブは検討してみても良いと思います。
副業レベルの個人とかは相手にしていないので、ECで別の売り上げの柱を作りたい中小企業向けですね。
参考:ショップサーブ成功事例5選(コンサルした事例というわけではない)
DXは焼け野原の後?
DXはデジタル・トランスフォーメーションの略。
IT化の総称みたいなかんじです。
役所は未だに、紙にハンコに、窓口行列ですが、これをオンラインで済ませられるよう目指すのがDXですね。
役所は100年かかりそうな感じですが、中小企業は金さえあれば一瞬でIT化はできます。
でも、その金が出ないところが多いので、このまま終焉を迎えるしかなさそうです。
そこをもうちょっと割安にしてくれたら、救われる企業も多いと思いますが、SIer(エスアイヤー)の腕の見せ所ですね。
関連企業で5年暗い前にシステムを入れ替えましたが300万~500万くらい。
保守的な契約は聞いてないけど毎月10万~20万とかかってそうです。