個人宅への直送を嫌がるメーカーが口をそろえて言うのが「トラブルが嫌」です。
メーカーは決まった取引先へ配送するのが常となっているので、「時間通りに届かない!」とか「破損していたじゃないか!」、ましてや受け取り拒否など発生することがないんです。
だから、消費者に直送することになると、そういった「配送上のトラブルが発生するから困る。」というのです。具体的に何が困るかといいうと、「仕事が増える」のが困るんですよね。
ただでさえ忙しいのに、クレーム対応の仕事が増えるなんて、誰が考えても嫌です。しかも、対個人の対応なんてノウハウがありませんから、「どーしたものか。」ということになってしまいます。
ま、個人直送しなくても売り上げに困っていないメーカーの言い分はそれで良いと思います。でも、今後もっと「売り上げを増やしたい」と思っているメーカーや問屋は、個人直送を始めると良いと思いますよ。
「でも、トラブルが・・・」
「ノウハウないし・・・」
ご安心ください。
そもそも、個人宅へ直送した場合のクレームや問い合わせの9割以上は販売店に来ますから。
経験上ですが99.9%とでも言って良いくらいです。「クレームはこちら(メーカー)へ」とでも書かない限り、問い合わせや苦情は販売店、あるいは、破損している場合などは運送会社に連絡するのが消費者です。
そして、万が一クレームの電話がかかってきた場合は「販売店」に振れば済みます。もちろん、取引開始の段階で、「消費者からの問い合わせやクレームはそちらに回しますよ。」という契約をしておきます。口約束でも良いでしょう。立場的にはメーカーのほうが上ですから。
そのようにネットショッピングが盛んになるころから、エンドユーザーに直送しているメーカーは業績が良いです。というか、直送していなければ今頃はジリ貧だったと思います。
執筆:今日もメーカー直送品をショップサーブでネット販売する男