新商品を開発しないといけないけど腰が重い。
かなりの期間先延ばし状態。
悪い言い方をすると、実はやる気が出ない(・・)
やる気が出ない理由を考えて見ると、ただ、面倒くさい。
新商品を開発して売り出せば、確実に売上げはあがるのに、「なぜやらないの?」と思われそうですよね。
それは、、ギフトショーなどで完成品を見つけて仕入れて売るほうがはるかに楽だから。
そういった楽した経験のほうが多いので、ゼロから開発するのは、相当なエネルギーがいるので、どうしても二の足を踏んじゃいます。
でも、そうも言ってられないので始めることにする・・・
しかし、TO DOリストの「新商品を作る」1行だけだと、行動意欲がまったくわかないので、タスクを細かくわけて、できることから始められるようにしたいと思います。
全体像
未だ市場に存在しない商品を1から開発するわけですが、その作り方は多種多様です。
大手企業だと、だいたい海外の工場で大量生産でしょうが、零細ネット通販企業は大量に作る体力も在庫スペースもないので少量生産がキホン。(ヒットしたら海外生産を考える。)
海外に比べるとコストは高くなるけど国内生産。
もちろん、素材によっては「ロット1万点」とか、中小が手出しできないジャンルもありますが、今回は、家内制手工業的な工場で手作りできるモノ。
当店の場合、開発から販売までのプロセスは大きくわけて5段階。
(1)試作
(2)完成品
(3)ウェブページ
(4)テストマーケティング
(5)通常販売
試作
ずばり、自分で作るのが理想です。
イメージだけのイラストや設計図だけで工場に試作品を作ってもらうと、不具合というか、想定外の結果(状態)が必ず発生します。
そうなると、また試作することになって開発コストも増えてしまいます。時間もかかりますね。
そこは、100均などに売っているモノなどを使って自分で試作品を自分で作ります。
当店の場合、試作コストは5000円もかからないですね。試行錯誤に時間がかかる。1週間くらい。
サンプル製作
手作り試作品と手書きの設計図を持って工場に行きます。
で、「これ作ってちょ。」と。
デザインのパターンを3種類として、それぞれ2個ずつ製作してもらいます。
合計6点。
パターンA×2個
パターンB×2個
パターンC×2個
1個はサンプルで、もう1個はテスト販売用。
1点あたりのコストは、3000円~5000円ほど。最大3万円ほど。
ウェブページ制作
アイデアと多少のお金があれば新商品を作るのはチョー簡単。
でも、それを「利益がでるよう売る」となると、しっかり詰めていかないといけないんですよね。
そこで重要なのが販売ページ。
販売ページを作成するのが一番たいへんなところ(@。@;)
販売ページの出来不出来によって、売れる商品も売れなくなったり、大したことのない商品でも売れるようになったり。
たかが1ページですが、構想から準備、制作で、まるまる1週間くらいはかかります。
どんなページにするか?
サプリメントや食品の販売じゃないので、あれこれ講釈を垂れ流すような縦長型のLP(ランディングページ)は不要。
メインは写真。
動画も不要。
写真を見たユーザーが「おしゃれ!」「良さそう!」「欲しい!」と思ってくれたらそれでOK。
バエえる写真必須です。
サンプル商品を使って商品ページを作っていきます。
3つの要素を持った商品ページです。
・『欲しい!』と思えるおしゃれな写真
・『それならば欲しい!』と思わせるキャッチコピー
・『今すぐ買わない理由なんてないよ』と思わせる説明文
イメージ写真
商品の使用シーンは一般の家庭。
撮影スタジオなんかを使うとお金がかかるので自宅やオフィスの一角を使って写真撮影をします。
「家庭感」を出すよりも、インテリアなので「おしゃれ感」盛り。
そのために、どのような部屋のイメージにするか、楽天などのインテリア商品のコーナーで参考になる写真を探す。
そして、パクる。(←ここが重要)
「この見せ方おしゃれだよね。」と思える写真を1枚選んで、それにそっくりの撮影セットを作ります。
とにかく安く撮影セットを作る
セットもガッツリやろうと思えばお金がかかるので、例えば、1m×1mくらいの壁紙を4枚ほど買って板などに貼り付けます。
壁紙は1平米あたり数百円程度で売ってますね。
後は、無印や100均一(セリアなどはおしゃれ系が多い)などの雑貨をいくつか揃えて「それっぽく」背景を作ります。
楽天で探してみましたが、この雰囲気なんか良いですね。
そんなにお金かからなさそうです。壁紙(200円)+木(200円)+植物(300円)+ミニカー(1000円)
それっぽいミニカー(ダイキャスト)なんかは、メルカリなんかを使えば良さそうです。
写真は一眼レフがあればベストですがiPhoneで十分。
引きの写真からアップまで、利用シーンが手に取るように感じられる写真を4~8枚ほど撮影。
テストマーケティング
完成した販売ページの広告を出します。
リスティング広告よりも、インテリアはインスタ広告のほうが相性が良いですね。
今回はターゲット層はフェイスブックユーザーも多い感じなのでFB広告もあり。
その前に、すでに稼働しているネットショップのPVの多いページ上位10ページにバナーを貼ります。(そういうページがない場合は広告を出さないといけない。)
おそらく1ヶ月も立たないうちに(2週間以内)に商品が売れます。(皮算用ですが、経験則から、だいたいそれくらいで売れる見込み。)
「売れることを確認」できたら量産に入ります。
もちろん、量産と言っても3000個とか1万個とか、そんな数は置く場所もなければ、さばくのにも時間がかかるので、せいぜい100個とかです。
1個あたりで見ると大きな利益は出せないんですが、2個セットや5個セットなど、「セット商品」を作ることで客単価を上げることができます。
また、サンプルを作ってくれた工場だけで追いつかなくなることも想定して、ネットで、同じ業種の工場を探しておきます。
特に、家内制手工業的な工場は、ネット検索で見つからないことが多く苦労します。
販売価格について
販売価格は、試作の段階で1個2500円くらいで考えていました。
仕切りは50%の@1250円とか、せめて6掛けの@1500円くらいに押さえないと利益が出ませんので、試作の段階で見積もってもらいます。
その段階で、「その金額にするには1万個~」なんて見積だと、あきらめます。
一回の仕入れで大丈夫そうな数量で見積もってもらって、行けそうならGOサインです。
しかし、国内生産は高い・・・
でも、ライバルがいないので確実に売れる。
通常販売
通常の商品として、普通に販売していきます。
ページ内容は作り込んでいるんですが、お客さんから問い合わせを受けたり、クレームを受けたりすれば改善をしていきます。
また、CVRを上げるための改善も怠ってはいけませんが、ある程度の頻度で売れる様になってくれば放置。
放置までたどり着けると後は楽です。
在庫を管理しながら工場に発注。
「注文が入れば送る。」の繰り返し。
オリジナルの新商品なので、当たれば相当な期間は売れ続けます。
が、注意しないといけないのは、その商品が「売れている」というのが同業者にバレると、遅かれ早かれ100%の確率でコピー商品が出てきます。
特許を取っていても、商標登録や意匠登録をしていても無駄。
かいくぐったパクリ商品が出てきます。
特に、それなりの規模の企業に目をつけられると、やつらは海外で安く作って売り出します。
そうなると価格競争で負け。
そんなのをいちいち「真似しやがって!」と取締りポリースやってもキリがないので、パクリ商品の影響で回転率が悪くなってきたら撤退のタイミング。