自社が借りているオフィスが現状若干広すぎるんです。
かといって、ちょうどよいサイズのところに引っ越しすれば良いかというと、引っ越し代などを含め逆に高くつくんですよね。
だから、「余ったスペースをコワーキングオフィスにして一般に貸し出してはどうか?」というアイデアを思いつきました。
WeWorkの上陸など、最近コワーキングスペースが盛り上がってますよね。
そのブームに乗かって、自社の借りている物件でコワーキングスペース・ビジネスをやって副収入を得られないか?、いろいろ検討試算した結果、やらないことに落ち着きました。
理由は、賃貸物件ゆえの3つの問題です。
又貸しの問題
「借りてる物件を他人に貸す(又貸し/転貸と言う)」物件オーナーに了承を得ないといけないんですよ。
これは民法で決められていることなんです。
第612条 1.賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ、その賃借権を譲り渡し、又は賃借物を転貸することができない。
2.賃借人が前項の規定に違反して第三者に賃借物の使用又は収益をさせたときは、賃貸人は、契約の解除をすることができる
要するに、立ち上げる前に、オーナーの承諾を得ないといけないし、無許可でやってしまうと一方的に解約される恐れがあるわけです。そりゃそうでしょ。
今入居しているオフィスのオーナーは個人さんで、どちらかというと保守的・・・「トラブルをできるだけ避けたい。」そんな感じなんですよね。
ただでさえ入居者探し(年々入居率が下がっている)に苦労しているのに、契約書だなんだと、余計な問題を抱え込みたくないでしょう。
「収益の20%を家賃にプラスして払います。」なんて交渉すれば、乗ってくるかもしれませんが。
内装の問題
どうせやるなら、今どきのコワーキングスペースっぽく、おしゃれに、かっこよく、そして西海岸風のに改装したいですよね。
別に現状のようにダサくても人は入るとは思いますが、イケてないビジネス関係の人ばかり集まるのもちょっとなぁ~っと。
働く環境って大事ですよね。古びれた喫茶店で仕事をするのとスタバで仕事するのとでは、仕事のクオリティーも発想も変わりそうじゃないですか。
科学的根拠はないと思いますが、環境って仕事に影響すると思いますけどね。いかがででしょうか。
カギの問題
最後は鍵の問題。
オフィス稼働中は鍵の問題は発生しないですが、自社がお休みの間に利用するユーザーがいる場合、鍵をどうするか。
予約のある時間帯にわざわざカギを開けに行くのか?
無理無理。
スマートロックなどIot導入すれば、できるでしょうが、そこまでコストかけてやりたいかというと、じゃかん面倒くささが勝っちゃいました。
起業は覚悟とエネルギーが必要
で、今回思ったのが、起業にしろ新規事業にしろ、「覚悟とエネルギーが必要だ。」ということ。
今余っているスペースを貸し出す事業を始めたとして、月間いくら儲かるかってのを試算してみましたが、労力対効果が見合いませんでした。
リアルの実業ですから時間をたっぷりとられてしまいます。
完全フリーなら打ち込めそうですが、そこまで時間も取れない。
そんなわけで、妄想と皮算用だけで終わるに至りました。
現在、東京や神奈川、名古屋に大阪などを中心にコワーキングスペースが増えていますよね。でも、地方は若干弱い。
こういうのって先駆者利益のビジネスですから、都会はもはや出遅れ感があると思うので、地方の方は先駆者利益を取りに行ってみてはいかがか?