通販媒体は「ネット」以外に「テレビ通販」や「カタログ通販」もある。
我々の本業はネット通販ですが、それ以外の媒体を得意とする企業もあるんですよね。
コパ・コーポレーションを知ったのは最近のことですが、この企業のウリは実演販売。
実演販売と言えば、ジャパネットの高田社長や名前は忘れましたが、昔、テレビ通販で「玉ねぎを切って泣かない方法は、涙が出る前に切ってしまうこと!」なんてジョークを飛ばしながら実演していたおじさんなどを思い出します。
人材派遣ではなく卸売業
創業は1998年、そして、2020年の6月に東証マザーズに上場したコパ・コーポレーションは「卸売業」として登録されています。
コーポレートサイトを見ると、まるでタレントのプロダクション事務所のように、ずらりと実演販売士が顔写真を並べています。
おもしろいのは、ほとんどの販売士が「レジェンド松下」や「サクセス木原」「ロックオン鈴村」というふうに、これ何ていうんですかね、「ニックネーム」ですかね?
短いキャッチコピーがついた名前になっています。
しかも、販売士の紹介文がすばらしい。
例えば、イナバックス後藤の紹介文。(なんですかイナバックスってw)
マニアック。とにかくマニアック。人の斜め上をいくような、意表をつく切り口で、実演トークも他の販売士とは一線を画す。大量な汗をかきながら売り場に立つ一方で、PB品の開発や商品の購買管理などの本社業務も担う
https://www.copa.co.jp/profile/イナバックス後藤/
見てみたいですよね・・・
「ワッショイ浜」とか「キングダム中野」「ムッシュ中島」とか、もはやタレントやお笑い芸人の芸名みたいです(笑)
おっと、コパ・コーポレーションは、卸売業とのことですが、なんと商品と実演販売をセットで卸してくれるらしい。
「それなら、うちも仕入れてみようか。」と思いましたが、ネット通販には卸さないといことで即アウトでした。
株で一儲けした人がいるはず
コパ・コーポレーションの社長は、2017年7月、ビジネスパーソンは大好き、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に出演されています。(2020年9月上場後に2回目出演!)
2017年当、はまだ上場していませんから、番組を見て「この企業は将来性があるぞ。」と思って、この企業のIPO(新規公開株)を狙っていた人は一儲けできてそうですね。
IPOの初値4530円で、その後どんどん株価は上昇して8000円(9月初旬)近くになっています。
ただ、コロナの追い風(通販利用激増)が株価をお仕上げている面もあるのかな?っと思いました。
2倍近くになってますからね。
売るならいまのうち?(買ってませんが・・・)
せっかくネット証券の口座持ってるのに残高0円ですからね・・・
また株始めようかな。(今は株は異常な高値だから、「今は買うな。」という話しもあるので悩むなぁ。)
すべての商品には共通点が!
「卸売業」ということで、「なになに?ウチで扱えるようなモノあるのかしら?」と商品を見てみました。
商品ラインナップを見て、一目瞭然、あきらかな共通点があります。
すべて、「実演できる商品ばかり!」(当たり前だろ!)
つまり、実演販売士が「室内」で、かつ、「手元で」実演して見せられる商品ばかりです。
高枝切りバサミや芝刈り機など、環境を買えないと撮影も実演できないような商品は含まれていません。
商品の大きさも、ほとんどが、宅急便の60サイズ以内に収まるようなモノばかりですね。
在庫スペースも少なく済むし物流費用も押さえられる。
もちろん、単価が安いというデメリットもありますが、そこはテレビ通販を使って大量販売することで大きく稼いでいるのでしょう。
あと、家庭用品という共通点がありますね。
つまり、おうちで使う便利グッズなどが中心になっています。
しばらく成長しそうなビジネスモデル?
「家庭用品ばかり。」
そこからターゲット層を考えてみると、おうちでテレビを見ている人たち。
ターゲット層や顧客層は、もしかするとIR情報(投資家向けの情報)で書いているかも知れませんが「40歳以上の女性」じゃないでしょうか。
時間とお金にゆとりがあって、家でゆっくりテレビを見て電話で注文。
コロナ渦では、テレビ世代のシルバー層は、ウィルスに震え上がり、自宅に巣ごもりし、おとなしく過ごした人たちも多かったと聞きます。
業績は、4-6月期の売上だけで19億円!(ノ゚⊿゚)ノ
しかも3億近い営業利益!
テレビ通販は、特定のターゲット層に対しては、まだまだパワフルですね。
レジェンド松下さん
実は、この人、初めて知ったんですが彼が動画で喋っているのを見たことがあります。
「1日1億円売るカリスマ実演販売士」と異名をとる松下さんは、動画で、その極意を話してくれています。
ざっとまとめてみました。
極意その1 気づく
相手が何を考えいるかを空気を読む。「相手が何を求めているか」を気づきそれに沿って紹介する。「何でも買って」とプッシュすると客は疲れる。
極意その2 愛される
絡みにくいヤツ、面倒くさいヤツなど嫌われない努力。Win-Winの関係性を築くことが重要。相手をリスペクトする。例え相手が年下でも「さん」をつける。
極意その3 「売る」のではなく「買ってもらう」
「売りにいく」とウソなどが発生してしまう。相手に気持ちよくなってもらいたい、喜んでもらいたい。そんな気持ちから相手には真摯に向き合う。
極意その4 波を引き寄せる
売れる波、売れない波がある。スキを見せているときに売れる波が来る。「売ろう売ろう」と思っているときはお客さんが近づかない。「売り」にいっていない空気のときに波が来る
極意その5 心を動かす人と会う
失敗は成功の母。人との出会いが自分を成長させてくれる。
本も出版されているようなので興味ある人は読んでみると良いですね。
ネット販売のセールスでも応用が効くことはあると思いますよ。