中小の食品メーカーから「ネット販売を始めたい。」という相談がありました。
同社が作って小売店に卸している「加工食品」が、大ヒットして、めちゃくちゃ売れているとのこと。
そこで、「メーカーとしても直売すれば儲かるんじゃないか?」とのご相談です。
甘いね。。。
いやいやいや、なぜ売れてるかわかる?
卸先の小売店で爆発的に売れている加工食品。
メーカーとしては「商品が良いから売れている。」と勘違いしちゃったんですね。
いやいやいや、「良い商品だから売れる。」ってトンデモな勘違いですよ。
その小売店が売れている理由は2つだけです。
1つ目は、販売ルートや顧客を持っている。
2つ目は、販売方法を知っていて実践できる。
以上です。
メーカーとしては、売れているのがわかるのは数字だけなので、どうしても「商品が良かった。」と思ってしまうわけです。
そりゃ、消費者と直接コミュニケーションを取ることがないので、「なぜ消費者がそれを選ぶか?」って情報は知らなくて当然です。
でも、販売するには「そこ(なぜ消費者が買うのか?の理由)」が一番大事。
小売店は、そこをわかって売っているんですよね。
ヤフーショッピングを紹介する
そのような、このご時世に通販サイトも持っていない企業から、「おたくの通販サイトを(参考までに)見せてくれ。」と言われたので、ヤフーショッピングのサイトを紹介しました。
その後、音信不通・・・(爆)
あらら。
おそらく、どうやって始めたら良いかも想像もつかなかったのでしょう。
普段、リアルベースで営業ばかりしるのでネットに関する知識がほとんどないのでしょう。
ネット通販を始めるには、「うちの、このような通販サイトを持って始めるのですよ。」と言われても、反応しようがないわけです。
「何から始めるの?・・・」と。
まあ、知識がないのだから仕方がない。
とりあえずご連絡は待ちますが、正直、まともにコンサルしようと思うと大変なのは目に見えてますからね。
とりあえずご連絡は待ちますが、正直、断ります。
面倒くさいので。。。
問屋やメーカーが通販を始めるには
これまで何度か書いてきたネタではあるのですが、あらためて。
通販を含めネット上のビジネス全般を「EC(イーコマース)」と言います。
業界自体は25年ほどの歴史しかありませんが、とにかく変化のスピードが速いのが特徴です。
昨日まで儲かったやり方が、今日には全く通用しない。
そのような業界に参入する場合、ハッキリ言って、素人では無理です。
業界に精通した人の協力なくしてEC参入は100%無理だと思ってください。
社内で、ちょっとパソコンが得意な人に、「通販サイトを作れ。」などと仕事を振る社長はバカ社長の代表です。
どうぞ笑って憐れんでやってください。
その会社は前に進ませんから。
本気ならECのプロに相談
ネットを通じたメーカー直売(D2C)の流れが勢いを増しています。
「離婚で困ったとき」に弁護士に相談するように、「儲かりすぎて本気で節税をしたいとき」に税理士や会計士に相談するように。
2020年の時代に「ネット通販に参入したいとき」は、ECのプロに相談するのが正解です。
「ITコンサルタント」と名乗る人々も多いですが、ITと言っても幅広く、必ずしも「ネット通販を理解している。」とは限りません。
ネット通販を深く理解している人や企業の門をたたきましょう。弟子入りじゃないですけどね。
当てがない企業さんは、まずは、Eストアーの無料セミナーでしょう。
なんたって無料でEC業界の最新事情を知ることができるわけですから、使わないと損でしょう。
同社は、通販システムを提供する企業ですが、まともなコンサルができる企業として業界人の中では有名です。