3月イベントに向けた販促キャンペーン

販促キャンペーン

まもなく1年の中でも最大級のイベント「バレンタインデー」がやってきますね。関連商材を扱うお店はすでに販促キャンペーンの準備を済ませているかと思います。

以前、EC関連のビッグデータを専門にする会社(X社とする)の人から聞いたのか、その会社のウェブサイトの記事で見たのか忘れましたが洋菓子の有名店の話。A店としましょう。

X社は、大手洋菓子のネット通販のバレンタインデー期間の注文数か売り上げを比較したデータを見せてくれました。

折れ線グラフだったと思いますが、そこには、ライバル店3、4社がバレンタインデー期間中にエベレスト級の売り上げの山を記録しているのに対し、A店だけは年間を通じて標高の低い山を作っていました。

理由は単純で「メルマガを出さなかった。」です。ウェブ上では、キャンペーンを打ち出すものの、積極的なプロモーションをしなかったわけです。イベント期間の積極的なプロモーションがいかに大事かということを思い知らされました。

日米イベント比較?

アメリカではブラック・フライデーといわれる日があります。11月の第4木曜日(感謝祭)の翌日です。簡単に言えば、全米あげての大セールの日ですね。

そもそも、なんでブラックなのか。Wikiによると、その日は『人が外に溢れて仕事が増えるため(wiki)』だそうです。人混みがブラックなのか、みんな外に出て住宅地の電気が消えてブラックなのかは定かではないです。

また、翌月のクリスマスに向け、この時期に年間の大半の売り上げを稼いでしまう小売店も多いとか。

アメリカの感謝祭に相当する日本のイベントは、「家族みんなで集まる」という行動的な点ではお正月やお盆でしょうか。でも、お正月やお盆に「買い物熱が高まる」ということはないので経済的には当てはまらなさそうです。

かといって1年で一発ショッピング熱が高まる期間というのもなさそうです。これからやってくる春シーズン、夏の暑さ関連、秋の行楽、クリスマスと、小ぶりな山があるイメージですね。

3月の押さえるべき8つのビッグイベント

さてさて、3月の準備はお済でしょうか。3、4月と言えば春。卒業入学入社シーズンです。それ関連の商材が大きく動く時期です。

以下、3月のイベントについてリストアップします

花粉症対策

花粉はすでに2月から始まっていますが、一般的には3月マックスですね。関連商材としては、マスクや眼鏡、花粉症に聞くと言われる食べ物や飲み物、花粉防止のスプレーやその他のグッズ、目薬や塗り薬(鼻の中に塗るやつ)など。

ひな祭り

3月3日。女の子のある家庭限定ですが、最近は、数万円もするような雛人形を買うような家庭は少なくなってきていますね。その代わり、数千円程度のリーズナブルなグッズが人気のようです。

花見の準備

ネットやSNSなどを使って花見スポットの情報を収集することに始まり、当日の会場セッティングのためのテーブルやイス、バーベキューセットなどアウトドアグッズなどの商材があります。

企業などで花見担当なんかになると大変ですね。最近は「場所取り代行」なんてビジネスもあります。なんでもありですね。

ホワイトデー

3月14日。バレンタインデーに比べると消費は弱いですね。と言ってもバレンタインデーの7割くらいはあるようです。

そもそも男性は、義理チョコのお返しを買うというのは苦手ですから。苦手というより面倒くさい。というより「義理チョコなんていらんわ。」ですね。平均予算(相場)は2,000円くらいが目安でしょう。

卒業準備

卒業パーティーや卒業旅行、さまざまな記念品やプレゼントなど。卒業式で着るフォーマルウェアや着物。販売はもちろんレンタル系も大きく動きます。

入学準備

小学校幼稚園、中学高校、大学と入学の準備はそれなりにあります。子供が小さいほど準備が大変なイメージですね。

ランドセルに始まり、子供用の防犯グッズ、入学を機会にスマホを持たせる場合もありそうです。その他、おおむね服飾雑貨系の商材が大きく動きそうです。

新生活の準備

後半にもってきましたが、このイベントが経済規模としては一番大きいんじゃないでしょうか。 ネット販売だけで見ると、そうでもないかもしれませんが、全体ではかなりの割合を占めそうです。

具体的には、家具に家電にインテリア雑貨、ビジネススーツなどの衣類、カバンやパソコン、時計などを新調する人も多いですね。どれも高単価ですね。

春のお彼岸

3月20日。 ご先祖様は此岸(しがん)。現世の我々は彼岸。ご先祖様をうやまい、なくなった人々をしのぶ日です。そんな伝統的宗教的な儀式をネタに売り上げアップを図るのは若干不謹慎な気もしますが、この時期に売れるものは売れるので売っちゃいましょう。

キャンペーン施策

先の例にもあるように、顧客がいる場合はメルマガは絶対ですね。ユーザーはショッピングするお店の選択は複数持っていますから、お知らせしないことには気づいてくれませんし選んでもらえません。

メルマガも年々開かれにくくなっているので、開いてもらえる工夫を加えたうえ、顧客ランク別に内容の異なったメルマガを出すのは、もはや常識になっています。

ECサイト上で行うのは特設ページを作ったり、それに付随するバナーなどを作成。そして、意外に忘れがちな重要な購買促進剤とでもいうべき「クーポン」。

クーポンは意外に効果的

最近は楽天などでもやたらクーポンが出現してうっとおしいですが、実は、クーポンは、お客さんの購買導線上でも重要な役割を担っています。というか、クーポンを提示するだけCRV(高倍率)が高まるワケです。

クーポンもただ一律で提供するより、顧客一人一人に合わせて発行します。ま、一人一人は無理ですから、メルマガ同様顧客ランク分けで作るのが良いでしょう。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。