「取引先が倒産した模様。」という話を聞きました。
幸い、売掛金(先に納品して後払いのやつ)は、しれていたので、大きな痛手はなかったようですが、第一声は「やられた!」。
来月、40万円の支払い予定の取引先が、ある日突然音信不通に。
倒産あるあるです。
このご時世は特に増えています。
「BtoC」と「BtoB」の違い
取引先の倒産は、BtoB独特のリスクです。
ネット販売は、クレジットやら電子マネーやら、いろいろ決済手段はありますが、基本現金商売です。
キャッシュ・オン・デリバリー(COD)
請求額が回収できないということは99%ありません。
でも、企業対企業の取引においては「末締め末払い」の、いわゆる後払い(掛け売り・掛買い)スタイルが主流です。
後払いができるのは、そのベースに「信用」があります。
でも、その信用が裏切られるときが倒産。
まあ、倒産した当該企業、3店舗の経営は大変だと思いますわ。おそらくキャパオーバーだったのでしょう。
創業社長なので、もしかすると、数字も苦手だったのかもしれません。
反面教師
倒産は、仕方ない選択だったとは思いますが、我々BtoCでやってい者にとっても、あらためてリスクヘッジについて考えさせられます。
具体的には、仕入れ先。
これまで1、2社、問屋の先のメーカーが倒産しています。
幸い、人気商品ははなく、ロングテールの1点レベルの商品だったので、なんの影響もありませんでした。
ただ、メインの問屋がもし倒産したなら、、、
おそらく売り上げの30%くらいが一気に途絶えてしまう可能性があります。
問屋は終わり。メーカー直取引が基本
そんな危機感があったので、10年前くらいからメーカーとの直接取引に切り替えています。
10社をまとめてお願いしている問屋が飛んでしまうと10社、いきなり失います。
でも、メーカーと直接取引すると、10社のうち2社が倒産しても8社は残る計算です。
問屋がアウトになっても、メーカーは、すでに把握しているので、直接取引の話を進めれば良い話です。
でも、それもなかなか時間のかかることだし、そもそも問屋はもう必要ないので、可能な限りメーカーと直接やりとりする方向にもっていってます。
儲かる商材提供メーカーを警戒
いつも良い商材を提供してくれているメーカーがあって、非情にありがたい。
でも、そのメーカーだけに頼って事業を組み立てると、そのメーカーが倒れたときに、道連れになってしまう恐れがあります。
だから、常に、儲かる商材を入れてくれるメーカーさんとは仲良くはするものの、いつ終わって良いように体制を整えるのが必要なんですよね。
諸行無常とも言うように、世の中常に変化していますから、未来営業安定している企業などない、といったスタンスで取引を見ていく必要があります。
オススメ本
倒産寸前は何度も経験していますが、倒産は未経験。
でも、どうせ倒産するなら、ちゃっかり自分はぬくぬくと海外逃亡とかが、おもしろいですかね。
会社は倒産、従業員は路頭に迷う。
でも、自分はスペインで極楽生活。
そんなメンタルの社長がいると被害者続出ですね・・・
倒産と言えば、この本!
「資金繰りがヤバイかも・・・」と、「倒産」「破産」の文字が頭に浮かんでいるまじめな社長さんが読むと良さそうな本です。
読んでないので中身は知りませんが!