送料について、注文のしやすさ、つまり、顧客心理の観点から普通に考えると、次のような順位付けになるのではないでしょうか。
無料 > 全国一律 > 都道府県別や重量別
送料については、安さも大事だと思いますが、わかりやすさもけっこう重要だと思います。
さて、仕入れ価格に利益を乗せて、さらに、配送料を加算した価格で販売したい場合、定価や市価を下回る場合は、「送料無料」と謳っても、なんら問題はありません。
でも、「仕入れ価格+利益+配送料」の合計が、定価や市価を超えた場合は、2つ問題が発生しそうです。
問題1 他店より高いので売れにくい(ライバルがいる場合)
問題2 「定価や市価以上の価格で買わされた」というクレームが発生する
問題3 「送料無料」と謳っても嘘くさくなる
問題1 具体的数字で見てみると、市価「10,800円」の商品について、送料を加算して「11,800円」として販売した場合、同一商品が他店でも販売されている場合は、ネット上では簡単に比較できるので売れにくくなります。つまり、価格競争力がなくなります。
問題2 「他店のほうが安かった!ボッタクリだ!」という種のクレームは、ネットショップにはお馴染みです。お店に非ははなく、いわゆる脚の言いがかりです。でも、市価よりも高いとなると、言い訳しにくくなります。
問題3 定価や市価より高く販売して「送料無料」と謳っても、お客もそう単純ではないので「ちゃんと送料取ってるじゃん」とバレバレということになります。
以上を踏まえると、やり方としては2つに絞られそうです。
対策1 「送料無料」ではなく「送料込み」と表記する。
対策2 送料は別で頂く。
なお、お店オリジナルの商品の場合は価格設定は自由なので、この限りではありません。また、メーカーや商社が商品の価格をオープン価格としている場合は、販売側は自由に価格設定できますので、この問題も発生しないですね。