悩みやコンプレックスに直接訴求して、解決、解消できる商品やサービスは、起業ネタとしては鉄板ですね。レディースのアパレル関係から離れて久しいので、こんなサービスがあるなんて初めて知りました。
その名も「airCloset(エアークローゼット)」略して「エアクロ」。
毎日、「何を着ようかしら」と悩む女性たちの心強い見方です。月額制で、好みのコーデ(コーディネーション)の洋服が送られてくるというサービスです。毎日の洋服選びに悩み女性の強い味方です。
あ、アフィリとかの宣伝じゃないですよ。
同社ビジネスモデルですが、2015年2月にサービスをスタートして、2018年12月現在も、実に、「3年以上続いている」ということは、ビジネスとして成り立っているって考えても良さそうだから、気になったわけです。
現在、会員は16万人を超えているので、もし、万が一、その会員全員がライトプラン(月額6800円)に加入しているとしたら、16万x6800=10億!。月商10億の年商120億!!!ま、この計算はairですけど、実際は、2017年の資料によると、「流通総額37億円」とのことです。
流通総額???
販売店を店子として持つ楽天や、店子じゃないですが、2万店を超えるユーザーのいるショップサーブが「流通総額」という言葉を使うのはわかりますが、エアクロが「流通総額」という言葉を使うのは腑に落ちませんが、もしかすると、モール的なやり方をやっているのかも知れません。
いずれにせよ、大和ハウスやANAなど有名企業と提携したり、最近では、マットレスのメーカーと提携したりと、乗りに乗っている感じですね。
この洋服コーデの、アイデア自体は、失礼ながら、誰でも思いつくようなものだと思います。友達・家族とかの「ふとした思いつきからスタートした。」なんてパターンかも知れません。でも、それを、資金力と技術力、マーケティング力でビジネスとして形にしてしまっている点は、激しく土下座です。
m(_ _)m
さて、好奇心旺盛なオッサンは、早速、女性になって登録してみました。すみません。中身見たかったのです。
会員登録しないと見えない部分を、書いてしまうのはちょっとアレなんで、具体的には書きませんが、1つ言えるのは、本当にしっかり、本気でリサーチしているってことです。
経営陣は男性のため女性の事情や気持ちを1から100までわかるのには無理があるので、周りにいる女性から、アンケートやらモニターなどを利用して、声を集めたのでしょう。(わかる人もいますが)
有料会員登録までには、身長から服のサイズや好みのテイスト、気にしているパーツ(顔やバスト、ヒップ)などを、事細かく入力していく必要があります。それを、150名を超えるスタイリストが分析して、顧客に最適なコーデを選んで送る」という感じですね。
ちなみに、男性に対してはこういったビジネスは成り立たないでしょうね。市場規模は、男性1に対して女性9とか、もしかするとそれ以上かも知れませんね。
おしゃれな男性もいますが、確かに便利なサービスだと思いますが、レンタルしようとまでは思わないでしょうね。やはり、自分の目で確かめて、手で触って、着心地やフィット感など、こだわったものを選んで、それを大事に着る傾向があるように思えます。
この「air」って、わりとキーワードですよね。airBnBとか、airRegiとか、エアーギターとか。地味に流行ってるアイデアなんで、オズボーンのチェックリストNO.9「組み合わせてみたら」で、何かと「エア」を組み合わせることで、新しいビジネスアイデアが生まれるかも!?