思わずじっくり見た秀逸な?ユニクロの新聞広告

2024年5月の見開き1ページのユニクロの新聞広告。

普段広告などスルーが当たり前のところ、おもわず引き込まれて読んでしまった・・・

広告の目的は40周年セールのお知らせ。

ところが、1984年の広島での1号店のレトロ写真に思わず目を奪われる。

これは年齢的なものかも。

そして、「そんな朝早くに誰が服を買いに来る?」からの「ところが大行列。というより大群衆。」

当日、予想を裏切る、ちょっと感動チックなドラマの紹介。

そして「あんパンと牛乳を配った。」という心温まるようなエピソード。

その横には、スペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんが「広島で翌年生まれた。」と言う話。

これは完全なこじつけ。

無理やり感があってツッコンだ。

綾瀬はるかさんが、ユニクロ1号店オープンの1984年6月2日生まれなら、それは偶然であり、不思議なめぐり合わせとは言えるかも。

ちなみに、オッサン諸君大好き「綾瀬はるか」さんの誕生日は1985年3月24日。(個人的はガッキー派(どうでもいい話・・・)

「広島」以外、何の共通点もない。

「あの日がなければユニクロはなかった。」という一文は、別に何の引っ掛かりもない。

「へぇ~そうなんだ。」って感じ。

この一文に限って言うと、独り言のような内向きのニュアンスが感じられるからかも。

さて、この広告で一番ツッコミたいところ、というか、おもしろいと思った点は、日本語の文法で言えば主語の欠落。

「FPSは誰なのか?」が隠されている。

「いつもお客様が支えてくれました。」

「大企業病になったらダメ!感謝の気持を忘れたらユニクロじゃない!」と、今日も胸に刻みながら。

「初心と感謝を忘れずに。」

などなど。

誰の発言?

もちろん、創業者の柳井さんであろうことは、知っている人ならわかると思うけど、この、主語を抜いた、まるでユニクロという企業を擬人化したような広告は、消費者にどのように伝わっているのか気になるところ。

さすがにアナログ効果なので、反応率は測定不能。

「測定なんていらねーよ。イメージ広告出しときゃ、客は来るさ。」と言わんばかりの余裕の広告だな。

もちろん、感謝祭の間は通常の来店数より増えるわけで、その部分の増加分は測定してる可能性はある。

ユニクロの入口にセンサーってあったっけ?

ところで、入試問題(現代文)の設問として、「この広告文では主語が省略されている。次の選択肢から適切なものを選べ。」などあれば、こんな感じになる。

  1. 社員
  2. 役員
  3. 株主
  4. 創業者
  5. 綾瀬はるか

あと気になったのは、この広告は誰が作ったのか?

おそらくプロのコピーライターやデザイナーが中心となって作ったんだと推測するけど、インハウスだとしたらびっくりかも。

柳井さんがイラストレーターで作ってたら、ヤフーニューストップだな。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。