普段広告などスルーが当たり前のところ、おもわず引き込まれて読んでしまった・・・
広告の目的は40周年セールのお知らせ。
ところが、1984年の広島での1号店のレトロ写真に思わず目を奪われる。
これは年齢的なものかも。
そして、「そんな朝早くに誰が服を買いに来る?」からの「ところが大行列。というより大群衆。」
当日、予想を裏切る、ちょっと感動チックなドラマの紹介。
そして「あんパンと牛乳を配った。」という心温まるようなエピソード。
その横には、スペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんが「広島で翌年生まれた。」と言う話。
これは完全なこじつけ。
無理やり感があってツッコンだ。
綾瀬はるかさんが、ユニクロ1号店オープンの1984年6月2日生まれなら、それは偶然であり、不思議なめぐり合わせとは言えるかも。
ちなみに、オッサン諸君大好き「綾瀬はるか」さんの誕生日は1985年3月24日。(個人的はガッキー派(どうでもいい話・・・)
「広島」以外、何の共通点もない。
「あの日がなければユニクロはなかった。」という一文は、別に何の引っ掛かりもない。
「へぇ~そうなんだ。」って感じ。
この一文に限って言うと、独り言のような内向きのニュアンスが感じられるからかも。
さて、この広告で一番ツッコミたいところ、というか、おもしろいと思った点は、日本語の文法で言えば主語の欠落。
「FPSは誰なのか?」が隠されている。
「いつもお客様が支えてくれました。」
「大企業病になったらダメ!感謝の気持を忘れたらユニクロじゃない!」と、今日も胸に刻みながら。
「初心と感謝を忘れずに。」
などなど。
誰の発言?
もちろん、創業者の柳井さんであろうことは、知っている人ならわかると思うけど、この、主語を抜いた、まるでユニクロという企業を擬人化したような広告は、消費者にどのように伝わっているのか気になるところ。
さすがにアナログ効果なので、反応率は測定不能。
「測定なんていらねーよ。イメージ広告出しときゃ、客は来るさ。」と言わんばかりの余裕の広告だな。
もちろん、感謝祭の間は通常の来店数より増えるわけで、その部分の増加分は測定してる可能性はある。
ユニクロの入口にセンサーってあったっけ?
ところで、入試問題(現代文)の設問として、「この広告文では主語が省略されている。次の選択肢から適切なものを選べ。」などあれば、こんな感じになる。
- 社員
- 役員
- 株主
- 創業者
- 綾瀬はるか
あと気になったのは、この広告は誰が作ったのか?
おそらくプロのコピーライターやデザイナーが中心となって作ったんだと推測するけど、インハウスだとしたらびっくりかも。
柳井さんがイラストレーターで作ってたら、ヤフーニューストップだな。