迷惑フォルダを開いて、誤って、重要なメールが放り込まれていないかチェックするのは、ショップ運営者のお決まりのメールチェック・スタイルかと思います。
ご多分に漏れず、迷惑フォルダをチェックすると「助成金、諦めていませんか?」というタイトルのメールが入っていました。ザ・迷惑メールの典型なんで、放り込まれてたわけです。
サクッと読んだところ、何の怪しさもないんですが、リテラシーの低い人は「そんなおいしい話があるのか!?」と飛びついてしまう可能性は高いですね。
ちなみに、助成金とは、例えば、「65歳以上の人を雇入れる場合は国から年間70万円支給します。」といった制度です。色々なパターンがあるので興味がある人は厚生労働省のウェブサイトをチェック。
出荷作業だけなら、そんなハイレベルなスキルを要求されないので、あえて、「高齢者を雇い入れる」という場合もあるかも知れません。そんなときに、国に「それ」を「申請」すれば、「返済義務のない70万円をポンと頂ける」という話です。
一見、とってもありがたい仕組みですよね。
でも、実際は、そう簡単には行かないんです。
国に対して「65歳の人雇います。」とだけ紙に書いてハンコを押して提出すれば、「翌月に70万振り込まれる。」
そんな甘い話はないです。
助成金を得るためには、「膨大な書類を用意して提出。審査期間を経て承認されて、数ヶ月後にようやく振り込まれる。」というのがお決まりです。
で、その、膨大な書類ですが、素人ではとても準備できないような専門的な言葉満載の書類だらけです。ひと目見て、ゴミ箱に捨てたくなるやつです。
そこで、面倒な作業を肩代わりしてくれるのが、行政書士や、当該迷惑メール送信者の「助成金なんたらセンター」とかです。
「助成金は欲しい。でも、手続きは面倒。じゃ、プロに頼もう。」
という流れは、自然なわけですが、プロに頼むと金がかかります。
本来なら70万丸々もらえるところ、プロに頼んで、20、30万抜かれて、最終的に得られるのは40~50万(あるいはそれ以下)になる、というのが、助成金に関するあるあるです。
所得税に消費税などたっぷり払っているので、「税金返せ」という気持ちはあるものの、正直、助成金とかは好きじゃないですね。
そんなことに時間を使うより、本業のネットショップで、売上アップ作戦を実行して、日銭を稼ぐほうが楽しいと思いますけどね。
追伸
ネットショップをやっていると、様々なダイレクトメールが届きます。ぶっちゃけ、得するメールは1件もないです。「知らないところから来たメール(「突然のメール失礼致します」系)は即ゴミ箱」が、オペレーションの基本です。