EC(ネット販売)にかかわらず、集客に苦労するのはビジネス業界の常?
当社もShopifyやショッピングモールでEC事業を運営しつつ飲食店事業や、その他のリアルビジネスも展開していますが、「もっと集客できたら。」と思うものです。
今回の質問は、当社がサブ支店で使っている通販システムのショップサーブに寄せられた新規ユーザーからの質問。
「わからない。」はないでしょう。
それに対して同社からの回答は次の通り。
ショップサーブなら、管理画面の必要な項目を埋めることでSEOの基本を備えたお店を開店できます。また、開店直後から集客対策として活用できるショッピングフィードの仕組みを標準でご利用いただけますので安心です。ショッピングフィードをご利用いただくと、難しい操作や面倒な手続きなしで、多くの有名サイトにお店の商品を掲載できます。
出典:Eストアー(株)
その他にも、SNS連携ボタンの設置やお店の改善ポイントがひと目でわかるレポート、ネットショップの運営方法や集客方法がわかるガイドブックをご用意していますので、低コストで繁盛店を目指すことが可能です。
正直全く回答になっておらず、ただ、同社のシステムをちょっと親切に説明したに過ぎません。
私が回答するなら、「集客方法がわからない。」ってアホじゃね?
です。
申し訳ないですが。
分からないことは、「(A)自分で調べる」「(B)人に聞く」の2択です。
だから、質問者は「当店の集客方法は何があるか教えてください。」と言えばよかったところ、「わからない。」などと言うから、何の役にも立たない回答になるわけですね。
広告費はあまり出せない
広告費をじゃぶじゃぶ出せる企業もありますが、大事なのはコスパでしょう。
お金の余っている企業は、じゃぶじゃぶ広告費を使ってコスパの悪い集客をしても、痛くも痒くもないですから、うらやましい・・・
ほとんどの企業は、「広告費はできるだけ抑えたい。」というのは当然の中の当然です。
だから、「広告費はあまり出せない。」という姿勢は正解だと思います。
集客方法を知るには客を知る
世の中、集客方法は何百とあります。
1000種類もはないと思いますが、個人的に把握しているのは50~80種類くらいはあります。
でも、その中から、無作為に選んで実行すればそれで良いかというと違います。
「その企業や販売商品にマッチする集客方法を選ぶ」というのが正解です。
例えば、ネット販売(Shopify)を運営する当社では、60代以上の人(男性が多い)が使う商品を扱っています。
そこで、流行りのInstagramに広告をバンバン出して売れるでしょうか。
否。
instagramには確かに60代のユーザーもいますが、大半は20代~40代くらいです。
Instagramに広告を出せば、40代の娘が60代の父親に「こんな商品宣伝出てたよ。」ということはあるでしょう。
でも、クリック毎、あるいは表示毎に費用のかかるネット広告では、いくら頭を使って広告を作ったところでペイできません。
じゃ何をするかというと、新聞折込チラシを使うわけです。
ECというデジタルな事業をやりながら、アナログな集客手段も使うことで、ネットからの集客に加えてリアルからの集客も行えるわけです。
そんな手があったのか!
先程言ったように「集客方法」なんてのは50種類も60種類もあります。
最近、実は、「その手があったのか!」という集客方法を発見したことがあります。
ネットで、しかも、無料で集客ができる手段なのです。
それは、J*m*tyの掲示板です。
あえて、*を使って、わかる人だけにわかるように小細工してごめんなさい。
ネットショップ黎明期の2000年~2005年あたりは、いろいろな掲示板(2チャンネルのような)が乱立していて、そこに宣伝の書き込みをすることで集客ができていた時期があります。
今となっては廃れたやり方です。
が、業種によってはJ*m*tyが使えるとは、自分でも「大発見だな。」と思います。
もちろん、繰り返しになりますが、商品やサービスがなんであってもJ*m*tyが使えるというわけではありません、相性がマッチするものだけです。
集客前に「見込み客」
古い記事の加筆なので前後してしまいますが、集客をする前にやることは見込み客の明確化です。
野菜が嫌いな人に野菜を勧めても買いませんよね。
野菜を売るなら「野菜が好き」という「見込み客」を見つけないと、すべてが無駄になります。
そこのステップを省いて「集客だ!」なんて吠えるから、無駄な苦労と無駄な資金を垂れ流すことになるわけです。
集客する前に見込み客を、明確化、明文化することです。
例えば、「健康を意識した食事を心がけている小さい子供を持つお母さん。」という感じです。
女性>お母さん>小さい子供を持つお母さん>健康意識のお母さん
このように、できるだけ絞り込むのがコツです。
そんなに絞り込んだら「(母数)人数が少なくなる。」という心配をするかもしれません。
確かに、ターゲットの母数は減ります。
でも、そこを広げて「お母さん」という条件だけにしてしまったら、もっと広く集客することになりますが、転換率(コンバージョン率)が下がり、広告コストが上がってしまう、という負のスパイラルに陥ってしまいます。