販売心理学「フレーミング効果」の事例や活用方法

ネット販売をするなかで、◯◯の法則だの、△△効果など、よく使います。キャッチコピーや説明文から商品の見せ方まで。さらに、商品名、キャッチコピー、説明文は一応SEOを意識しながら書きます。

そんな中から本日はフレーミング効果についてお勉強。

フレーミング効果は、一言で言えば、日本に昔からある言葉「物は言いよう」です。

同い意味のことも、言葉を変えるだけで良いように思えたり悪いように思えたり。

身近な例では、「自分」のことを「わたし」「わたくし」「俺」「僕」「あたし」などと言いますが、それぞれ印象が違います。「キャッシング」と言えば、気軽な印象ですが、「借金」というとネガテイブな印象になってしまいます。「離婚歴がある」と言うと重たいですが、「バツイチっす」と言うと軽くなります。

よく例えられるのがこのパターンです。

(A)この化粧水で劣化が止まらない人は100人中10人です。
(B)この化粧水で若々しさを取り戻した人は100人中90人です。

内容は同じだけど表現が違うだけで、受け取る印象も違います。前者はネガティブな面に、後者はポジティブな面にスポットを当てているのが特徴でしょう。

販売においても、言葉ひとつでお客さんが受ける印象も変わるので、ありとあらゆる箇所で、フレーミング効果を使って、購入へと導ける雰囲気づくりをしたいですね。

ただ、何が何でもフレーミング効果を使って「良いように言い換える」のが正しいとは限らないでしょう。

例えば、「当店は駅から徒歩3分です!」と言えば近さをアピールできますが、「当店は駅から徒歩4時間!」と言えば、ちょっと笑いの要素が入ってきますよね。

あと、同じみの松竹梅の法則。これも実はフレーミング効果の応用なんですね。

(A)ユニクロのボクサーパンツ:300円
(B)無印良品のボクサーパンツ:1500円

どっち買う?

と言うとき、選択する人は、価格で選ぶのか、品質で選ぶかの二者択一を迫られます。

でも、ここに(C)ビームスのボクサーパンツ:3000円が加わると、価格や品質は普通の「判断材料」に変わります。

「安すぎるのもなぁ~、かと言って、高すぎるのもぁ~。とりあえず無難な無印にしておこう。」と。

どうしても売りたいモノがあるときは、それより上位のプランや高価格の商品を見せることによって、安く感じさせたり、無難な選択に思えたり、させることができます。

下の画像は、ショップサーブの料金プランの比較です。一応、松竹梅を意識したラインナップになっていますが、中途半端な感じがします。もうちょっとメリハリつけたいですね。


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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。