某有名コンサルタントが言うには、モノが売れる理由は「良さそうに見えるから。」これ以上、シンプルで核心をついた言葉はないのではないでしょうか。食べたこともないケーキを見て「おいしそう。」と言って買います。味を知っているわけではないけど、買うきっかけは、おいし<strong>そう</strong>なわけです。
この「良さそう」は、スイーツはもとより、すべての商品について言えることです。ただ、自社の商品となると、あまりに知りすぎていているため、言い換えると、「良い」ことをわかりきっているため、そのことを全く知らない消費者に「良さそう」を十分伝えられていないケースが大野ではないでしょうか。
そんなときは、「良さそう」と思って消費者が買っている商品を研究するに限ります。
というわけで、手っ取り早くアマゾンのビジネス書ベストセラーから、「良さそう」と思える本のタイトル、特に心理学的に効果的なタイトルをつけている本をピックアップして、ぐだぐだ考えてみたいと思います。ランキングは、あえて少し古い2016年からピックアップしてみました。(タイトルだけを見て主観的に魅力的なものだけをチョイスしております。)
ランキング3位から。「銀行が捨てられる???どういうこと?」思うんじゃないでしょうか。日常生活にがっつり入り込んだ未来永劫安定的で、インフラ的な印象企業が「捨てられる」とは、一体どういうことなのか?と思ってしまいます。これは、心理学で言うところの、認知的不協和ですね。
ランキング4位です。心理学的に●●の法則などがあるのかもしれませんが、この質問形式のタイトルは目を引くものがあります。特に「難しいことはわかりませんが、」と言う部分は、Questの法則などにも見られるように、「ターゲットを絞り込む」効果があります。
株式だとかFXだとか、そのへんのことを全く知らないような層を暗にターゲットとして絞り込んでいる印象です。これからのネット検索も「質問式」や「音声検索」が増えると考えられていますが、キャッチコピーやタイトルを作るときは、このような質問形式は使えそうです。
実は、この本2010年のベストセラーの「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」のパクりぽいですね。ただ、出版社が同じなので、同じ編集者?のアイデアなのかもしれません。
今のところ、「お金」と「英語」だけですが、「難しいことはわかりませんが、ネット副業の方法を教えてください!」とか「難しいことはわかりませんが、売れる方法を教えて下さい!」と、他にも応用がききそうですね。
一気にランキング20位です。過去の人かと思いきや、地味にそれなりに活動しているホリエモンこと堀江貴文氏。「99%の会社はいらない。」と、これまた認知的不協和にカテゴライズされそうなタイトルです。なかなか衝撃的です。
たまにyoutubeでホリエモンの話を聞くことがありますが、彼の言っていることは間違いではないんですが、究極すぎて現実が追いついていない感じですね。確かに、当社も、スタッフを雇っていますが、全部外注すれば人はいらないんです。さらに、販売商品もAで売っているので当社も、「世の中的には別にいらない」なんて話になります。
まぁ、そんなことを言い出すと「地球に人間はいらない。」なんてことになるんじないですかね・・・
PS
ECサイト運営中のショップサーブについて、「ショップサーブは、もういらない。」こんなタイトルを思いついてしまったんですが、その話はやめておきます。