商品をネットに公開するだけで売れていたのは今は昔。マーケティングにセールステクニック、キャッチコピーやライティング、さらには心理学まで。ネットショップの運営に必要なスキルは年々高度化しております。それがあるからこそ楽しいネットショップ運営です。
さて、今回のテーマは、あなたも必ず経験したことであろう「選択肢が多すぎて選べなーい!」という心理です。
最近、白物家電の冷蔵庫を買ったのですが、選択肢は価格コムで見る限り選択肢は352です。この中から1点選ぶわけですが、家電は得意でメーカーの好き嫌いやこだわりがあるので、すんなり選ぶことができました。選択肢が多すぎると「選べない。」という心理には陥らない例外です。
でも、選択すべき商品やサービスについてマニアだったり詳しかったりしない限り、「冷蔵庫を買い換えたい。」「商品を買いたい。」と思ったとき、「どれを選べば良いかわからない。」状態になるのが普通じゃないでしょうか。
これを心理学では決定回避の法則と言います。
(出典:http://kakaku.com/kaden/freezer/)
ショップサーブで専門店を運営して10年以上なので、自社商品については全て知り尽くしています。
でも、初めて来店したお客様は、選択基準ががわからないことが多いんですね。店主としては、「それぞれのブランドの特徴は知ってて当たり前。」の感覚で商品を公開していますが、「ブランドを知らないお客さんも多数いる」という視点を忘れがちです。
この「ブランドを知らないお客さんも多数いる」という事実は、問い合わせやクレームなどの形でわかることがないのがやっかいです。
そこで、商品の見せ方として重要になってくるのが、「ブランドについて無知な人を想定した選択基準の提案(ページやカテゴリ)」です。スーツストアで例えると、「“ブランド別の紹介”はブランドを知っている人向け」です。知らない人には適さないので別の切り口が必要になります。
例えば、よくあるのは価格別やランキングです。これはどこのお店もやっていますが、選択基準は他にもありそうです。「世代別」だとか「体型別」「シーン別(結婚式用?仕事用?)」などです。ま、あくまで「例」ですが。スーツストアやってるわけじゃないです。自分のお店に当てはめて考えましょうって話ですね。
先日は、「そんなオススメ方法があったのか!」と目からウロコが落ちたことがありました。いろいろなお店(特に異業種)を見て回ると、何かしらヒントが得られることが多いです。