成功ショップに何があったのか・・・

成功ショップに何があったのか

成功ショップに何があったのか
ちょっと古いネットショップ専門誌を読んでいたらアジア雑貨のお店が成功事例として特集されていました。

オーナーさんがアジアのある国を旅行していたときに、一目惚れしたクッションのようなものを輸入してネット販売を開始、瞬く間に人気店になったようです。

当初は現地の一般的な小売店から仕入れていたけど、こちらの注文通りの品を送ってくれなかったり、納期遅れや数量などのミスも多かったりで仕入先を変え、日本人テイストに合うようにオリジナル商品も作っていったようです。

現地市販品の仕入れから、オリジナル商品の開発という流れは成功パターンのひとつですね。さっそく、今も元気にお店をされているのかと検索してみたところ、ネットショップはあるにはあったのですが、いきなりヘッダーの看板画像が非表示状態です。

それでも商品は買えるのかと、適当な商品ページを開いてみると、ここでも画像非表示が目立ちます。カートボタンを押してみたところ「Not Found」のエラーページです。

レンタルカートを使用していたようですが、これだけは解約したのかカートへデータを渡すことができずショッピングができない状況です。お知らせも2006年で止まっています。ここで、ネット販売はしていないことが確定です。しかし、ホームページは公開状態です。従業員6人を抱える法人になったこのネットショップに何があったんでしょうか。

さて、それはさておき、とりあえず専門誌の取材を受けられたときは人気店だったわけです。そこまでの良い点は、なんと言っても日本未上陸の海外製品を一番乗りで輸入してネット販売を始めた点でしょう。

そして、通常の小売店から仕入れていたのを、利益率が高くなる現地の卸から仕入れるようになったり、オリジナル商品を作ったという部分までは成功パターンです。ここまででわかるのは、海外に商材を探しに行って日本未上陸のヒット性のある商材を持ち帰れば、確実に当たることを示していると言えます。

問題はその後です。某国で販売されている「それ」が売れていることを知ったガメツイ同業他店や他業種が、現地に飛んで類似品を仕入れてきてネットで大拡散です。そのあたりから、一番始めに販売を開始したお店の売り上げは徐々に下がり始めます。その後、ライバルが増えてくると安売りするお店が出てきて、ますます売れなくなります。

雑貨やインテリア系の商品はブームが冷めたという見方もできますし、リピート性も低かったのも原因かもしれません。アジア雑貨というニッチなジャンルにも関わらずブームに乗って従業員を雇い拡大しようとしたのも無理があったのかもしれません。

また、2006年の段階で自作ホームページのみでスマホにも対応しておらず、ネット販売システムを取り入れていない部分で業務に無理が生じて立ち行かなくなったのかもしれません。先行逃げ切りとは行かなかったのでしょうか。

さらに、好奇心はドメインチェックへ。なんと、所有者が2014年に外国人デイビットさんになっていました。しかも、サーバーは香港。つまり、廃止になったドメインを外国人が取得して、お店のデータもDLして新しいサーバーに保管しているパターンのようです。

一昔前は、専門誌て多くのネットショップの事例が紹介されていて読み応えがあったんですが、当時の人気専門誌もすべて廃刊になって寂しい限りです。ここはひとつ、Eストアさん、成功ショップとは言わないまでも、本業副業にかかわらずノッてるネットショップを取材して専門誌として出版してみてはいかがでしょうか。紙媒体でなくてもKindleストアーとかでも良いと思いますよ。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。