経費をクレジットカードで支払いうと、後の処理が楽なので、積極的に使っている人も多いと思います。ただ、クレジットカードの場合、実際の支払いは翌月であるために、間違って「翌月の費用」として仕訳してしまう人がいるようです。
これは間違いですよ~
例えば、2月に次のようなクレジット払いが合ったとします。
2月1日 amazonでプリンターインク購入 3,000円
2月10日 amazonでビジネス書籍購入 5,000円
2月15日 楽天でDVD-R購入 2,000円
2月20日 専門サイトで梱包用ダンボールを購入 5,000円
2月25日 開業サービスのショップサーブの料金の請求 15,000円
そして3月10日に、2月分の合計「30,000円」が一括で引き落とされます。
これを、次のように仕訳けるのは間違いです。
×3月10日 経費合計 30,000円|楽天銀行 30,000円
なぜなら、3月10日実際の経費は発生していないからです。
簿記では、発生主義で記帳するのが基本です。ビジネス上の取引が発生した時に記録するわけです。
今回の場合、2月に5回、3月に1回、取引が発生していますので、記帳は、全部で6行ということになります。そして、クレジットカードに関して記帳する際に使う科目が「未払金(みはらいきん)」です。
クレジットカードで購入したときにいちいち記帳するのは面倒なので、3月の引き落としの時に、カード明細書を元に記帳すると正確に、楽に付けることができます。
2月1日にプリンターを買いましたが、カードで買ったので実質「未払い」です。
よって、記帳は次のようになります。
2月1日 消耗品 3,000円|未払金 3,000円
2月10日 新聞図書費 5,000円|未払金 5,000円
2月15日 消耗品 2,000円|未払金 2,000円
2月20日 荷造梱包費 5,000円|未払金 5,000円
2月25日 通信費 15,000円|未払金 15,000円
これで、月末の時点で未払金の合計が「30,000円」になっています。要するに、カケで買って、支払い義務がある金額が3万円と言う感じです。
3月10日 未払金 30,000円|楽天銀行 30,000円
この記帳をした段階で、未払金は0円になるのがわかると思います。
そもそも、経費が発生した時を基準にしないと毎月の利益率を計算しても、完全に間違ったものになります。
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