「最初はすごい明るくて親切な印象だったけど、結構ネガティブな人なんだ。」と言われるのが良いのか。あるいは、「最初怖かったけど、こんなに優しい人だとは思わなかった。」と言われるほうが良いのか。一般的には、後者の加点式の方を選びたいと思うはず。
仕事の現場でも最初の印象が良かった人ほど減点方式で評価が下がり、気にも止めていなかったダークホースが頭角を表すとひたすら加点のみで、多少のマイナスなどはご愛嬌。
100人にも満たない社員やアルバイトなどを見てきた肌感というか経験値なわけだけど、隣の慧眼の社長はどのようにお感じか知りたいところ。
減点主義は、ある意味日本のお家芸であり国民性じゃね?って思う。
「物価は上がっているのに給料が上がらない。」など、その原因が自分の外にあると考えていることこそ原点主義思考のなせる技ではなかろうかと思う。
20人の社員やアルバイトがいるとして、他の同僚の良いところに気づいたり積極的に見つける姿勢のある人は1もいれば多い方という印象。その他多数は、自分のことを棚に上げ、日々せっせと他人の粗探し。
過去に、スタッフらに「他の人の良いことを見つけましょう。」的な話をしたことがあったけど、各人20年30年と蓄積してきた堅牢な減点主義思考はびくともしない。暖簾に腕押し。仕組みを作って相当苦労しないと無理っぽいと思ったので早々に諦め。経営者としての適性のなさを感じた瞬間。
というか、できれば優秀な人だけを雇いたいけど、中小企業に優秀な人材が来るのは、ちょっと高額な宝くじに当たるようなもの。基本無理ゲー。なので、普通にやってくる人材をやりくりしないといけないわけだけど、そこに面白みを感じたりマネジメントできるかどうか。熱量次第。
中間管理職を置けるような規模になったら、また話は変わってくるけど、スタッフ全員が目の届く範囲にいるような中小企業のマネジメントは最難関ではないかと思う。