「なんでそんな重要なことを報告しないんだ!」
「え?ふつう、それやるよね?」
なんてお怒りの上司あるいは社長さん。
世の中にいっぱいいそうです。
スタッフを数人以上抱えると、2割はよく仕事ができ、6割は普通、残り2割はポンコツ。
だいたいそんな割合になりますね。
不思議ですけど。
境界知能内の人と考えれば?
若干差別的な響きをもつ境界知能という言葉。
人種というと語弊があるけど、知的障害まではいかないけど「そっち寄り」の人たちということですね。
通常の人と知的障害の中間にいる人達。
そして、その中間もグラデーションになっていて通常寄りと障害寄りがある。
そう考えると、仕事のできないポンコツなスタッフにも、怒りではなく愛情を持って接することができるのではないでしょうか。
判断基準は「ふつうは」
ここで活躍するのが「ふつうは」ではないか、と。
例えば、「それ(備品等)使ったら「ふつうは」元通りなおすでしょう。」
「そんなことがあれば、報告するのがふつうでしょう。」
何回注意しても、その「ふつう」ができない場合は「境界知能寄りの人」を疑ったほうが良いかもしれません。
以前、実際にいたんですが、何度注意してもできないんですよね。
本人は「頑張ってる」と言って、多少マシになった感じはあるけど相変わらずミス連発。
これはダメだということで解雇と相成りましたが。
境界知能と言う存在を知らなければ、怒り心頭で「クビだ!」となっていたかもしれません。
話すとふつうだから厄介
その彼女。
そこそこ良い家庭に育っていて、明るく元気で、なんら違和感のない人に思えました。
でも、仕事については、とにかくミスが多く叱られてばかり。
まったく改善が見られない。
下手すると「ナメてるのか!?」と取られてしまうような感じでした。
「しゃべるとふつう」というところが厄介です。
だから、言っていることとは別に、行動をしっかり見ることが大事だと思います。
また、境界知能に入る人は読解力が弱いので、文章で何か指示を出したときの理解力を見て推測することもできるかもしれません。
簡単にバレるウソを言う人も?
過去にいたスタッフなど、仕事ができないうえ、遅刻も多く、さらには、簡単にバレるウソをよく言ってました。
もしかしたら彼女も境界知能に見事に入っていたのかもしれません。
当時は境界知能と言う言葉を知らず、ただ、「なんてやつなんだ。」という呆れしかなかったですけど。
常に、異常なまで上司の目を気にしている姿を思い出したけど、まるで、先生に怒られないよう「いい姿だけを見せよう。」としている生徒のようでした。
彼女の場合は、家庭も厳しく、そういった家庭環境も知能に影響したのかもしれません。