メーカーさんから電話がかかってきました。
「某オンライン卸(BtoB))に出店しようと思うんですけど、どう思いますか?」と。
やめとけ
即答「やめとけ。」
メーカーさんの事情としては、問屋をメインに取引をしてきたけど、このご時世、問屋という問屋は死滅傾向。
問屋もたいして売ってくれない・・・
「売り先がないよね~。」ということで、ネット上のBtoBというアイデアを思いついたらしい。
メーカーさんの担当者は、某BtoBに登録さえすれば、「卸先が見つかるのではないか。」と考えたわけだ。
残念ながら、そうは問屋が卸さない。
なんとも皮肉な?感じですが・・・
問屋全滅
黒電話と同じく、昔ながらの問屋は、まじで全滅かも。
FAXなんかは、まだ残ってますが、首の皮一枚。
「問屋はオワコン」は、ネットが入ってきた頃から言われてましたが、ここへ来て、ますます現実味を帯びてきているような気がします。
今や、アマゾンから仕入れ値以下で買える時代ですから問屋を通す意味はありません。
メーカーさんの、次の選択は、「アマゾンで小売」。
という話も10年以上前にわかっていたこと。
アマゾンの手数料は、そこそこかかりますが、メーカー直売となると十分収益が出せます。
そこに気づいた、当社の取引メーカー数社も、10年くらい前から、アマゾンで卸値以下で直売しています。(結果、当社の販売サイトでは1つも売れませんが)
例えば、上代1万円の商品。
当社の問屋を通した仕入れ値は6掛けの6,000円。
問屋はメーカーから4掛け4,000円。
メーカーの原価は2,000円。
メーカーはアマゾンなどで4,500円とかで直売。
メーカーさん小売トレーニング
何十年も、何百年も?問屋相手に事業を行ってきたメーカーさんは、一般の消費者との接点がありません。
だから、小売方法がわかんない。
でも、そこを頑張らないと先はない。
がんばってください。
それしか言えないですよね。
あの大手ネット卸もオワコン?
実は、今回、メーカーさんからの電話と、某大手卸サイトがフリープランを終了するというお知らせがかぶったので、この記事になりました。
そのネット卸なんか、ほんと酷くて、「仕入れ」とは言えないような「なんちゃって」卸値がめちゃくちゃ多いんですよね。
アマゾンや楽天で買ったほうが、ふつうに安いじゃん。
です。
そこに気づき始めた人も多くなってきたので、ちゃんとビジネスとして成り立つよう、業務の再構築を始めたのでしょう。
個人でふつうに登録できますからね。
卸の意味無し。
それで、どこよりも安く買えるかというと否。
結局、アマゾン、楽天、ヤフーショッピングで、ふつうに買うほうが安い。
わけの分からない構図が、ここへ来て、再編、整理されつつある感じでしょうか。
オワコンは昔ながらの問屋だけ
「メーカー」→「問屋」→「小売」→「消費者」
「商品作ったら(メーカー)絶対小売」というわけではないです。
いろいろな流通の仕組みがあるので、自社(メーカー)よりも、ずっと消費者に近く、販売を任せることで、バンバン売ってくれる人や企業を問屋や代理店として販売の仕組みを作るのはアリです。
アムウェイじゃないですけど。
売る実力のある人や企業は、どんどん活用すべきでしょう。
一企業単体では、できることはしれてますからね。