毎年のように最低賃金が引き上げられていて、人材を採用する側の企業としては、あっぷあっぷな感じもありますが、国際的に見れば日本の最低賃金など途上国レベルです。
スラム街か!って感じですね。
そんな視点で見れば「こんな安い賃金(搾取でしかない!?)でバイトが雇える!ラッキー!」くらいに思わないといけないでしょう。
さて、当社もいろいろ事業をやっている関係上、アルバイトの募集は不定期に行っています。
そして、採用に成功したこともあれば、大失敗に終わったこともあります。
「このクソ採用して大失敗したわ!」とか、本名をさらして赤裸々に書きたいところですが、やはり、そこは本人の名誉もありますし、公序良俗やコンプライアンス違反もしたくないので伏せておきます。
求人情報「盛りすぎ」注意
求人情報を出すにあたって実態を反映していないようなフェイクな求人情報は逆効果ですね。
「みんな和気あいあいです。」とか言っておきながら円魔級の強烈なお局さんがいるとか。
「未経験者歓迎」と言っておきながら経験者しか採用しないとか。
アルバイトなので、広く浅く集めたい気持ちはわかりますが、最終てきには「絞る」作業があるんですから最初からフィルターを作っておいても全然大丈夫ですね。
「体力的にきつい仕事です。」とか正直に書くのが大事ですね。
そう書くことで、体力に自身のない人は応募前に振り落とせるわけですから。
面接で「体力がいるんですけど大丈夫ですか?」と聞いて「わたし、病弱で体力ないんです。」と。
面接の時間そのものが無駄になります。
盛りすぎ注意です。
勘違いしないこと
これまでたくさん(100人もいないけど)のアルバイト採用時にかかわって思うのは、「感覚的に」ですが8割の人は「いそいでいる。」ということです。
応募して、「2ヶ月後くらいから働けたらいいかなぁ~」なんてのんびり派は2割くらいです。
「8割の人は、すぐにでも勤務したい。」というパターンです。
なので、応募があって、「じゃ、面接は来月の25日13時~でお願いします。」なんて返事してしまうと、採用されるかどうかもわからない1ヵ月後の面接なんて重視できなから「他を探す」ことになります。
応募者は、その会社(お店)にどうしても入りたくて応募してくるのではないんですよね。
「応募してきた」=「うちを気に入っている」ではないんです。
彼ら彼女らは収入が必要だから、それを得るための職場を探しているにすぎないんです。
そこが採用側は勘違いしない要注意したいところです。
優秀人材獲得はスピード感が大事
「応募してきた」=「うちに入りたいんだ。」と思うのは勘違いです。
彼ら、彼女らは収入源の獲得を急いでいます。
応募してきたからといって、こっちにマウントがあるわけではありません。
立場はフラットです。
応募内容を見て、「この人は良いい人材」と思ったら、必ず他社も同じように思っているわけです。
争奪戦です。
そこで勝てるのはスピード感のある側です。
3日以内に連絡しますと書いていたが翌日に連絡が来てその日に面接が決まった。同時に応募したお店がいくつかあったが、ほとんどが「1週間以内に連絡」というところで、早く働きたかったのもあって、早いところに決めた。結果、とても良かったと思う。
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居酒屋のアルバイトを5件くらい同時に応募してましたが、A店は、すぐに電話がかかってきて、その場で面接も決まり、面接の日そのまま働くことになりました。
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「面接がいつかわからない。返事もなかなかこない。」そんな企業に期待なんて持ちません。
応募してきた翌日に面接時間の提案をするくらいのスピード感がないと良い人材の獲得はできないでしょう。
応募する側もそこは見ています。
今の人はメール見てないよ~
昭和の時代は、コミュケーションと言えば電話とFAXくらいでした。
でも、今は電話やFAXはもちろん、ネットを使ったメールはもちろんのこと、SNS、SMS、インスタメッセージ、FBメッセージなど複数のコミュニケーション手段があります。
特に気をつけたいのは、今の若い人は「メールを使わない」ということです。
求人誌で募集をかける際「LINEに連絡してね。」といった選択はありません。
基本メールや電話です。
でも、メールを見ていないです。
普段メールは使わないので、アルバイト応募時はできるだけ見るようにしているが、見るクセがないので気づくのが遅くなった。
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ですから、面接の予定日をメールで送っても、「全く見ていない。」なんてことはざらです。
いや、応募の時はメールを見ることもありますが、他のメールも大量に送られてくるので「気づかない。」ということも多々あります。
だから、そこはメールと合わせてSMS(携帯電話にメッセージ)を使います。
メールと同じ内容をSMSにも送るわけです。
これで気づいてもらえる確率は飛躍的に上がります。
連絡手段に「電話」はマスト
当社自体は、いわゆるIT系が始まりなので業務において電話は極力避けます。
理由は時間的、金銭的コストが高いからです。
でも、今の若い人がスマホネーションだからといって、全員がメールやメッセージで連絡することを臨んでいるか?というと、全然そうじゃないんです。
若い人、特に女性が多い印象ですが、意外に電話は「楽なコミュニケーション手段」と思って使っています。
当社の事業で女性中心のビジネスを展開しているんですが、「そんなことで電話してくるの?」というようなことで、若い人から電話がかかってくることもよくあります。(2023年なのに!)
ネットビジネスどっぷりの人間には理解しがたい人種ではありますが、採用時は、「そういった人もたくさんいる。」という想像のもと、求人プランを組むことをおすすめしたいと思います。
もっとも、逆に、ITバリバリの企業の場合は、電話連絡がメインの人などは「使いものにならない」可能性があるので、そこは業種次第です。
余談ですが、ネット販売(Shopify)で求人を出した時、フリーペーパーなどの紙媒体から応募してきた人は100%使い物にならないスペックでした。
面接すらしていません。
アナログ人間はIT業界には、100%不向きです。
面接日候補は2~3つ
「スケジュールは基本何もない。」というのは自分だけで、一般の人はなにかとスケジュールがあり、忙しいです。
個人的にも、この部分は、やはり経営者と言う立場なのでスケジュールはいくらでも融通がききますが、一般の人はそうじゃない。
ですから、面接のスケジュールも「1つだけ。」という提案では、お互い調整できないことが多々あります。
最低でも2~3つの候補日はあげるべきです。
「この人は!」って人材の場合は、相手に合わすくらいのスケジュール調整をするくらいでいきたいころです。
何回も繰り返しますが、応募者のほとんどは「急いで」ます。
一日も早く勤務して「収入を確保したい。」と思っています。
それは、言い換えると需用です。
需用に答えるのが事業者の役目ですから、「応募してきた」→「面接してやる」「採用してやる」といった上から目線の立場に経ってしまうと、有能な人材を失ってしますので、そこはスピーディーに対処したいですね。
採用から面接後の流れを具体的に説明する
応募者の大半は「すぐに働きたい。」と思っています。
にも関わらず、「面接後2週間以内に連絡します。」とか「採用の場合のみ連絡します。」などと言ってしまうと、まったく予定も立てられなくなります。
そこは、「面接したなら採用不採用に関わらず2日後にご連絡します。」など、具体的に示してもらえると、非常に助かるわけです。
助かると同時に、応募している企業やお店に対しても好印象を持ってもらえます。
繰り返しになりますが、応募者は「あなたの会社やお店だけに応募しているわけではない。」ということです。
アルバイトやパートの応募者の50%近くは「求人内容を見て」複数応募しています。
「そう言えば、◯◯ちゃんて、何から応募してきたっけ?」なんて聞いても「え~っと、Indeedとかバイトルとか、いろいろ登録していたんでわからないです。」というのがオチです。
本人も、どの媒体に何件応募したなんていちいちおぼえていないんですね。
自分のアルバイト時代のこと(ないひともいるとは思いますが)を思い返せば、「バイトをしたい。」ってときに「複数応募」なんて、当たり前の中の当たり前ですよね。
「この企業だけ!」というのはガチの就職のときくらいでしょう。
いや、今、そんな人も、ほぼいないと思いますが。
その人に集中している感を出す
これはアルバイト応募する人がみると、ちょっと困りますが、「あなたが気に入りました。ぜひ面接させてください。」というような内容を送る手法です。
それによって、応募者は「好感を持ってくれている。」と思ってくれます。
もちろん、好感は持っていますが、面接をするための文言でしかありません。
バックレる人も多いですから「あなたが気に入りました。」という内容を醸し出すことで、面接率も高まります。
これが、「◯月◯日◯時~どこどこで面接しますので、時間厳守でお越しください。」などと単なる事務連絡のように書かれていると、数ある応募者を順番に、しかも、事務的に面接処理をしているんだな、なんて印象になってしまいます。
「あなたが気になります。」「あなたのご来社を待ってます。」感を出すことは、採用時には欠かせないポイントであるのは間違いないと思います。