運動することになって、シューズが欲しいと思って近くのスポーツデポに買いに行ったんです。
ネットで買えば翌日とか翌々日には届きますが「今日欲しい!」だったので、わざわざ車を走らせ行ったわけです。
広々とした店内。
豊富な商品。
一見、その通りなんですが、一番出るサイズの在庫がない!
26~27cmですね。
欲しいと思ったシューズのサイズの在庫がないわけです。
1度や2度じゃないぞ
という話は、今回が初めてではなくて、4回目とか5回目ですね。
数年前は「水着欲しい!」と思って買いに行ったら、ちょうど良いサイズの在庫は全滅。
その他はすべてシューズ系ですね。
一番売れる、というか、日本人で最も多いサイズ帯の在庫を切らすってどーいうこと?って思いましたね。
さすがに、アホじゃないんで、まとも今回の無駄足で学びました。
スポーツデポはやる気がない。
売る気がない。
だから、買い物目的で行っても無駄足の可能性が高い。
ウィンドウショッピングやひまつぶしならオッケー。
そのように位置づけました。
なんでつぶれないのか?
一番売れるサイズあたりの在庫が切れていたり品薄。
店舗販売としては致命的な状況。
ネットショッピング全盛のこの時代、そんなお店潰れるだろう。
なんて思います。
ところが、近所のスポーツデポはいつからあるかわかりませんが、潰れる気配もなくひょうひょうと営業しています。
なぜだ。
本業が別にあった!
スポーツデポの店舗を展開しているのは株式会社アルペン。
創業は古く1972年。
70年代から90年代のスキーブームを経験している人にはおなじみの会社かと思います。
で、現在の事業内容を見ると、次の通り。
- 各種スポーツ用品、ゴルフ用品、アウトドア用品等の商品開発、販売
- ゴルフ場、スキー場、フィットネスクラブの経営
ユニクロと同じく製造から小売までを一貫して行うSPA(製造小売業)でもあります。
ただ、「店舗に欲しいサイズの在庫がいつもない。」というところからわかるように、スポーツ店(スポーツデポ)の運営に関しては、ほぼやる気ないと思われます。
野球やサッカーより、スポーツのボリュームゾーンはゴルフでしょう。
ゴルフ用品の開発はもちろんですが、ゴルフ場の経営もやっているんですよね。
関連会社の株式会社アルペンリゾート、株式会社エム・アイ・ゴルフはゴルフ場の経営です。
あと、株式会社ジャパーナ(カンボジア)や株式会社ジャパーナテクニカルセンター(カンボジア)などは、シューズやグローブ(野球とかですかね。)の製造を担う会社を持っています。
なので、ゴルフ場の運営や製品の製造が主な収入源となっているのではないかと思われるわけです。
詳しくはIR関係の資料を見ればわかると思いますが、確実に言えるのは、「スポーツデポの売り上げなどは、ほんの一部でしかない。」ということだと思います。(詳しく調べていないんで不正確ですが!間違ってたらスマン!)
いつ行っても、人いないですしね・・・賑わっているの見たことないし、、、
店舗によるとは思いますが、「オマケ」的ですね。
ちなみに、「グループ会社に、「IGNIO」「Tigora」「Hart」「Fablice」「Tobunda」等のメーカーであるジャパーナ、「kissmark」のメーカーであるキスマークジャパンなどがある」(wiki)。
スポーツ系の王者じゃね?みたいな印象を受けますね。
閉店しないのはエラい!
スポーツデポに行ったことがある人ならわかると思いますが、本当に広い店舗に、様々なジャンルのスポーツの用品を展示販売しています。
サイズ関係ない商品であれば、すぐに入手できる利便性もあります。
でも、ネットショッピング全盛の今、そういった店舗が人々に必要とされているかというと、もはや、なくても良いレベルです。
にも関わらず、閉店することなく続けているのは、個人的には感動さえ覚えるほどです。
というのも、「店舗をがある」=「雇用創出している」ということだから。
おそらく店舗の採算でいえば赤字の店舗のほうが多いんじゃないでしょうかね。
にも関わらず、残しているというのは、雇用を維持しているという意味で偉いなって思います。
社長さんもかなり若い感じですね。
どこまで社長の意思が反映されているかどうか知りませんが!
事業分散だよね~
このようにアルペンなんかを見ていると、企業が存続するためには、やはり事業分散だよね~って思います。
当社は、長年Shopifyで通販をやっていますが、通販絶頂のときもありましがた、それ1本だけでは、だんだんキツくなるんです。
だから、飲食事業をやったり、その他のリアルビジネスを展開したりなど、経済状況を見ながら新しい取り組みをしています。
どんな商品にも、どんなサービスにも、あるいはどんな会社にもライフサイクルというのがあります。
要するに栄枯盛衰です。
生まれて成長して成人になる。
バリバリ働いて老いていく。
そして、消えていく。
商品が永遠に売れ続けるということも、会社が永遠に成長し続けるのいうことも、この世の法則に反するので不可能なんです。
だから、世の中の変化に適応しながら手を変え品を変え、やっていかないと行けないんですよね。
そんな、ことを再認識した、やる気のないスポーツデポの話でした。