Shopifyでネット通販をやったり飲食業をやったり、不動産投資をしたり、はたまた関係のない別の事業を始めるなど、あっちこっちに手を出しすぎて、いっぱいっぱいで現実逃避中の社長です。
さて、現実逃避中ではありますが、思考は常にビジネスなんです。
これは性ですね。
普段の居住エリア内で活動するなかで、いろいろなモノを見ていろいろなことに気づいたり、考えたりしています。
そういった話、ちょっとした日常会話で話すことはあるんですが、聞かされる側は家族やら社員やらバイトちゃんだっり。
「社長なんか言っとるわ。」くらいにしか思われていないんです。
そんなビジネス的な話を日記として書き留めておきます。
ちなみに、すべて裏を取っているわけではありません。
つまり、明確な根拠はありません。
表面上の変化などを見て勝手に想像しているだけです。
でも、あながち外れてないんじゃね?というものです(^^)
都会進出に失敗した地方スーパー
数年前に地方で有名なスーパーが近くに進出してきました。
なぜ気になったかというと、その地方は自分の出身地で馴染みのあるスーパーだったから。
でも、地元離れてウン十年も経つので、どんなスーパーかさえも記憶がない状態でした。
それでも、たまに通る道沿いにあったので立ち寄ることはありました。
そこで、気づいたのが「鮮魚への力の入れよう」です。
極端な話、」マグロの解体ショーでも始めるんじゃないか?」というような勢いが感じられる売場づくりでした。
新鮮な魚食べたいですよね。
その時、実は、すでに、違和感がありましたね。
「なんでこの地域で?それ?」
というのも、そのスーパーの商圏の客層って、どちらかというと「安さ」中心なんです。
「高くてもいいから新鮮な魚が食べたい!」という人は少ないんじゃね?と思える地域です。
案の定、何度か行くうちに鮮魚売り場は縮小されて、最後にはダイエーになってしまいました。w
売り飛ばしたのか買収されたのか知りませんが、その地域での営業は断念したのでしょう。
スーパーなんて商圏命の商売なんだから、「もっとリサーチしないとね。」と思った次第です。
やっぱり強い普通の弁当屋
撤退したスーパーとは真逆で大成功している弁当屋さん。
もともと、その店舗は「おしゃれなカフェ」がありました。
その地域はおしゃれじゃないのに、おしゃれなカフェなんか開店するから、そりゃ当然続きません。
2年もったかどうかですかね。
気づいたら閉店していて、しばらく空き店舗だったのですが、お弁当屋さんが入りました。
地域で数店舗展開しているような何の特徴もないただの弁当屋です。
でも、昼ごはんや晩ごはんを探している人にとって、弁当に特徴があろうがなかろうが関係ありません。
腹を満たせたら良いわけです。
唐揚げ弁当にのり弁、シャケ弁、変わり種ではガパオ弁当とか、そんなのですね。
「客層わかってるねぇ~。」と関心しましたが、予想通り大はやりです。
そんなに流行って大丈夫?くらい流行っています。
今で2年位経ちますが昼時は行列ですね。
このように、マーケティングとは、「適切なモノを、適切な場所で、適切な層に、適切なタイミングで提供すること。」とも言えるなって思いました。
ちなみに、個人的には、食べたいと思わないので食べたことはないですけどね。
ユニクロ
何年か前に、「非接触でデータを読み取る超薄型チップが開発された。」というニュースがありました。
ITとかIotとかM2Mとか、そういった技術系のジャンルでのニュースです。
そのニュースを見た多くの人は、おそらく、「あ、レジの仕事確実になくなるわ。」って言ったと思います。
ユニクロに行く習慣はないですが、2年に1回くらいの頻度でいくことがありました。
2022年の年末に近くのショッピングモール内のユニクロに行ったら、「まじか!?」です。
「かごに入れた商品ごと置くだけで合計金額が出て即決済」
さすがユニクロ。
これがレジの近未来系ですよね。
無人コンビニもどんどん増えるでしょうし、ロボットやコンピューターで代わりのきく業務は、どんどん人がいらなくなっているのを目の当たりにした!と言う感じです。
もっとも、当社でも、経理はクラウド会計のフリー(freee)を導入することで、とっくの昔に経理担当者は不要になっています。
そうやって、どんどん人がいらなくなると無職が増えるのでは?なんて心配もありますが、時代が進むと退職する人も増えるし死んでいく人も増えるし、バランス取れていいんじゃない?って話もあります。
それについては、よくわかりませんが。
イオングループ
今の居住地域で、数えたらスーパーは大小様々15店舗近くありました。
けっこう多いですよね。
安売り専門店、業務スーパー、ちょっと良いもの売ってるスーパーなど、それぞれ個性があります。
いつも使うのは3店舗くらいです。
そのうちのひとつがイオングループの24時間営業店舗。
帰りが夜中になることも多く(遊びで)、必要なものもないのに、ルーティーンのごとく立ち寄って、いろいろ商品を見て回って、いろいろ買って試してみるという趣味があります。
で、「お?」と思ったのが、なんとグルテンフリーのパスタを導入していたんです。
「グルテンフリーって何?」って人はググってから戻ってきてくださいね。
グルテンフリーのパスタについては、お酢で有名なミツカングループの会社がやっている小麦を使っていないパスタ「ZENB」というのが、インスタ広告などで猛威を振るっていて一度買ったことがあります。
でも、ZENBのやり方が、やたらサブスクを勧めてくるのに嫌悪感を感じて1回買って終わりにしました。
メールも完全ブロック。
が、イオングループのスーパーでも、豆(何豆かは忘れた)と玄米を使ったグルテンフリーパスタが売っていたんです。
早速買って食べましたね。
しかもZENBより断然安いし、味は値段の差も感じられないほど。
あ、言いたいことは、さすがイオングループ「世間のトレンドに敏感だな。」ってことです。
おそらく商品開発部署みたいなのがあって日常的にリサーチしているんでしょう。
これが安売り専門店だと、そもそもグルテンフリーを求めて来る客がいないのえで、永遠に陳列棚に並ぶことはないでしょう。
という感じで、スーパーに散歩に行くだけで、トレンドの変化をちょっと感じだりするよ、って話です。
島忠ホームズ
いわゆるホームセンターです。
ホームセンターは、コメリ、ロイヤル、カインズ、コーナンなど全国各地にいろんなお店があります。
そんな中、島忠ホームズの新しい取り組みとしてスーパーをテナントとし誘致するという取り組みをしています。
スーパーがテナントで入っているホームセンターってあまりないですよね。
これが、見ているとけっこう当たっているんです。
売り上げとかはしらないですよ。
でも、人が入っているんですね。
これは「ついで買い」効果でしょう。
「ティッシュと洗剤と、あと、クイックルワイパーいるよねぇ~」と島忠ホームズに行けば、「あ、スーパーあるじゃん。食材もついでに買ってかえろ。」なんて流れになるわけですね。
今のところ、テナントにスーパーが入っている店舗は多くなさそうですが、近くの島忠ホームズを見る限り、この戦略は当たっているのではないか?って思いました。
スーパーの名前はまったく覚えていないですが、スーパーの名前がなんであれキャベツはキャベツですから、気にしない人は買って帰ります。
結論
こんな感じで、「そういう視点で世の中を見ると色々気づいておもしろいでしょ?」って話でした。
ちなみに、数年前に亡くなられた尊敬する経営コンサルタントが「世間は、自分の代わりにお金を出して実験してくれている。」といったようなことを言っていました。
つまり、自分が弁当屋を出店しなくても、「誰かがお金をかけて出店した結果をタダで見れる。」ということです。
もちろん、「お金をかけて失敗している例」も無料で見ることができるので、視点を変えて街を定点観測するのは、楽しいし、マーケティングの勉強にもなりますねぇ~って話でした。