「歴史に学べ」とは言いますが、長くEC業界を見ていると、いろいろな変化があって面白いです。
ただ、それらの変化は、自分のネットショップの集客数や売上にダイレクトに影響してしまうので、その都度施策を売っていかないといけない・・・
これがまた大変。
栄枯盛衰
栄枯盛衰【えいこせいすい】とは、栄えたり衰えたりすること。要するに、儲かる時期があったり、儲からなくなったり。
かつて人気店としてネットメディアやEC関連書籍などで取り上げられたお店を、「15年以上経った今どうなってるのだろう?」と覗いてみました。
あの芸能人は今?的な感じですね。
すると、意外にもウェブサイトが残っているお店さんは9割以上ありました。
ただ、それは「残っている」だけで、騒がれた当時の輝きを保っているかというと、どうやらそうではなさそう。
というのも、ネットショップは存在しているもののSSL化(https://)はされていないのはおろか、スマホサイトにも対応してない。
そんなお店さんが多い。
今の状態で、どれくらいの売上を作っているかは、本人に聞かないとわからない。
でも、そのような旧タイプのまま「放置」しているということは、少なくとも、大きく売上が取れる通販サイトとして重要視はしていないのではないかと思います。
変化する売上げアップの方法
売上がアップの方法は大きく分けて6つあるわけですが、ネットショップの場合は、なんと言っても、まずは新規客の獲得。
これが大前提の1番ですね。
その上に、リピートしてもらう施策や購入率を上げる施策などを乗せて強化していくイメージ。
ネットショップが「電脳商店」なんて言われていた古い時代には、店そのものが少なかったんです。
だから、「ネットショップを開店する」をもって、自動的にお客さんの大群が押し寄せてきました。売れに売れた時代です。
今考えると、めちゃくちゃオイシイ時代でした。
でも、今はご存知の通り、「人口よりネットショップのほうが多いんじゃね?(それはないけど)」みたな状況です。
「開店した後に何をするか。」によって、存在するお店になれるのか、あるいは、ウェブサイトは公開しているけど「存在しない」お店になるのか。
金をかけない集客 その1
「コンテンツ・マーケティング」という言葉も聞かれなくなったのは、みなさんフツーにやっているからでしょうね。
直接的な販売情報(価格やスペック)だけでなく、商品に関連する情報を、検索ユーザーに提供して、お店へ誘導する。
ワードプレスにSEOに強いテーマを入れて(stork(ストーク)」とかね。)、ブログで記事を蓄積していく。
要するに、ユーザーの入り口を増やして、ネットショップという網の中に魚を追い込んでいくイメージです。
もちろん、検索ユーザーの大半は「買わない」です。
そこをいかに、「購入へと転換させるか?」というところも、なかなか骨の折れる作業になります。
金をかけない集客 その2
かつて裏ワザだった、この方法も、今ではたくさんのお店がしれーっとやっています。
それは、取扱商品を増やす。
販売ページを増やすことでユーザーの入り口を増やす。
そうすることで、アクセス数のボトムアップができるし、それに比例的に売上も上がっていきます。
「商品増やすったって・・・うちにそんな資金も場所はない。」なんて言う人は、だいぶ時代遅れです。
ドロップシッピングってのがあります。
在庫を持つことなく、また、支払いをすることもなく、商品データを借りて販売ページを作り、売れたときにだけ仕入れ代金を払う。
商品はメーカーから顧客直送。
これなら1万点でも100万点でもエア仕入れができます。
販売ページを作るのはタダですから無料の集客手段になるわけですね。
トップセラーだけじゃない
ドロップシッピングといえば、トップセラー(topseller)という印象が強いと思います。
でも、今では、NETSEA(ネッシー)や、スーパーデリバリーに出店している企業でも「顧客直送」をしているところが増えてきています。
また、ネット問屋ではなく、メーカーに直接問い合わせをして、取引契約を結び、直送してもらうケースもあります。
特に、問屋を通さず、企業と直接取引する場合は、利益率がめちゃくちゃ良いですね。
ネット問屋だと利益率20%なんてところ、直接取り引きだと40%とか50%とかになります。
ま、問屋を使う場合は「中間マージン」を取られるから利益率が低くなるのは当たり前ですが。
運営者の脳のアップデートが必要
「あなたのECビジネス脳のバージョンは?」と聞かれたとき、「バージョン2020です。」と答えられるかどうか。
EC業界は変化が激しいですからね・・・なかなかバージョン2020に追いつくのは難しい。
最近も、ショップサーブからのお知らせで、超重要なニュースがありました。
バージョンアップの遅れているネットショップが全滅の危機です。
つねに、最新の情報にアンテナを貼っていないと、「あれ?最近、検索結果でてこねーな。どうしたんだろう。」なんてことにもなることも。
怖い怖い。