巣ごもり、ステイホーム、引きこもり、家飲みのためスーパーやコンビニでおつまみを購入。
大好物の豆菓子等。
持った瞬間「あれ!?軽っ!」
以前に比べて明らか軽くなってる。
袋の大きさはそのままなのに量が減っている!「えっ!?少なっ!」
こっそり値上げか・・・・
そんな経験ありますよね。
シュリンクフレーション
これは売上アップと言うより、利益率アップテクニックのひとつ。
値段をそのままで内容量や数量を減らす。
つまり原価だけ減らす方法。
1000円の商品の原価が200円だとします。200円で20粒。1粒10円計算です。
これを14粒に減らすと原価は140円。
これまで利益800円だったのを860円に増やすことができます。
このようなシュリンクフレーションは、ビジネスの現場では当たり前に行われています。
しかし、企業のニュースとして大々的にリリースされることなく、こっそり実行されるのが特徴。
かつて、大好きだった宅配ピザのピ*ーラが生地の量を減らしたことがありました。
それを機に別の宅配ピザに乗り換えました。(悪意を感じたw)
シュリンクフレーションは利益を増やす効果はありますが、ファン離れという致命的な事態をまねくこともありそうなので慎重にやらないとね。
「消費者は気づかないだろう。」なんて甘い考えかもしれませんが、気づく人は気づいてますよ~。
SPC(サービス・プロフィット・チェーン )
略してSPC。
初耳の人もいるかもしれませんが、簡単に言うと「売上を上げるためには、まずは従業員の満足度を上げるべし。」という考えです。
新しい概念ではなく、1990年代にアメリカで注目を集めた考えです。
顧客満足(CS)は誰もが知っている言葉ですが、そのCSを上げるためには、そもそも従業員の満足度(ES)をあげないといけないんじゃね?と気づいたワケです。
実は、横文字の専門用語ですが何十年も前からビジネスの現場で実践されてきていることです。
特に小規模な企業で。
ただ、アメリカでは科学的に実践できるスキームを確立したって話ですね。
例えば、居酒屋に行くとします。
店員全員がマニュアル通り無表情でロボットのように接客していたらどうでしょうか。
また行きたいとは思いません。
店員は、ニコニコ笑顔で、気配り目配り心配りができてこそ、また行きたいと思います。
でも、そもそも、店員がニコニコ笑顔で働くためには、経営者として楽しく働ける職場を作らなければいけない。
それが、従業員満足(ES)からの顧客満足(CS)への流れです。
当たり前っちゃ当たり前ですけどね。
OMO(オー・エム・オー)
オーマイゴッド!(OMG)を想起させるOMO。
英語ではOnline merges with Offline。
訳すと、「オンラインとオフラインの併合。」
これまで、ネット通販はネット。
リアル店舗はリアル。
デジタルとアナログを分けて考えてきました。
「でも、分けて考えるっておかしくね?」
「お客さまの満足を考えた時、「オンラインだろうがオフラインだろうが関係ないよね?」
「いろいろな販売チャンネルあるけど、それぞれ分けるのをやめてトータルでお客様満足度を上げて行こうよ。」という考え方です。
この段階に至るまでには、O2O(オンラインからオフラインヘ誘導しよう)という考えや、オムニチャネル(オンラインもオフラインもやってるけど、それ意識せずに当店をご利用いただく)という考えがありました。
その終着点が、今のところOMOと言うことですね。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)
2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされるデジタル・トランスフォーメーション。
要するに、「企業がITをはじめ様々なテクノロジーを取り入れて、経営の効率化、収益の最大化を目指そう。」的な意味です(個人的解釈)。
例えば、いまだに紙文化やハンコ文化など、すっかり時代に取り残されているお役所仕事。
役所がDXするとどうなるか。
極端な話、職員がいらなくなりますよね。
住民票を取るのもネットから。
印鑑証明を取るのもネットから。
戸籍を取るのもネットから。
役所にサーバー1台置いておけば職員はいらなくなります。(実際はデータセンターですが)
無人役所ですね。
このように、企業や団体の活動そのものを、テクノロジーを使って根底から変えてしまおう」という流れがデジタル・トランスフォーメーション(DX)
役所関係のIT化は民間に比べ大幅に遅れていますが、これが一気に進むと地方公務員という職業は一段と狭き門になりますね。
トランスフォーマーのファンが反応しそうな言葉ですけどね(^^)
CX(カスタマー・エクスペリエンス)
訳すと「顧客体験。」
ネット販売ではお馴染みの言葉
わりとポピュラーになっている用語なので目にした人も多いと思います。
でも、「ちゃんと説明できる?」となると、おぼつかないのではないでしょうか。
例えば、高級家具店でダイニングテーブルを買う。
店員の接客も申し分なく支払いと配送の手続きを済ませる。
申し込みのときに店員さんが「このテーブルは、天板が傷んできたらリニューアルできますので、いつでも言ってください。」と言う。
「なんて手厚いサービスだろう。素晴らしい。」
いざ使い始めて数年経って天板が傷んできます。
確か、「メンテナンスしてくれる。」って言ってたな。
でも、「今さら連絡しても顧客として扱ってくれるのだろうか。」(買って以来お店とは接点がないので腰は重い。)
そんな不安から、なかなかこちらから連絡することができません。
家具屋は、顧客の連絡先は把握しているし、数年経てば傷むのはわかりきっているわけだから、3年後や5年後に、「そろそろメンテナンスはいかがですか?」といったメールなりハガキなりを送る。
そこまで考えて実践して顧客サービスを提供する考えがCX(カスタマー・エクスペリエンス)と言うこと。
売っておしまいは「売りっぱなし」というやつでCXの考えからは程遠いことになります。