コロナのバカ騒ぎのおかげで突然の巣ごもりブーム。
かつてないほどネット通販が再注目されました。
そして、ネット販売を始めるにあたり、仕入れ先としてスーパーデリバリーに目を付ける人も多いようです。
私は、現在バイヤーとしてSDを使っていますが、「どこでも仕入れられるようなモノ」から「ほかでは絶対仕入れられないモノ」まであって、商材探しがなかなか楽しくなります。
さて、ネット販売店として申し込む場合、リアル店舗と違って(じゃっかん)審査は厳しめです。
でも、「このパターンは審査通りませんよ。」というのを公開してくれているので、それを参考にサイトを作れば楽々パスするのでは?と思います。
オープン前はダメ
「ネットショップを始める予定です。」という人や企業は問答無用で審査に落ちるでしょう。
つまり、「通販サイトが実在」していることが審査パスの条件です。
じゃ、無料ネットショップのBASE株式会社なんかで、適当に商品を放り込んだ通販サイトを用意すれば良いか?というと・・・「ん~それは、バレるんじゃね?」って思いますね。
『ショッピングサイトの規模感、コンセプト、クオリティーなどをもって総合的に審査』
出典:https://www.superdelivery.com/p/contents/guide/help/m_registration.jsp
とあるわけですから、通販サイトを開設したうえで、
(1)規模感
(2)コンセプト
(3)クオリティー
以上の3ポイントを満たしてやれば良いわけです。
baseはITスキルド素人向けなので、Shopifyなどを使っていれば印象は良いかもしれません。
規模感
漠然とした言葉で、ちょっとわかりにくいですね。
でも、普通に考えると「ある程度の規模」は要求されそうです。
規模は、単純に商品数でしょう。
取り扱い点数10点では規模は小さい。
じゃ、100点はどうか?
このへんから微妙ですが、100点なら「ある程度の規模である」とも言えるし、5万点以上扱うショップに比べると小さすぎるし。
おそらく、規模感はSD社内で、「300点以上」とか目安の数字はあるのかもしれません。
個人的には、「300点もあれば十分な規模」と判断しますけどね。
ただ、検索すると「商品数3店しかない、ぽっちゃりキャバ嬢でも審査にパスした。」とか情報があったので必ずしも品数ではないのかもしれません。
「ちゃんとビジネスとしてやっているかどうか?」「専門性の有無」などがチェックされるのでしょう。
コンセプト
これは大事だ。
何屋さんかわからないようなお店だと審査は通りにくいんじゃないでしょうか。
ヴィレッジバンガードやドン・キホーテのように「多種多様な商品を扱う」がコンセプトになっている場合もありますが、今からスタートするのには手間がかかりすぎます。
コンセプトと言っても、「当店は、家電の販売を通じて地域の人はもちろん、世界平和に貢献する。」なーんて大げさな理念のようなものはいらないでしょう。
単に「専門店」で良いんじゃね?」って思います。
ペット用品専門店。ワイシャツ専門店。インテリア専門店。バイク用品専門などなど。
何かに特化したお店であれば、「コンセプト」はパスするのではないかと思われます。
クオリティー
日本語に訳すと「品質」
何についてのクオリティーなのか?
これは「見た目」のクオリティーのことでしょう。
簡単な例で言うと商品写真。
「ド素人な写真はクオリティーが低い」とみなされ、「それなり」なら高いと判断されるでしょう。
「ピンボケや暗い、商品の背景に余計なモノが移りこんでいる。」などはレベルの低い写真。
せっかく商品数もたくさんそろえた専門店にしたのに、写真のクオリティーが低いだけで台無しになります。
後は、バナーなどのクリエイティブ系ですね。
例えば、こんなバナー。
お絵かきソフトで1分で作れるようなやつ。
決して悪いとは言いませんが、このようなバナーで良かったのは15年位前までしょうか。
今は、どこのお店もクオリティーをあげてきていますから、デザインのクオリティーも最低限はクリアしておきたいところですね。
総合的に審査
「総合的って具体的に何?」って聞きたくなりますが、「規模感」「コンセプト」「クオリティー」以外にもチェック項目はありますよってことですね。
例えば、在庫を持たない受注発注式のネットショップは審査に落ちます。
だから、トップセラー(topseller)の商品だけを並べるだけだとアウトの可能性が高い。
だから、「どこかに場所を持って商品を在庫してやっているネットショップ」ということが前提になります。
これは自宅でなくても、発送代行などを使っていてもオッケーでしょう。
要するに、「メーカーから発送された商品の納入場所がある。」ということ条件です。
まあ、在庫持ちたくない人が多いですからね。もしかすると、在庫持ってやってます。」感を出しても、所在地がバーチャルオフィスなんてことだと審査には落ちるかもしれません。
極端な値下げ
スーパーデリバリーにサプライヤーとしている業者の中には、「値下げで売る販売店とは一切取引しない。」というところも多いです。
当社も卸販売をしていますが、「割引販売」しか売り方をしらないような個人や法人とは取引しません。
これは卸す側の「気持ち」なんですが、「うちの商品を気に入って売ってくれているんでしょ?なのに、なんでアピールは安さなの?」ということです。
商品の質にフォーカスするのではなく、ただ、「安い安い」とバカのひとつ覚えのようにやるような相手は付き合いたくありませんから。
ちゃんと商品を理解して「、お客さんに何か聞かれてもちゃんと説明できる。」それくらいの意識がないと、とてもじゃないですが卸せません。
まとめ:これなら審査に通る
以上のように、NGとされているものは避けて、ある程度の規模感やクオリティーを満たしたネットショップを作る。
少なくてもいいから在庫を持って販売する。
値下げだけが販売方法ではないことを知って、値下げ以外の販促方法を採用する。
しっかり運営している感を出す。
などと書くと特別なことのように思えますが、どれもこれも「普通にやるための」条件であることに気づきます。
下記の本などは、難しい技術的なことは書いていないですが、「ネットショップの見せ方が良いのか。」について、 成功店が必ず実践するテクニックの数々を わかりやすく解説してくれています。