今後伸びる狙い目の業界や仕事の1つは事業承継

事業承継

事業承継【じぎょうしょうけい】って読みますが、要するに「会社や店を引き継ぐ」こと。

現在、通販システムのショップサーブでネットストアを運営していますが、仕入先で、すでに3社において2代目か3代目さんが事業を引き継いでいます。

でも、これは身内なので他人には関係なし。

身内の承継ではなく、他人が会社やお店を引き続く事業承継が発展するだろうし流行るのは間違いないです。

「流行る」というとちょっと語弊があります。

インスタやLINE、あるいはタピオカのように目に見えたブームではないです。

かつて、ネット通販が全盛だったころのように、「早いうちに目を付けた人が始め儲かった。」

「どうやらネット通販は儲かるらしい。」というウワサを聞いた人が始める頃には「参入タイミングとしては時すでに遅し。」みたいなイメージですね。

ちょっとわかりにくいですかね。

ニュースにもさほど出ないし、周りでも騒がれないけど、「分かる人はわかる。」という感じです。

個人的にも、「これは100%来る。」と見ています、というか、すでに来ています。

夜明けの段階ですね。

夜明け前にわかっていた人は、すでに企業を作って、かなりの規模になっています。

M&Aで上場している企業などです。数社ほどあります。

身近な事業承継3例

というのも、ここ最近「それ、事業承継じゃん!」と思われる案件が3件ほどありました。

1つ目は、わりと近くにあって年に1回行くか行かないかの居酒屋さん。

60代半ばくらいのご夫婦(年齢は聞いてないけど)が経営されていました。

久々に行くと、ご夫婦の姿は見えず、スタッフさんに「どうしたの?」って聞くと、「うちの会社が買ったんです。」と。

何の会社かわかりませんが株式会社。

店員さんはその会社の社員さん。

2つ目は、喫茶店。昭和の時代から営業するこだわりのお店と言った感じ。

店主が集めたレコードや、時折開催されるジャズライブが名物で、地域ではそこそこ有名だったそうです。

で、引き継いのが常連のお客さん。

40代前後くらいでしょうか。ご夫婦で喫茶店を引き続き営業。(たぶん、このパターンは全国に多数あるでしょう。)

3つ目は、居酒屋。

女性ひとりで切り盛りしていたけど老齢(75歳とか)のため店をやめようか考えていたところ、これまた、お客さんつながりで若い人が引き継ぐことに。

こんな感じで、2代目ボンボンのドラ息子が引き継ぐのではなく、赤の他人が引き継ぐパターンが増えています。

現状競合少なくボロ儲け

上記の例は個人店の事業承継ですが、中小企業など規模が大きくなると、自社のお客さんなどに「じゃ後、会社任せるからよろしく~。」とはいかない。

そこでマッチングビジネスが熱くなるわけです。

現在、ドカーンと儲かってそうなのが、日本M&AセンターやM&Aキャピタルパートナーズとかでしょう。

M&Aとは企業の合併や買収のことで、個人で会社を引き継ぐ場合もあれば、会社が会社を買ったり合併したりすることもあります。

M&Aと言えば、これまでは大手企業ばかりだったのが、「今は田舎の町工場」みたいな零細企業まで、その流れが広がっているというわけです。

「なにそれ?」のときが儲かるタイミング

一般の人で「事業承継」という言葉を知らない人は、まだまだたくさんいます。

「なにそれ?」状態です。

ネット通販もそうなんですが、「インターネットって何?」「ホームページって何?」

このタイミングで参入した人や企業はボカンと儲かりましたからね。

期間で言うと5~6年でしょうか。

お店を出すだけで面白いように儲かりました。

最近のタピオカやハットグのブームでも、ブームになる前からやっているところが儲かって、ブームのグラフの山頂で開店した店はどんどん閉めていますよね。

一般の人に知れ渡っていないタイミングが一番の参入タイミング。

猫も杓子も、建設会社のサラリーマンでも「SEO知ってますよ。あれでしょ?・・・」なんて言い出しているこの業界は、もう参入が難しい。

副業で会社を買う!?

何年も前から副業がブームになっていますが、そのうち、「副業で会社を買う。」なんて時代になるかも知れません。

会社を買うのは起業の1パターンですから、それが副業レベルまで広がってきても不思議はないですね。

で、問題は、「会社経営をしたこともないのに会社を買ってやっていけるのか?」というところでしょう。

普通に考えると無理ゲーですよね。

そこにまたビジネスチャンスがありそうです。

今後役に立つ資格やスキル

そこで活躍する資格は中小企業診断士。

めちゃくちゃ地味な資格名ですが、すでにトップレベルの人気を誇っている資格です。

診断士は、主に中小企業の経営の知識やスキルを身につけるものですので、しっかり勉強すれば中小企業の経営の大枠はマスターできるでしょう。

一次試験の中身をちょっと見てみました。

7つの科目に分かれています。「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーションのこと)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」。

・・・

合格率も25%ほどで、なかなかの難関です。でも、持っておくと経営コンサルタントしてもやっていけますし転職にも強い。ですね。そして事業承継にもバッチリ使えそうですね。

ただ、これは科目合格の割合。

診断士合格までは、二次試験、実務補習・実務従事が待っています。

でも、二次試験とか面白そうですよ。

「菓子製造業」や「旅館」「寝具小売店」などの事例が与えられて、それに関する設問に、筆記で答えるというものです。

「人」が最難関

経営とかオペレーション、財務会計とかは、わりと知識だけでなんとか行けたりします。

でも、人の扱いにマニュアルなし。

人が一番むずかしいです。

いきなり会社買って「今日から私がしゃっちょうで~す。」って言っても、普通は総スカンでしょう。

福岡の自動車学校を思い出しますね。本にもなってますが。これ↓

この社長は、おそらく他人ではなく身内の事業承継ですが、MBA仕込みのスキルで会社を変えようとしたところ、100人の社員のうち約半分が辞めていったそうです。

状況した息子が帰ってきて事業引き継いだところ・・・

あるあるです。

詳しくは書籍や自動車学校ホームページで。

あと、こちらの本も一読の価値がありますよ~

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。