2020年8現在、ちょうど月商1500万円のネットショプの中身を見ていたので、その内情(数字)を公開できる範囲で書いておきます。
ネット通販全盛の頃だと、月商100万とか屁にもならないレベルでしたが、通販の参入が激増した後でも、その売上をコンスタントに維持できているというのは素晴らしい。
運もあるでしょうし、努力もありますよね。
これからネット通販を始める、企業にせよ、副業の個人にせよ、まずは目標は月商100万円・・・と言いたいところですが、まずは1万円です。ハイ(^^)
なぜなら、今の時代、新規のネットショップで売上1万円作れるのもスゴイことですから。
月商1500万円ではない
年商1500万円。
12で割ると、1月あたり125万円。
つまり、平均すると毎月125万円の売上を作っているネットショップです。
月商1500万はその10倍ですから、規模が違いすぎます。
ただ、この2020年に年商1500万円を叩き出せるネットショップって、額は小さいですが成功ショップと言って良いでしょう。
その根拠は、1人で食えているから。
ま、「食えている」って言うと、男っぽいですが運営は女性1人。
では、数字を見ていきましょう。
数字は「約」でかつ消費税などは考慮にいれていないので「イメージ」寄りの数字だと思ってください。
気になる手取りは
年商1500万円、月商125万円で手取りは平均20万円くらいですね。
個人事業主なので、毎月一定の給料が入るわけではなく、年間通じて諸経費引いて、いくら残ったか?という計算方法になります。
ただ、本業でやっていますが、勤務時間は1日5、6時間で土日祝は完全休業です。
もちろん、ネットショップなので残業などあろうはずはありません。
「もっと収入を増やしたい。」という気持ちはあるけど、子供もまだ成人していないので、これ以上時間や労力を使ってまでは・・・という女性らしい考えです。
それは、それで良いと思いますね。
現状をできるだけ維持することにエネルギーを注ぐのが良いでしょう。
売上が落ちてきたらおまかせください。
ぐいっと上げますよ(^^)
仕入れは4~6掛け
さて、物販業なので商品を仕入れます。
いわゆる型番商品(メーカーが作って品番がついてあるやる)です。
20社くらいのメーカーと取引をしていて、メーカーごとに掛け率が違って4~6掛けです。平均すると5.5掛けくらいになります。
ちなみに、「6掛け」というのは1万円の仕入れ値が60%ということです。つまり6000円ということですね。
年商1500万円のうち55%くらいは仕入れで消えていきます。
金額にすると825万円。
この時点で残りは、675万円。
年商には送料なども含まれている
売上から仕入れを引いた残りが手取りになれば、嬉しいところですが、残念ながら「年商」というとき、この中には送料も含まれています。
もちろん、送料をわけで計算する会計方法もありますが、このお店では、1万円以上は送料無料としているので、会計が面倒になるので、売れた金額=売上として計算しています。
運送会社の値上げもあって、業者を変えたりしながら、現在は年間80万円ほどの運賃がかかっています。
675-80=595万円
家賃はなんとかしたい
在庫を抱えて販売するネットショップなので、どうしても場所が必要です。
自宅とは別でオフィスを借りていて、その家賃が8万円。
12ヶ月で96万円です。
595-96=499万円
「もっと安いところを」と考えたこともあったようですが、2万円安いところがあったとしても、保証金、引っ越し代金、現在の立地やその他の条件などを考えると、「動かないほうが利口」ということになりました。
外せない宣伝費
宣伝はブログなどの自然検索とリスティング広告だけ。
リスティング広告に年間で80万円。
499-80=419万円。
売上に対して5%ほどの宣伝費ですね。かなり少ないです。
なぜなら、ブログからの来店が多いからです。
そこにリスティング広告などを出すと、本来なら自然検索で来てくれていたお客さんを、わざわざお金をかけて集客するという、マヌケなことになるので最小限にとどめています。
これも避けられないサーバー代
ここで初めて触れますが、ネットショップ1店舗ではなく、モール店も含め複数店舗(メインは3~4店舗)です。
サーバー代がちょっと高めのところも使っていたり、モールの広告費もサーバー代として処理したりしているので、年間で80万円ほどかかっています。
昔はもっとかかっていましたが、かなりスリム化しています。
419-80=339万円
ん~どんどん減っていく書き方は、夢がない?(^^;)
税理は必須
数字に強い人なら、フリー(freee)など、クラウド会計を使って日々の記帳から申告までできます。
そんなに難しいことじゃないですね。
でも、苦手な人にとっては、簿記の用語を見るだけでも拒否反応が出てしまいます。
そんな人の強い味方が税理士会計士さん。
顧問料と言う形で月額20000円で、年間24万円。
そして、決算のときに10万円なので合計34万円。
339-34=305万円
後は細かい経費
大まかな経費はこれくらいで、後は、電気代、水道代、ネット台、交通費や飲食代、交際費などですね。
それらを引くと、月平均20万円の年収240万円くらい、と言う感じです。
年収240万って聞くとすくねーって思うでしょ?
でもね、個人事業主の裏ワザをちゃんと伝授してもらっているので、数字ほど少なくはないですよ。
2倍というと言い過ぎかもしれませんが、サラリーマンで言うところの年収500万円あたりのレベルですね。
でも、払っている税金などは年収240万円相当ですから、うまくやってるよね~って感じです。
08/1500