ECサイト運営者として、まず認識しないといけないことのひとつがこれ。
購入者は必ずしも、あなたのお店を指名して購入したのではなく『たまたま』買っただけ。
そして、1度購入したあと、
あなたの店名など忘れる。
ということ。
さらに、
よほどのことがない限り「思い出すこともない。」
今どき手書きの手紙はインパクトなし
新規客の大半は通りすがりです。
だから、注文に対して、普通に商品を送るだけでは、リピートはまず望めないと思っていい。
リピートしてもらうには、とにかく憶えてもらうこと。
そして、思い出してもらうこと。
その「憶えてもらう」ためのテクニックのひとつが同梱物です。
商品を購入したら、手書きで「ありがとうございました。なんたらかんたら・・・」と、付箋やメモなどが入っていた経験のある人も多いと思います。
どうでしょう。
インパクとはあるでしょうか?
はじめて買ったお店から、手書きの手紙をもらって感動する人もいるとは思いますが、たまたま買った店からの手紙など、すぐゴミ箱に捨てる人も多いはず。
そもそも、手書きや手書き風フォントを使ったお手紙は、ありふれています。
だから印象に残らない。
ま、手書きの手紙を見たこともない人にとっては衝撃かもしれませんが、通販常用者にとっては、特段印象に残るものでもありません。
こんなワザがあったとは!
今回利用したR天のお店は、ひとひねりした同梱物を入れていて印象に残ったので紹介します。
それは・・・
小さな(お年玉を入れるぽち袋サイズ)に5円玉。
そこまでなら、誰しも思いつくことです。たかが5円玉でも、もらったら捨てる日本人はいないはず。
とりあえず見ます。
でも、今回のお店は違います。
その5円玉に付加価値をつけてきました。
東京銭洗い弁天と呼ばれている小網神社で清められた5円玉です。
本当に清められたかどうかは不明ですが、この5円玉にはご利益があると書かれています。
「小綱神社で清められた硬貨を財布の中に入れておくと、それが「種銭」となってお金を呼び寄せるとか。」
とか???
いやぁ~お金呼び寄せそうですよね。
なかなか粋な同梱物を入れるなぁ~と印象に残りました。
ただ、そういった付加価値のついたような同梱物を、「だた入れたら」良いかと言うと、そうではないと思います。
小手先テクニックは通用しない
このお店を利用する前に、一度問い合わせをしたのですが、その返答が「人情味にあふれる」というか、一個人が普通に返信を書いた感じの文面だったんですよね。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、いわゆる、AIでも、できそうな機械的な、マニュアル的な返答ではなかったってことです。
例えば、AI的な返答なら「お問い合わせありがとうございます。商品Aの重さは476gです。」以上。
と言うところを、当該店舗の返答は次のような感じ。
「お問い合わせありがとうございます。店長の髙島です。重さは476gです。ペットボトルの500mlぐらいのイメージですね。見た目ほど重くないですよ!」
人柄が見えるというか、温かみのある返答ですね。
というわけで、個人的に、とっても印象に残った同梱物だったのでメモっておきます。
そして、参考にしたいと思います。
ちなみに、そのお店は中野区ですから、日本橋まではそこそこ距離がありますよね。
清めている写真などがあれば、よりリアリティーがありますよね。
ちなみに、今回のような個性的な同梱物でリピート策の工夫をしているお店は、ショップサーブで出店している専門に多い印象です。
「なんでもかんでも扱っているお店」はあまりやってないし、やったところで効果ないですね。専門店専用のテクニックですね。
リピーター対策は消費者目線で
あなた自身のふだんの消費活動が、リピーター対策に役立ちます。
たまたま立ち寄ったお店、出張で利用したお店、誰かに連れて行ってもらったお店。
印象に残っているでしょうか。
印象薄いですよね。
ほとんどのお客さんは、利用したお店に対して、そーいう感じなんです。
だから、いかに印象に残るか、覚えてもらうか。
そういった工夫をあれこれ考えないといけないんですね。
また、郵便受けに入るダイレクトメールやポスティングの数々。
「なんで捨てることになるか?」を考えてみると、「あきらか必要のない情報」「見る価値のない紙切れ」って思いますよね。
そのようなゴミの中でも、手にとってもらえる方法とはなにか?
それを考えるわけです。
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