「オリジナルTシャツは売れない。」
そんな声をよく聞きます。
私自身、オリジナルTシャツに限らず、オリジナルグッズなども制作して販売していますが、ヒット商品がでたのは1度だけで、それ以後は「ぼちぼち売れる」という感じ。
もちろんいつも大ヒット&儲かることを想定してコツコツやっていますけどね。
ちなみに、本業は20年以上、既製品のネット販売をしています。
その一部門としてオリジナル商品を販売しています。
売れない理由は2つだけ
オリジナルTシャツが売れない理由は2つしかありません。
1つ目は、誰も欲しくないデザインだから。
今↓私がデザインしてみました。というより無料の画像を載せただけのデザインです。
3,000円だとして、欲しいですか?
別にいらないですよね。
2つ目は、露出がない。
露出とは「人の目に触れる」という意味です。
広告宣伝のことです。
魅力的なデザインのTシャツを作っても、それを見る人がいなけりゃ売れるはずありませんよね。
誰に買って欲しい?
販売戦略を考える前に「誰に買ってほしいか?」というターゲットを設定したほうが売れやすいです。
ターゲットは誰でも(老若男女)でも良いのですが、ターゲットを絞ったほうが告知手段も決まってくるし、売れやすくもなります。
まずは、自分のデザインしたTシャツをどんな人に来てほしいか、ターゲットを絞ることをおすすめします。
例えば、上記の「合格Tシャツ」なら、「受験生や受験生を持つ親御さん」とターゲットを決められます。
すると、受験がよく検索するキーワードなどで広告を出せますし、LINE広告なら50代や60代の利用者に絞って広告を出すこともできます。
売れる販売戦略は4つだけ
販売戦略はオリジナルTシャツに限らず、すべての商品やサービスに共通することです。
売れるための方法は3つだけです。
それ以前に、「誰も欲しくないデザイン」という売れない理由をつぶしておく必要があります。
その上での販売戦略です。
1.広告宣伝
2.インフルエンサーになる
3.多作
4.ライセンス
広告宣伝
どんなに良い商品でも、人の目に触れない限り知られません。
知られないと「買われる」ということもありません。
当然ですね。
だから、広告宣伝が必要になります。
普段、ネット検索をしたり、インスタやツイッターを見ていると、たくさん広告が出ていることに気づくと思います。
企業に限らず個人でもWEB広告は出せます。
魅力的なデザインのTシャツができたなら、広告を出すことで売れるようになります。
ただし、WEB広告を扱うにはある程度のスキルが必要になるので、本気で広告をやりたいなら、デジプロなどで基礎から学んで取り組んでみてください。
インフルエンサーになる
広告はお金がかかります。
10万円を広告につぎ込んでTシャツ1枚売れても、赤字です。
広告運用は、しっかり身に着けないと収益を出すのはなかなか難しい。
でも、インフルエンサーになれば無料で広告できます。
「私がインフルエンサーだなんて・・・無理無理。」という人には無理な話です。
でも、何かテーマを持っているならインフルエンサーになれる可能性はあります。
例えば、めちゃくちゃカメが好き。カメを100匹以上飼っているし、ファッションから家の中の置物までカメグッズだらけ。前世はおそらくカメだった。
そういうキャラの持ち主なら、SNSを通じて世界中のカメ好きと繋がります。
ただし、これは「カメ好きとつながりたい。」「カメ好きとコミュニケーションを取りたい。」というのが目的である必要があります。
「販売するためにインフルエンサーになる。」というのは、本末転倒で、売るためのSNS活動だとバレた瞬間に、フォロワーは離れていきます。
「つながり」を求めてフォロワーを増やすのが健全な方法です。
ある程度フォロワーが増えてきたタイミングで、「オリジナルTシャツを作ってみた。」というノリで販売を開始します。
インフルエンサーとして、どの程度支持、信頼されているかによって売れ方が変わってきます。
多作
画家で有名なピカソ。
生涯に創り出した作品は約15万点だそうです。
一般人が、よく見かける作品はその中の数十点くらいでしょう。
アートの世界なので、ちょっと話はずれるかもしれません。
でも、ネット販売の世界では販売点数は非常に重要です。
なぜなら、多くの商品がネットに公開されているということは、(悪い言い方をすると)客を釣るための釣り糸をたくさん垂らしているということになるからです。
1本で釣るよりも100本、100本よりも1000本と、数が増えれば増えるほど注文数も売上も伸びていきます。
もちろん、商品自体に魅力があることが前提です。
広告は出さない。
インフルエンサーにもならない。
そんな人は、多作攻めの長期的な販売戦略でやってみてはいかがでしょうか。
ライセンス
自分のデザインにこだわらない場合は、他人の作品を借りるという手法があります。
販売者としては中級レベルになります。
日本人はブランド好きですよね。
ブランド好きさんは、Tシャツの素材がどうだろうが縫製が甘かろうが、「プランドロゴが入っている」という理由だけで買います。
鬼滅の刃(アニメ)が流行って、鬼滅グッズがたくさん出回りました。
すべてライセンス・ビジネスで、鬼滅のデザインを借りて、それをTシャツに印刷したりキーホルダーにして販売しているわけです。
もちろん、タダで使わせてくれないのでロイヤリティーという手数料を支払います。
これができると、わりと簡単に売れます。
有名なキャラクターなどは、すでに溢れかえっているのでコアなファンがいるようなニッチなところを狙うと良いかもしれません。
そこまでやって売れない場合はあきらめる
すでに数千人、数万人というフォロワーのいるインフルエンサーは、簡単にオリジナルグッズが売れますし儲かります。
でも、「フォロワーは友達だけ。」
そんな人は、スタートラインです。
インフルエンサーの道でも良いですし広告宣伝を極めてもかまわない。
売れるためには、効果的な広告手段をコツコツ積み上げるほかありません。
ネット上にはInstaやFacebook、TwitterなどのSNSに限らず、youtubeやブログなど、無料で告知できる手段がたくさんあります。
もし、店舗を持っているならGoogleビジネスにしっかり情報を載せるのも外せない販売戦略のひとつです。
販売のために行うことをマーケティングと言いますが、「想定しうるマーケティングすべてやっても売れなかった。」場合は、あきらめる・・・で良いでしょう。
ただ、EC(ネット販売)業界で20年以上やってきて「いろいろやったけど売れない。」という人は、失礼ながら、やっていることがぬるい(甘い)です。
「その程度で売れたら苦労しないわ。」というレベルで息切れしています。