この本は、どちらかというとリアルのビジネスを想定した内容になっています。でも、だからと言って、ECサイトに役立たないかというと、そんなことはない。
なぜなら、ネットビジネス、ECより、リアルのビジネスの方が、圧倒的に歴史が長いからです。学ぶことは多いです。
ただ、経営コンサルタント企業の社員さんの書いた本なので、教科書的です。ネット検索をすれば、どこかに書いてある内容ばかりです。
というと、本が悪いみたいな印象になってしまいますが違いますよね。ブログなんかに書かれている情報は、こう言った本が元ネタ、オリジナルであることが多いです。もちろん、本を書いている人が100%純粋にオリジナルかというと、そうでもないですね。
さて、ECサイト運営者として、まず注目するのは「新規客」「リピート客」の章でしょう。今は、新規客を集めることや逃がさないことが難しくなってきています。少ない訪問者でも、新規客をゲットできるよう、テクニックをフル稼働させたいところです。
新規客をゲットする上でのポイントは、「安心感」「ビフォーサービス」「安さ感」など10のテクニックが、リアルビジネスを事例にあげながら解説されています。
そして「リピート客」。何度か買ってくれたお客さんに対しては、今度は「価値」や「ストーリー」を伝えていくことが重要になってくるわけです。
新規の壁は超えてゲットしたお客さんを、逃さないような施策を次々と打つ必要があります。10項目と若干少ない気はしますが、基本的なことが書かれているので、目を通しておいて損はないです。
前後しますが、第1章の「お客様の心を理解しよう」で、「お客様はポジティブな気持ちの時に購入意欲が高くなるからワクワクするような言葉を使って訴求しよう。」という部分などは、基本的すぎて、すっかり意識できていなかったことを思い出しました。
事例の写真や大きな図などが多用されて、文字数は少ないのでさくっと読めます。「あ、そうそう。これ大事だったわ。」なんて、復習しながら読むのにもおススメです。
