WooCommerceの初心者向けマニュアル。最初の最初の3つの設定について解説します。
まず、その前にWooCommerのメリットをおさらいしましょう。
WooCommerceは世界的に利用されているEC用の無料プラグインです。ですから、サーバー代とドメイン代だけでネットショップが運営できます。
サンプルサイトを作っていますが、ドメインは1年目69円と、サーバー代はさくらインターネットで月額500円、つまり、月額500円ちょっとで本格的なECサイトが構築できます。
デメリットは、ありません。というのも、ネット検索をすればデメリットとして挙げられていることもありますが、「欠点は補え」「長所を生かせ」「欠点は最大の長所だ。」などの観点に立って考えればデメリットはないということです。
ECサイトの立ち上げで一番重要なこと
ECサイト、つまり、ネットショップの立ち上げで一番大事なことはなんでしょうか。これはショップサーブなど、有料のシステムを使う場合でも同じです。
一番重要なことは、最速で、注文ができる体制を作ること。
これに限ります。でも、多くのビギナーは、ど~でもよいことに時間を割いてしまって消耗し、開店へ対するモチベーションを下げてしまいます。
その結果、作業を開始してから半年経っても未完成の状態だったり、典型的なのは、中途半端な状態で放置してしまったり。思い当たる方も多いかもしれませんね。
とにかく、「注文ができる。」つまり、「商品がある状態で公開してしまう。」ことが一番大事なことです。
特定商取引法とか、そんなものは後の後でいいんですよ。個人事業の届け出なんかも、後で暇つぶし程度にやればいいんです。通販サイトを立ち上げるための重要度の高いことからやっていきましょう。
ステップ1 WooCommerceプラグイン
WordPressをインストールしたなら(さくらインターネットは簡単インストール機能あり)、WooCommerceプラグインを入れます。
そして、開店ウィザードを使って、住所や電話番号などを入力していきます。
ここで大事なことは、いちいち真面目に入力しないこと。後でいくらでも変更できるので、テキトーな項目や数字を入れてウィザードを終了させることです。
ウィザードが終われば商品を登録して、商品が買える状態になります。
ステップ2 日本語仕様のためのプラグイン
WooCommerceは海外製ですが、日本仕様にカスタマイズしてくれる便利なプラグインが配布されています。「Japanized for Woocommerce」です。
これで支払方法やフォームの入力の並び方から、税金や送料設定までができます。でも、この段階で細かくいじる必要はありません。なぜなら、注文ができる状態をいち早く作るのが目的だからです。
ステップ3 販売ページ用テーマ
上記2つのWooCommerceのプラグインは、要はショッピングカート機能や受注処理の機能などを受け持っています。
今度は、お客様が見る部分、販売ページのレイアウトにしてくれる専用のテーマをインストールします。とくにわからなければ「Storefront」というテーマを入れます。
まとめ
WooCommerceは、高機能なECサイトを作れるもっとも安い選択です。メリットしかありません。年々高騰するECサイト用のシステムの料金に嫌気がさした方などには超おススメです。
そして、スタートするにあたり、一番重要なのは、1日でも早く商品が買える状態にすること。お店をオープンした状態にすること。
そうすることで、「公開したその日から検索対象になる」ということも重要ですが、何よりも、EC関係のスピード感を身に着けるのも重要といえるでしょう。
「デザインがどうの。」「レイアウトがどうの」「SEOがどうの」など、細かいことはすべて後まわし。最初から、そんなところで道草を食っているから開店できなくなるわけです。
まずは開店。走りながら調整していくのが、楽にECサイトを始め、そして続けるコツである、と思います。