新商品を発売してみたんですが、結果大コケ(笑)。ナメてました。
原因は、市場調査をしっかりしなかった点やしっかり差別化できていなかった点。また、リスティング広告だけに頼った手抜きマーケティング等。
そんな安易な方法でモノが売れた時代は今は昔。
反省も大事ですが、たまにはヒットを打ちたいので、じっくり考えるため社長業を休業。
というわけで、アイデアのネタを探すことにします。
特許情報はフィクションよりおもろい!?
すでに世に出回っている商品は、文字通り「既出」。ネット通販業界、既出の商品では勝負は難しい。
じゃ、未出を狙えばいい。
未出は、ない頭を絞っても出てこないので特許情報を調べまくるのが、楽しいし、ためにもなりますね。
特率行政法人 工業所有権情報・研修館という名のよくわからない団体の提供している特許情報のプラットフォームJ-platpat。
多種多様な特許や実用新案、意匠、商標登録が公開されています。
特許権を得た状態で製品化されたり、ヒット商品になったりするものもあれば、ただ特許と認定されただけで放置されたものもあります。
メーカーなどは、個人が出願した特許を使ってオリジナル製品を開発することがあるので、メーカーの開発担当部署などは、特に特許情報を見ているでしょう。
あの人気商品も特許
まだこの時期でも着ている人も多いと思いますが、ユニクロのヒートテック。
「調温機能を備えた編物」という名称で2004年に出願され2006年に公開(公知)されています。東レとの共同開発ですね。(※「ファーストリテイリング」で検索。)
ところが、このヒートテック、製品化されたのは2003年で爆発的なヒットしたのは2008年。
つまり、ヒットする3年以上前に技術情報が公開されていたということになります。
もしかすると、この情報を見つけて「ヒット商品の匂いがする」と思って株を買っていた人は大儲けしたかもしれません。
という感じで、企業株価にも影響を与えそうな特許情報は、投資家も見ているんじゃないでしょうか。
ユニクロが一躍有名企業になったきっかけはフリースですが、ファーストリテイリングが最初に得た特許になっています。
最新では、2020年8月にシューズの特許が公開されています。
アウトソール(靴底)の素材に関するもので「アウトソールの軽量性及び耐摩耗性を両立可能なシューズ 」とのこと。
なるほど、すり減ってしまいがちなソールを、軽量を保ちながら耐久性の良い素材を使って実現した、ということでしょうか。
なかなか地味な部分なので、それだけでヒットになるかどうかはビミョーだとは思いますが。
個人的には、ソールの減りの「お悩み」と寒さ対策の「お悩み」を比べたとき、寒さのほうが遥かに悩みが深いのでヒートテックは買いますが、ソールが減らないからといってユニクロの靴は買わないですね。
別のブランドにそのソールが付けば買いたいですが、そんなソールが普及すると靴の修理屋さんの売上が減りそうですね。
赤ちゃん用品
思いつきで「赤ちゃん用品」で検索。
個人名で登録されている特許がおもしろい。
「洗面所対応の赤ちゃんのお尻洗い用品」とか、「ちゃん頭部皮膚保護腕枕」とか「ベビーシッター用エプロン」とか。
図面も公開されているんですが、こんな言い方すると申し訳ないですが、素人の手描きイラストレベルのものも多いです。
イラストだけ見ても「なにこれ?」と、説明してくれないとわからないようなものもあります。
でも、特許・・・特許って難しそうですが、手続きこそ弁理士に頼めば、簡単にできそうな気がしてきます。
その他、面白いアイデア
今度は「雑貨」で検索してみたところ800以上の特許が出てきました。
その中に、「合皮(合成皮革)に特殊な塗料を吹きかけて使い古した感をだす。」的な特許。
たしかに、合皮は使い古すと汚くなるだけで本皮のような味はでませんよね。合皮にあえて味を出すとは、その発想はなかった。
「組み立て式墓石」なんてのもありました。「墓石って重い」というのが常識ですが、通販はとてもできない。ところが組み立て式にすれば通販も可能。
なるほど、墓石が重い石である法律も義務もないですから。その発想はなかった。
また、「スーパー(食料品販売店)などの、ゴミを出さない食料品の無包装販売対応の販売システム」といった特許もあります。
特許は、形あるモノ(物の発明)だけではなく、このように形のない「考え方(方法の発明)」のようなものも出願することができます。
試作などを作る手間もなく、机上で考えるだけで一攫千金を狙えるかも!?
発明アイデアは寝て待つ
そんなこんなで、いろいろなアイデアに触れたあとは寝るのみ。
オリジナル商品のアイデアが湧いてくるのを待つだけです。
勝てるオリジナル商品になるかどうかは、またリリースしてみないとわからないですが。