普段は、通販システムのショップサーブで物販業を営んでますが、正直ヒマっす。儲かってないわけではないけど、やること少ないんでひま。
だから、隣の芝が見えるもんですから、好奇心はあっちこっちに行ってしまいます。
わりと不定期で思いつくのがフランチャイズ。
以前はコインランドリーや塾などがありましたが、今回はコメダ珈琲。
コメダ珈琲で町おこし!?
地方には、時代の流れ通り、少子高齢化が進み、電気のついていない商店は増え、シャッター通りを超えて、ゴーストタウンに向かってるニオイのする街もちらほら。
知らない街だと気にならないけど、縁のある街だと、訪問するたびに寂しくなるんですよね。もう次は来るのよそうか・・・
何かできないか?
いや、できませんけど、ヒマな老人が多数いるので、「憩いの大箱でも作れば、ちょっとでも活気が戻るのでは?」と思ったのがきっかけ。
以前から気になってたコメダ珈琲についてあれこれ調べてみた日記です。
投資は5000万〜1億以上!?
コメダのFC(フランチャイズ)は、規格外で特殊な印象です。
タイトルのように投資額がハンパない。
一般人ができるようなレベルではなく、法人や資産家向けです。
なぜ、このような金額になるのか。
それは、ロードサイドなど、500坪はあろうかという土地を使って、お店を作るのが基本だから。
注目点は、建物より駐車場。
例えば、3人のおじいちゃんやおばあちゃんが、それぞれの車でやってきても(合計3台)、ちゃんと収容できるというコンセプトらしいです。そりゃ、広さがいるわ。
投資回収期間は6〜7年だが
普通の飲食店の場合、一般に投資回収期間は3年くらいと言われています。
例えば、1000万円を初期投資としてお店を作ったなら、毎年333万円の利益を出せるのが理想ってことです。
専門用語で言うならROIは33.3%になります。
ROI%=利益÷投資額×100
でも、コメダの場合は投資回収期間が6〜7年と言うことですから、ROIは14%〜16%と言う感じ。
EC(Eコマース)をやってる者からすると、ありえない回収期間です・・・
それでも、始める企業があるのには理由があるはず。
それは、長期プランだが、確実に利益が出せるということ。
せっかちで1年以内で回収が基本!みたいなEC系人種もいれば、のんびり長期に渡って回収することに、何の抵抗もない人種もいるということですね。
開業後閉店した例はない!?
コロナちゃん渦でも「オープン」情報ばかりが目につくなか、「閉店例」もありました。
2020年9月、川崎市の向ヶ丘遊園店。
地図で見ると、ロードサイドにある典型的な店舗で、みずほ銀行のお隣にある。
一般的に銀行は一等地にしか出店しないので、この場所もまた一等地なのでしょう。
ただ、向ヶ丘を中心に、エリアを広げて「コメダ」検索すると、結構な数が出てくるので、閉店の理由のひとつに「共食い」もあるのかもしれません。
賃貸の土地なら、FCさんは賃料に耐えられなくなったのかもしれません。
いずれにせよ初期コストが、億を超えるFCなので、これ自体が参入障壁となって、ライバルが現れにくい、というのも、コメダの強みだということらしいです。
土地はタダ同然の地方だけど、商圏人口でオワタ
さて、当該地方都市の人口は、最近2万人を切りました。
コメダの出店戦略場、商圏の人口をどのように設定しているかは、ネット上には出ていないようです。
唯一、それらしいのが出てきたのが、ちょっと古いですが、南山大学の学生さんの論文ですかね、愛知限定でリサーチしてくれていました。
http://www.st.nanzan-u.ac.jp/info/gr-thesis/2012/09se071.pdf
これを見ると、「夜間人口」と「半径3km」をもとに計算されています。
地方は車社会なんで5kmくらいは普通に商圏に入ると思いますが、それはいい置いておいてデータを見ると、、、
3km県内10〜17万人の店が多いようです。
2万人については0店。
学生さんのリサーチということを割り引いて考えたとしても、普通に考えて、コスパ悪そうです。
いくら町おこし的な、社会起業家的な、きれいな案を出しても、土地こそタダ同然ですが、人がいなけりゃ話になりませんからね。
人間より野生の動物のほうが多そうなので、そちらをビジネスにしたほうがいいかもしれません。