「副業や小遣い稼ぎではなく、本格的なEC(通販)事業を立ち上げたい。」
そんなときの選択肢になる通販開業システム(ASP)。
楽天やアマゾンに出店する場合も、必ず別で本店サイトを設けますが、そのシステム選びは悩みどころ。
多くの企業が、ショップサーブショップサーブ、メイクショップ、フューチャーショップあたりを候補にあげてきます。
3社に絞ったはいいけど、なかなか選べない・・・
そんなとき、ちょっとだけ参考になるかもしれない?各社のセミナーを受けてみた印象と感想。
メイクショップのセミナー
たしかメイクショップは、もともとは韓国系の企業だったと思います。
でも、現在は若い日本人が社長を務めています。
LINE?とは関係は無いと思いますが。
その若い社長直々のセミナーが、東京ビッグサイトで開催されていたので受けてみました。
同社はアパレルに強いを謳うサーバーです。
「みなさん、CPA(新規顧客獲得のコスト)は把握していますか?」
「リピートユーザーの売り上げの比率は知っていますか?」
「今は、検索よりも、インスタやLINEなどのSNSを通してファンづくりをする時代です。」
「顧客エンゲージメントを醸成してLTV(Life Time Value/顧客生涯価値)を高めるのが王道ですよ。」
「EC市場はどんどん伸びていますが、パイの奪い合いです。そこで、販路拡大するために販売チャネルもシフトする流れがあります。」
という感じで、専門用語頻出です。
業界人ならほぼ理解できる内容ですが、これからECに参入しようと考えているユーザーにとっては、もしかするとチンプンカンプンかもしれません。
セミナーを開催する場合は、ユーザー属性を絞って、属性にあった言葉で説明したほうが理解度や満足度ともに高くなります。
ターゲットを絞らず広く浅く集めておいて、内容を専門的にしてしまうとミスマッチが生じてしまいますよね。
一番面白かったのは「インスタグラマーの主婦がネットショップを始めたら、粋なり月商100万。」という事例。
勉強になりました。
フューチャーショップのセミナー
フューチャーショップはオンライン・セミナー(ウェビナー)しか受けたことがありませんが、印象はめちゃくちゃいいですね。
メイクショップ同様、初心者に配慮したやさしい内容ではなく、あるていど専門知識があることが前提の内容です。
特徴はコラボ。
例えば、簡単に「海外販売ができる(越境EC)ツール」を提供する企業だったり、有名ECコンサルタント登壇して現場「ノウハウをチラ見」させてくれるコラボだったり。
閲覧者が無料セミナーに参加するだけでも有益な情報が得られるつくりになっています。
当店は、ショップサーブのユーザーですが、 フューチャーショップを利用したら、イケてるネット通販事業が立ち上げられそうで、乗り換えたくなります。
実際問題、乗り換えは大変なんでしませんが。
ショップサーブのセミナー
メイクショップのセミナーが社長直々なのに対して、ショップサーブは社員さんです。
しかも、手作り感がすごく伝わってくる内容です。
2021年6月現在、リアルの開店セミナーはやっていなくてオンラインだけですが、リアルでやっていたときの「いい感じ」はなくなっています。
フューチャーやメイクと明らか違うのは、不慣れな参加者に配慮した言葉です。
「EC市場」を「ネットショップ市場」と置き換えたり、コンバージョン率という言葉は「転換率」と日本語に言い換えたり。
EC業界の現状や、今後の見通しなどを説明したうえで、繁盛店の事例を引き合いに、今後EC業界で勝ち残っていくための方策基指針を教えてくれます。
セミナー終了後は個別に質疑応答してくれる姿は、東京の会社なのに、どこかアットホーム的な、親身な姿勢を感じました。
最終的には好みの問題
EC業界のメジャーな通販システム3社のセミナーについての感想でした。
このご時世、「絶対この企業を選ぶべき!」ってのがないんですよね。
どこも機能的には大差ないし、料金的にも、びっくりするような差はありません。
メイクショップやフューチャーショップはアパレルに強く(そういう業界を意識したシステム作り)、でショップサーブは食品系に強いような印象です。
当店はショップサーブを10年以上使っていますが、雑貨系です。
普通に物販するなら何の問題もないし、使いやすいとは思います。
各社のセミナーを受けると、社風というかビジョンと言うか、「どういった顧客体験を目指しているのか?」という雰囲気が、なんとなく、つかめると思います。
機能や料金は大差ないので、どこが自社にマッチしているか確認する意味でも、各社のセミナーを受けてみてはいかがでしょうか。
06/makeshop