ショップサーブでECサイトの運営。
21年前に比べるとずいぶんとEC業界は様変わりしてしまいました。
当時大変だったことが楽になったり、当時は楽だったことが、逆に大変になったり。
普段の仕事ないようは多岐にわたりますが、今回は、「これは言っておかないとね!」と思えることを上げてみました。
ちなみに、「しんどい」については「体力的」なのか「精神的」なのか、2つ意味がありますね。
精神的にしんどいのか
どこかの掲示板に次のような相談があげられていました。
雑誌で取り上げられたのをきっかけに注文が急増。新規受付をストップするほど。制作や顧客対応などすべて1人でやっている。
主人が仕事をやめて手伝ってくれることになったが、あまりいい顔をして手伝ってくれない。
私は、HPの管理など一日も休まず働いているのに、どうやら主人は女友達と遊びに行くと言います。つらい苦しいです。
「は?」って思いますよね。
文面を見る限り、起業している人で、決して誰かに「働かせられている」わけではない。
自分が好きで始めた仕事じゃないの?
それを苦しいとかつらいとか甘いよね。
ぬるい!
まるで「悲劇のヒロイン」みたいに自己憐憫に浸っていて失笑しかない。
注文をストップするほど注文が入っているなら喜ぶでしょう。ふつう。
何のために起業してんの?
ほとんどの人はそう思いますよね。
それとは別で、クレーマーばかりに絡まれて、嫌がらせのメールや電話が鳴り止まない。
そんな場合は、たしかにキツいと思います。ま、それも対策があるんだから、アクセス拒否するなりすれば済むんですけどね。
結論が最後になったけど、「自ら起業を選んでいるのに精神的にしんどい」はありえない。
大変なのはこれ
ショップ運営も21年目を迎え、運営上「一番大変だな。」って思うのは、ページの改善ですね。
「臭いものにはフタをしろ」じゃないですが、できれば見たくない、触りたくない・・・(^^;)。
ほったかしで儲けたい。
でも、改善をしないと売上はドンドン落ちる。
重い腰を上げてページの改善に取り組みます。
じゃ、「ページの改善って何やるの?」って話ですよね。
例えば、「最悪のページ」は、ユーザーがアクセスしてきて、内容を読むことなくどこかへ言ってしまうページです。
そして普通のページは、ユーザーがアクセスしてきて、そのうち1%くらいが商品を購入する。
100人やってきたら1人が買うというページ。
これを3人に増やすための改善です。
具体的に何をするかと言うと、「ページを開いたけど100人中50人は、たいして読まずにどこかへ行った。」→「キャッチコピーを変えてみて検証」あるいは「ヘッダーイメージを変更してみて検証。」などです。
キャッチを変えることで100人中60人が読むようになったら改善できたことになるし、50以下だと、さらに仮説を立てて、改善のアイデアを出してPDCAを回していきます。
このような、仮説、テスト、検証などを商品ページやブログページなどで繰り返すんですね。
取扱商品は5000点を超えるのですが、全商品ではとてもできないので、「この商品こそ!」と、いくつかピックアップして対策を実施していくのです。
ま、これも取り掛かるまでが腰が重いんですが、いざ取り組むの楽しくなって5時間でも10時間でも集中できます。
新規参入はこれが大変!
新型コロナのおバカ騒ぎで、急にネット通販への注目度が上がりました。
ECがスタートして以来、ひたすら伸び続けている業界ですが、火に油に注ぐかのようなブーストです。
そのような状況があるので、この機会に通販に参入しようという動きも急激に増えました。
一部サイトのアクセス解析です。コロナお祭り騒ぎのときは、国民総出で!?巣ごもりになり通販&通販です。
でも、残念ながら新規で参入した場合、まず直面する苦労は新規客の獲得です。
新規客というよりアクセスを取るのに苦労するでしょう。
この業界未経験だと1ヶ月に10人の来店も取れないですね。
毎日10時間以上、かつ1年以上、ネットショップ運営に関する知識やスキルを詰め込めば、なんとかなるかも?ってレベルです。
片手間で、軽いノリで「儲かりそうだから。」なんて、トンデモない勘違いです。
もし友人から相談を受けたなら「悪いことは言わんからやめておけ。」と忠告しますね(^^)
もちろん、商材(売るモノ)によっては、やったほうが良いばいいもあるので、一概には言えませんけど。
人を雇うと大変
ネットショップに限らず、すべてのビジネスの現場において、社長や上司をやっている人が口をそろえて言うのは「人がいちばん大変・・・」
そうなんです。
人はロボットじゃないですから、指示通り動くとは限らず、仕事のクオリティーは100%は不可能で、ミスもおかせばコミュニケーション・トラブルも起こします。
当たり前のことで、そういったことも織り込んで人は使わないといけない。
でも、実際の現場では、人が引き起こす様々なインシデント(小さな事故や事件のようなこと)によって、仕事の進み方に影響がでます。
「社長+スタッフ」という2人だけの会社なら、コミュニケーションの線は1本です。
でも、社長含め4人いるとコミュニケーションの線は、一気に6本に増えます。
指数関数的ですね(^^)アホの小池!
AさんとBさんは仲がいいけど、BさんとCさんは仲が悪い。
でも、CさんはAさんとは馬が合う。みたいな。
アルバイトでも社員でも、人が辞めるときの理由って「人間関係」って多いじゃないですか。
人をやとうと、本業以外というか、営業に関係のないところで、仕事が増えて大変なことになることもあるんです。
起業を考えている人も多いと思いますが、「上場を目指す。」とか「年商10億目指す。」とか、着地点がそういったところでない場合は、できる限り1人や、使っても身内にしておくほうが良いですよ。