本店サイトをショップサーブで10年ほど運用しています。
過去に「ショップサーブはクレジットカード手数料が安い!なんと3.675%!」なんて書いたこともありましたが、今はShopifyが3.4%ですから、安くもなんともない。
そんなわけで、ショップサーブを10年使ってきたからこそ言える感想というか評価というか、その辺について書いておきます。
すべて2021年8月現在のお話です。
一言で言うならコレ
高い・・・
そりゃ楽天とかに比べたらチョー低コストですよ。
だから、楽天なんて令和が終わろうがこの世が終わろうが断固出店しません。(いや、儲かる商材が見つかったら出店するかも・・・)
「EC業界では低コスト。」
そこは莫大に評価できる点。
でもね、「低コストだから」という理由で利用しているのに、年々いやらしく、じわりじわりと値上げするわけです。
初期の頃は最低1万円くらいだったんですよ。それが今では基本15000円くらい。
さらに、売上に応じて「ロイヤリティー」ではないけど、まるで「なんちゃってロイヤリティー」のような注文処理手数料。
1件あたり税込み37円。
「最初はカート使用料」とか、ショッピングカートを使った手数料的なことを言っていたような気がしますが、「注文処理手数料ってなんですか!?」って話ですよ。
「カートを使用するのにサーバーに負担がかかるので、その手数料です。」って言いたいのかもしれませんが!
それにしても、こちらはネット注文を処理するシステムを15000円で借りているのに、それに追加するように注文処理手数料を取るとは意味わからん。
まるで、賃貸マンションに住んでいて家賃を払っているのにエントランス通過手数料1回37円みたいな・・・「は?なにそれ?」ですよね。
ETCですか?
悪徳不動産ですか?
てな話です。
ショップサーブ・ユーザーがアツい経営者ばかりなら本社にウ○コ投げつけられれますよ。
37円自体は安いですが、100件注文が入っただけで3700円です。
基本料の実に24%ですよ。まじやめて。
ま、それでも楽天に比べりゃ天国のようなもんですけどね。
決済まわりは及第点
決済の選択肢が多く、カート内でのクレジットカードの入力のユーザビリティーも優れています。
コンビニ決済や後払いなど、日本人の老若男女の事情に配慮した決済方法が十分に用意されています。
アマゾン・ペイメントやPaypayもいち早く導入されました。(個人的に、あのとき買っておけば良かったと猛烈に後悔している)ビットコインもある。
が、「Amazon Pay月額3300円とるんかい!」です。
なえましたね。
そりゃ株主のこともあるんで、何でもホイホイ無料提供できないのはわかりますけど、初期のころよりユーザーを大事にする姿勢薄くなってんじゃね?って感じますが、どうでしょう。
ちなみに、JCBの手数料は4.725%という高額手数料のままです。
これはEストアーは悪くありません。
JCBの殿様商売のせいらしいです。
皆さんJCBは決済選択から外しましょう。
決済周りは釈然としない評価ですね。
スマホサイト編集はオシイ
レスポンシブルWEBデザイン(RWD)ではなく、個別でスマホサイトを編集できます。
これは実に良くて、スマホならではの見せ方を細かく設定できます。
販売商品によってRWDで問題ない場合もありますが、当店の場合は、説明図なんかを使うので、パソコンの画像そのまま使うと読めないんです。
だからスマホ専用に画像が作れるので重宝しています。
これがレスポンシブル・オンリーだったら逆に不満が爆発していたでしょう。
おしい点は、色々改善点があるはずなのに、長期間放置されている感じですね。
外資系の企業の場合は、「アジャイル開発」って言って、システムを未完成でリリースしておいて常に改善をしていくんです。
そういう外資系のシステムも使っていますが、使うたびに何か進化しているんです。
「うちは外資じゃなくて国産なんで。」という言い訳は聞きたくないです。
というわけでスマホページ編集機能の評価は60点。
SEOは安定的に強い
過去10年の印象ですがSEOは強いですね。
ダントツに強いか?というとそうではなく、しっかり基本項目を埋める場所が用意されているので、SEOに関しては、わりとかゆいところに手が届いています。
同じショップサーブのユーザーさんで、「SEO基本項目を全部埋めたところ月商1000万を突破してしまった!」なんて話もありました。
当店は商品数が多いので、まともに項目を埋めているのは10%もないですが・・・
ただ、コンプリートしたときにスゴイ評価ができるかもしれません。
だれか代わりにやってほしいものです。
SEOに強い理由の1つ?
最近ブログをリニューアルしていています。
SEOは基本的な情報を入力しておくのは大事だけど、ページの表示速度も重要と言われています。
確かに、速度の早いページは上位に来て、遅いと後ろにやられてしまう感覚があります。
そこで、ショップサーブの店舗と、Eストアーのライバル?であるフューチャーショップの任意の店舗と、表示速度の測定を勝手にやってみました。
その結果がこれ。
ショップサーブユーザーである当店のほうが7倍スピードが早いという結果になりました。
サンプルは1件だけなんで実際はわかりませんよ。
もしかすると、コーディングとかサーバーのスペックなどが関係しているのかな?って思いました。
サーバースペックについては、一般ユーザーにしてみれば、何のことかわかりませんからアピールしても意味ないですからね。
この通販システムのサーバースペックに切り込んで書いているショップサーブユーザーはいないんじゃないですかね。
表示速度については、個人的なSEOスキルでは評価できません。
個人や副業系は門前払い
「ショップサーブを使ってみて。」というより、Eストアーの経営方針の変遷で感じるのは、「小規模な個人は切り捨てた。」ということ。
「副業でちょっとネットショップやってみたい。」といったユーザーは、お断りとまでいかないまでも、相手にしない姿勢です。
まあ、料金が月額15000円~ですから、「副業でちょっと。」みたいな気軽なノリの人は契約しないでしょうが。
今は、ある程度事業規模のある個人事業主や企業だけですね。
月商で言えば最低100万くらいでしょう。
それ以下は、ぞんざいに扱われます。いや、それは言い過ぎか。
「通販事業を売上の柱の一本にするつもり。」の企業向けです。
システム的提供以外、実は、マーケティングやCRM等を含めたコンサルも充実しています。
総合的な評価点数は?
20年以上ECをやってきた中で、いろいろな通販システムはもちろん、レンタルサーバーなども使ってきました。(参考:私のレンタルサーバー遍歴)
中には、ドメインの更新忘れで全ユーザー店舗が一斉にシャットダウンされたり、「ユーザーのデータを消去してしまった!」なんてレンタルサーバーもありました。
顧客の個人情報のデータの漏洩を起こす企業も、ときどき見られますね。
これは社員さんによく聞くんですが、Eストアーのサーバーを担当しているエンジニアさんたちはガチ本業の人らしいです。
ちょっとスクールで学んだ若い人が、こちょこちょやるのとは違って、20年前からこの業界の深いところで人知れず活躍しているような人たちです。
それを聞いたとき、「セキュリティー系は安心だな。」って思いましたね。
ちなみに、Eストアーが万が一、ユーザーのデータを誤って消しても責任はとえませんので、そこは注意しておきましょう(参照:ショップサーブサービス規約)。
おそらくエンジニアについては、業界屈指のレベルです。
実感できる点はあまりないですが評価には値すると思われます。
個人的に総合的な評価点は78点。
あと5ポイント上げてくれたら満足する結果となりますね。