カクテルパーティー効果とは、混雑した居酒屋など、にぎやかな場所にもかかわらず自分の名前や関心のあることはすっと耳に入っくる効果のこと。
人間の脳は、大量の情報が聞こえていても無意識に必要な情報を処理しているんですね。
人は生まれてから現在まで「群馬さん」と名前で呼ばれるたびに、「自分は群馬太郎」というアイデンティティを強固にしているからでしょう。
でも、俳優さんとかどうなんでしょうね。
福山が本名でも、あるときは湯川さんになったり瀧本さんになったり。
役をやっているときは、役名で呼ばれても反応するんでしょかね。
視覚的カクテルパーティー効果を
ネット販売では音声を扱うことは少ないのでカクテルパーティー効果を直接得ることはできません。
代わりに、視覚的に応用することはできます。
その代表例がメールでしょう。
消費者は日々、様々なメールを大量に受信しますが、タイトルに自分の名前や関心事が入っていると目に止まります。
「お客さんはメールを読まない。」というのは、ECサイト運営者にとっては昔から悩みですが、メールに名字やフルネームを入れるだけで開封率は一気に高まります。
バナーに個人名を入れるキャンペーン
日本で多い名字は、1位が佐藤さん、2位が鈴木さん、3位が高橋さん、というのはご存知の通り。
以前1回だけ見かけたのですが、バナーに「本日鈴木さん半額!」みたいなやつ。
それで注文が増えるかどうかはわかりませんが、アイデアとしてはおもしろいと思いますけどね。
3つの名字をあわせて500万人くらいいるらしいですが、意外と直接の知り合いはいないですね。
人口多すぎる名字の人って、あまり名字に「思い入れとかないのかも?」って考えると、名字キャンペーンは、逆に喜んでもらえるかもしれませんね。
ぜひ、やってみた方は結果を教えてください。
もっとも、不正利用は簡単にできますが。
例えば、偽名で佐藤太郎などとして「◯◯市◯◯町1-1 本名次郎様方」といった表記にすればモノは送られてきますから。
「本人確認をする。」と言う方法もありますが、それじゃ、お得な気持ちも萎えてしまいますよね。
ユーザー視点がカクテル・パーティー
ネット検索のユーザーの多くは、検索なりショッピングなり、何かしらのテーマを持ってネットを利用していることが多いです。
ショッピングをしている人は、目当てのものを探すモードになっていますし、調べ物をしている人は回答を探すモードです。
そういったユーザーの視点をもとに、広告文やキャッチコピーに入れることで、ユーザーに「あ、自分のことだ。」とか「それ探してた。」というふうに気づいてもらえるわけですね。
カラーバス効果
カラー(color/色)をバス(bath/浴びる)という意味。
ザイオンス効果のように、学者が発見して検証したわけではないけど、巷で「そういう効果ってあるよね。」と言われている、人間心理の現象のひとつ。
要するに「気にしていること、意識していること聞こえる、見える」という効果。
ゲームのテトリスが流行った時、ブロック型のものが見えるたびに、「そこにそうはめ込んで」という思考になった人も多いと思います。
でも、テトリスのことなど忘れてしまえば、ブロック型のものは、もはや目に入りません。
また、キャッチコピーの研究をしているときなど、どこへ行っても、気づけば商品に書かれているパッケージばかりを無意識に見たものです。
このカラーバス効果は、有名な書籍「考具(加藤昌治著)」でも紹介されているので知っている人も多いでしょう。
20年近くも前に読みましたが今でも書籍のコンテンツとしては優れていますね。
もし、「まだ読んでない。」なんて人がいれば今すぐ読みましょう!
感情も同じだった!?
ムカつくことで頭がいっぱいのときに限って、「モンスタークレーマーを見かけた。」なんて経験はないでしょうか。
モンスタークレーマーに自分が絡まれるとかではなく、そういう現象を目にするという意味です。
実は、「類は友を呼ぶ」と言う言葉と似ていて、人は自分が抱いている感情と同調するような現象を引き寄せてしまいます。
周波数がそこに合ってしまうので、そういう結果になるわけですが、これはポジティブに使いたいですよね。
つまり、つねにハッピーな気持ちであるよう心がけていればハッピーな現象で囲まれるという結果になります。
ウソみたいな本当の話ですからぜひ試して見てください。
カクテルパーティー効果からは、ちょっと話はそれましたが、各心理学のテクニックを「売るため」に使うのも良いですが、自分の人生を豊かにするために利用するのもアリだと思いますよ~