オフライン(リアル)の集客方法19例

リアル集客19例

「オフライン」とはネットにつながっていない状態のことです。リアル(現実世界)やフィジカル(物理的)とも言います。

インターネットを使わない集客方法・宣伝方法について紹介します。

意外に効果的な集客方法が見つかもしれません。

商材やターゲットに合った宣伝方法を見極めて、さらに、効果的な使い方することで最大の結果が得られます。

昔からあるアナログ式な集客、広告、宣伝方法を集めました。

ビラ配り(実店舗ビジネスは必須)

チラシ配りとも言いますが、飲食店はもちろん、夏祭りや幼稚園小学校のバザーの開催など近隣のお客さんを集めるのに効果的です。

ビラ配りにもテクニックがあり、ただ「印刷する。そして配る。」ではなく、すべての広告手段に共通する5W1Hを事前に検討して、慎重に実行することで高い効果が得られます。

5W1Hとは

(A)Who(だれが)
(B)When(いつ)
(C)Where(どこで)
(D)What(なにを)
(E)Why(なぜ)
(F)How(どのように)。

A~Fにそれぞれ具体的な内容を落とし込み実行していきます。

ビラ配りなら(A)アルバイトスタッフが(B)〇月〇日~〇月〇日の17時~20時(C)店の前で(D)ディナークーポン券を(E)ディナー客の集客アップをするため(F)手渡しで配る、といった具合です。

新聞広告(高齢者層ターゲットの集客方法)

紙面上の広告枠に出向する方法。

読売新聞や毎日新聞、朝日新聞などのメジャーな全国新聞から地方だけで発行されている地域の新聞まで。

新聞購読者数は年々減少を続けていますが高齢者層へのリーチ率は高く、商材によっては効果を発揮します。

地方新聞は、例えば、北はオホーツク新聞から南は沖縄の琉球新報、発行部数も限られているうえ、広告獲得に苦労していますから(たぶん)、個人でも小遣いレベルで広告の出稿ができる場合があるので、意外に盲点かもしれません。

西日本新聞の一面の中の5cm×5cm程度の広告を出稿したことがあります。

料金は確か3万円程。

広告の目的は資料請求で、資料請求がありそのまま購入にも結びつきましたが結果は赤字となりました。

でも、効果は十分得られたと思っています。

新製品なら日経MJ(日本流通新聞)などの「新製品コーナー」に出すのも広告になります。

これは取材記事なので費用はかかりません。

折込チラシ(高齢者ターゲットに有効!)

紙面の広告と違って、折込チラシは市区町村単位で折込みができるのが特徴です。

ターゲットの年齢層や、商材によっては地域密着型からスタートしたほうが、いい結果に結びつくこともあるでしょう。

昔とくらべ、折り込みチラシを出すのが簡単になりました。

「ラスクル」など、オンラインから原稿を入稿して新聞の種類や折り込み枚数を選んだり、地域を選んだりして折り込みチラシを出すことができます。

こちらも新聞を取っている層(高齢層)をターゲットにしたマーケティングには有効です。

雑誌広告(オワコンだけど専門誌はアリ。)

すでにオワコン化している雑誌。

でも業界雑誌などは今も発行されていることがあります。

雑誌広告の場合は、ターゲットがある程度絞れるというメリットがあります。

ファッション関係のお店ならファッション誌を、インテリアやペットのお店なら住宅関係の雑誌を選んで広告を出すことができます。

雑誌の場合は、発行部数が決め手となります。

有名雑誌なら確実に読者はいますが、聞いたことも見たこともない雑誌に掲載しても、うんともすんとも効果はありません。

読者や広告を出した企業だけという、広告だけで構成されている雑誌などもあります。

雑誌には広告を出したことはありませんが、取材を受けて商品を載せてもらったりウェブサイトを紹介してもらったことは何度かあります。

かなり有名雑誌ですが、厚さは1.5cmほどもあるボリュームで、読み物から商品の紹介など、非常にたくさんの情報がつまっているため、一度掲載されたからといって、じゃんじゃん注文が入ることはありませんでした。

ただ、別冊や保存版などに掲載されたときは、3年後や5年後などに問い合わせの電話が鳴ることもありました。

でも、掲載商品はすでに販売終了。

長期保存されそうな雑誌の場合は「定番商品」を載せておくほうが良いかも知れません。

使い方によっては効果的な集客方法になるでしょう。

展示会への出展(メーカー商社ならマスト)

東京インターナショナルギフトショーにはじまり、小さなアパレルメーカーの展示会まで。

年間を通して、どこかで展示会が開催されています。

そこに出店して商品をアピールし、取引先を見つける集客手段も古くから行われています。

ギフトショーに出店したことがありますが、お祭り感覚で楽しい反面、3日間ほど同じブースで立ったり座ったりと、なかなか体力のいる仕事です。

出店料は高額ですが、両立な取引先が見つかることもあり運がよければ十分ペイできることもあります。

もっとも、コロナ騒ぎからは出店者も来場者も激減してゴーストタウンとは言いませんが、さぶーい状態が続いています。

テレビ番組(主婦層や高齢者ターゲット)

ますますオワコン化するテレビ。

商品の紹介しているテレビ番組といえば、今思いつくのは、NHKなら、おはよう日本の街角情報室。

民放ならTBSの「はなまるマーケット」、テレビ東京のワールドビジネスサテライトのトレたまコーナーなどでしょうか。

新聞同様、テレビ離れも急速に進んでいますが、やはり、テレビで紹介されると効果がスゴイこともありました。

何度か販売商品や類似品がテレビ番組で取り上げられたことがありますが、確かにドッカーンと注文が入ります。

もちろん、一時的ですが。

初めて商品がTVで紹介される事になったときは、「爆発的な注文が入ったらアルバイト何人いるだろうか?」なんて心配しましたが、実際は、通常の注文量のせいぜい10倍程度で拍子抜けした記憶があります。

商品が良ければその後も続きますが、ダメな商品は紹介されたときに一瞬だけ売れて後はパッタリです。

ラジオ番組(老人ターゲットの集客法)

東京や大阪ならFMが一般的ですが、地方へ行くとAMラジオのほうがよく聞かれてたりします。

特に高齢者の視聴率は高いです。

ちょっとした話題があると、簡単に取材に来てくれたりするので、あえて、番組が喜んで取材にきそうなイベントや話題を作るという方法でアピールする方法もあります。

ラジオもそろそろオワコンですね。

フライヤー(地味な集客効果あり)

リアルでお店やサービスを提供するビジネスを起業した場合、フライヤーは時として有効な宣伝手法になります。

冒頭のチラシ配りは、配る人と期間という限定のなかで行う宣伝手法。

一方、フライヤーは、ターゲット層が利用する店や場所に一度設置してもらえば、枚数がなくなるまでは作業は発生しないというメリットがあります。

FAX DM(ターゲットにはまれば効果大)

FAXを使って人や企業にダイレクトに広告を送りつけます。

場合によっては効果的な宣伝になります。

ただし、受け取った側は迷惑なので、この宣伝方法を使う場合は慎重になりましょう。

すぐにFAX番号と店名や会社名が「迷惑FAX番号」としてネット上に晒(さら)されてしまうこともあります。

ただ、FAXの文面のキャッチコピーや内容次第では、ターゲットをしっかり選定していれば、しっかり効果が得られます。

自社通販で学校関係のFAX番号を購入したことがありました。

そして学校宛にFAX DMを送ったところ反応が爆発して「自分は天才か?」と勘違いしたこともありました。

現在はFAXを紙で受け取る企業は少なくなりメールで受信するパターンが増えています。

どちらで受け取っても、とりあえず見られるのがFAX。

ターゲットをしっかり絞って、ターゲットにささるDMをデザインすれば、今でも効果は得られるでしょう。

イベント(楽しく集客!)

フェアーやカーニバル、フェスティバルの類に出店するカタチで参加したり、自らイベントを開催することで、集客しお店や企業の知名度を上げ集客につなげようとする方法です。

イベントの企画から実行まで、時間もお金もかかりますが、なかなか効果的です。

管理人も過去にイベント開催をしたことがありますが、売り上げや効果うんぬんよりも、お客さんとリアルに接することができるのは何よりもの収穫です。

お客さんも、パソコンの画面ではなく、運営者本人が実際に見えるわけですから信頼度もアップです。

ターゲットのいる場所に出向く(保険屋さん鉄板)

ほとんどの集客宣方法は、チラシなど何かモノを媒体として集客する間接的な方法です。

でも、この「ターゲットのいる場所に出向く」方法は、自ら直接的にターゲットを見つけにいく方法です。

例えば、保険外交員などでは一般的です。

個人の保険外交員が1~9をやったところで、「保険はいりたーい!」と手をあげる消費者はいないでしょう。

やはり、保険は信頼できる人から購入したい。

だから、保険外交員は人の集まるところに出没するわけです。

もちろん、「宣伝しに来ました。」とは言わずに、その場に溶け込みます。

ザイオンス効果を使って、親近感を抱いてもらったところで保険の提案。

親密になればなるほど購入や契約の障壁は低くなるので保険も販売しやすくなります。

また、保険外交員でなくてもこの手法を使う人たちがいます。

それは飲食店オーナー。

お店をオープンさせたあと、近隣の飲食店を利用し顔を売っていきます。

いきなり「カレー屋始めたんで。ヨロシク」とは言わず、まずは常連になります。

その後、身分を明かすというと変ですが、「実はカレー屋を始めまして。」と切り出していきます。

このように競合しない同ジャンルのお店と繋がることで、今度はそのお店のオーナーが遊びに来てくれたり、そのお店のお客さんを紹介してくれたりします。

もはや、そのような横のつながりが飲食街の文化になってしまっているところもあります。

逆というと、横のつながりを持たない人は村八分にされてしまうような狭い世界もあります。

飛び込み営業(バカ営業マンはよこすな。)

自店舗やオフィスを持っていると、まだいるんですよね。

飛び込み営業が。

印象の悪い飛び込み営業ですが、バカ営業マンが飛び込んでくると大変迷惑ですが、「営業を心得ている」営業マンが飛び込んできたときはウェルカムです。

あなたが社長で、営業マンに飛び込み営業をさせるなら効果的な飛び込み方法をきっちりトレーニングしてください。

もちろん、その前に社長が飛び込み営業の模範を見せないといけないですね。

バカは絶対によこさないこと。

フリーペーパー(リテラシー低い層向け)

ホットペッパーを始め、各地域地域にフリーペーパーが今も残っていることがあるので見たことはあるでしょう。

私の住んでいる地域もいくつかフリーペーパーが定期的に配られています。

そのままゴミ箱ですが、内容を見ると、やはり中高年~年寄り向けの内容になっているので高齢者ターゲットの場合は、地域のフリーペーパーも活用できるかも知れません。

催事イベント(楽しい集客方法)

催事やイベントは、展示会とは違って「小売店が出展する」といったパターンが多いですね。

カレーやラーメン、あるいはビーガン料理などフードフェスなどのイベントもあれば、○○マルシェなどと言って料理店から雑貨店までいろいろなお店が出展するパターンもあります。

また、どこかのお店の一部を借りてポップアップで出店するという方法もあります。

そういったところに出展すれば「認知度が上がる(知ってもらえる)」という効果があります。

ショップカードやチラシなどを配布して次回の来店が見込めます。

また、自らイベントを開催することで、いままで来なかったような人も集めることができたり、集客力をブーストすることも可能です。

テレマーケティング(おしゃべり好き向き。)

別の言い方をすると迷惑電話。

でも、おもしろいことに、リテラシーの低い人は、言葉たくみに話すことで見事に引っかかってくれることがあります。

何度も営業電話につかまって、結局がなんらかのサービスを買っているのを目の前で見たことがあります。

その人はアナログでデジタルのことがよくわからず、簡単に騙されるタイプの人です。

なので、話術のうまい人ならテレマーケティングもありでしょう。

数打ては、そういったリテラシーの低い客はゲットできるかも知れません。

無料セミナー(高額商品の集客に)

高額商品の集客方法としてポピュラーな無料セミナー。

また、翔泳社などBtoBの交流会的にも無料セミナーはよく行われています。

さらに、協会ビジネスでも無料セミナーは定番です。

無料の集客効果は大きく人を集めやすいのは確か。

ただし、その後商品がうれるかどうかはセミナーの設計にかかっています。

セミナーからクロージングへの流れを巧みに作り込む必要があります。

以前、怪しいセミナーに潜入してみたことがありますが、やはり、ここでもリテラシーの低い人数名が、まんまと30万円ほどの商品をその場で契約していました。

その他の人たちは、途中から「怪しい」ということを感じ取り、セミナー終了後はさっさと返ってしまいました。

私は、もちろん契約はしなかったのですが、さらに懇親会にまで潜入して怪しい世界を楽しんできました。(^o^)

紹介制度(地味に集客効果あり)

オフライン版アフィリエイトと言える紹介制度。

「お友達を紹介して3,000円クーポンをゲット!」など、購入客がまた別の客を連れてくる集客方法が紹介制度。

当店でも2005年くらいに実施したことがあってそれなりの成果をあげました。

新しいお客さんを紹介してくれたら「双方に2,000円のギフト券をプレゼント」というやり方です。

紹介者だけにメリットがあるのではなく、紹介された側にもメリットがあるので紹介するモチベーションもあがります。

なお、500円や1000円ではお客さんはなかなか動かないですね。

2,000円以上には設定しておきたいところです。

なお、求人の「紹介」は英語では「リファラル」と言い、求人の現場で在籍中の社員や元社員が知り合いを紹介する「リファラル採用」を取り入れる企業も増えてきています。

相乗りマーケティング(さらなる成長を目指すなら)

あまり話題になることの少ない相乗りマーケティング。

2社以上の事業者が、お互いの顧客にそれぞれの商品やサービスを紹介し合うという方法。

例えば、オーダーのスーツを販売するA社の顧客が1,000人。

カフス専門店の顧客が1,200人。

スーツ購入歴のある人にカフスを宣伝しカフス購入歴のある顧客にスーツを宣伝するという方法です。

コラボ相手選びがもっとも難しいところですが、お互いWin-Winの見込みがあるなら良い効果が得られることもあります。

小さな飲食店に行くと、近隣のお店の名刺やフライヤーが置かれていることがあります。

これも、ある意味相乗りマーケティングです。

ライセンスビジネス(場合によっては大爆発。)

ポケモンにキティーちゃん、鬼滅の刃に呪術廻戦(いずれもマンガ)。

ユニクロが呪術廻戦のライセンスを得てTシャツの販売を行いました。

普段ユニクロをほとんど使わない人でも呪術廻戦が好きなら、おそらく1枚や2枚は買ったことでしょう。

このように他社ライセンスを使って自社のオリジナル商品を作ることで新しいターゲット層を集客することができます。

私もライセンスビジネスをやったことがありますが「すごい集客」というより「すごい売れ行き」でした。

やはり、ブランドは強しです。