個人事業は、はっきり言っておいしいです。
うまみたくさんの生き方のひとつ。
特に、ネットショップ運営はパラダイスであり極楽であり。
とりあえず年収1,000万くらいを目指すなら個人事業主がおすすめです。
サラリーマンでも副業として個人事業を立ち上げたなら、源泉徴収された税金全額を取り戻すことだって可能です。
主婦も「配偶者控除の範囲でパートやアルバイト」なんて言わずに、自営業の仲間入りをして豊かな人生を過ごそうじゃありませんか。
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個人事業主の厳しい現実?
NHKが2019年8月に「個人事業主の厳しい現実」と題し番組を放映したらしい。
ウェブサイトに2人の「個人事業主の厳しい現実」の要約が載っていたので簡単に紹介してみます。
1人目は美容師さん。これまで社員として働いていた美容室と個人事業主として契約したというもの。
彼は「個人事業主になると自分の裁量で仕事ができる」と思っていたそうです。
結果どうなったかというと、オーナーに指示されるのは今まで通り。
自分の思い通り仕事ができず、社員の時よりも労働時間は増え収入は大幅に減り、理想とは大幅に違っていたといいます。
まるで地獄ですな。
2人目はクリーニング店のパートさんが個人事業主になったというケース。
こちらは、会社から「個人事業主になるか辞めるか」を突き付けられて個人事業主になったというもの。結果、個人事業主には残業は関係ないので長時間労働になったうえ収入も大幅にダウン。
失笑・・・。おいおい。
たった、これら2つの事例だけでもって「個人事業主の厳しい現実」とまとめるのは、あまりに乱暴すぎるんじゃね?さすがウソを垂れ流すクソN*K。
ちなみに、この2件に共通しているのは、会社に利用されたという点ですね。
騙されたと言ってもよいくらいです。
そもそも、主導権を握るはずの個人事業主が、あいてに100%主導権を握られている。
確かに、事業の形態は個人事業主ですが、実態は、雇用ですよね。
個人事業主の間違った、というか、残念な使い方です。
包丁も逆では切れないじゃないですか。
ちゃんと切れるほうを下に向けないと(^。^)
結論としては、個人事業主は、間違った使い方をすると地獄へ行き、正しい使い方をすればパラダイス行きである。」と言えそうです。
正しい使い方すれば、メリットしかありませんから!
「アタシって一生社畜??」なんて場合は、一肌脱いで個人事業主にチャレンジしてください。
参考
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/08/0819.html
個人事業主は100%自分の裁量
裁量(さいりょう)とは、自分の意見や考えで行動するということです。
会社員の場合、上司や会社からの指示や命令で仕事をすることが多いですよね。
「取引先と契約する裁量がある。」と言うときは、自分で契約をすることができますが、「裁量がない」という場合は、上司の決裁をもらわないと契約できない。
「裁量」の意味は大丈夫でしょうか。
お勤めの人でも、裁量の幅が広い人も多いと思いますが、基本は「雇用」されているので、さまざまな制限のなかで働かないといけない。
でも、個人事業主は裁量100%です。
いつ仕事をしようが、何時間働こうが、誰と付き合おうが誰からも制限や規制を受けません。
制限があるとすれば法律です。
つまり、法律が許す中では自由に動き回ることができるのです。
上記の残念な個人事業主の例は、ただ制服から私服になっただけ。
つまり、中身は同じで外装(名称)が変わっただけ。
もはやその狭い制限の中でしか仕事ができないという状況に陥ったわけです。
そりゃ厳しい現実になるっしょ。
本来なら、美容室と交渉して「この条件飲めないなら契約しねーし。」と有利な立場で仕事を進めるのが「裁量のある」個人事業主としてのビジネスの基本です。
仕事を選べるのが個人事業主。
会社員は、ある意味会社に守られているのでタイムカードさえ押しておけば収入が得られるというメリットがあります。
でも、個人事業主の場合は、自ら積極的に動かないと「0円」です。
リスクが高い分ハイリターンも望めるわけです。
それをデメリットなんて言う人は、やらない側の人たちです。
「収入は青天井」って考えるとメリットしかないですよね。
収入については、会社員やパートアルバイトのように、自分の時間を切り売りするワケのではないので収入もやり方次第で青天井です。
パートなら1日1万円も稼げたらバンザイでしょう。
でも、自ら事業をやり始めると1に日10万20万、あるいは何百万も稼ぐことも可能です。
もちろん、毎日何十万もコンスタントに稼げるのはかなりレアケースですが、たいていはバラバラです。
収入がゼロの日もあるでしょうし50万円の日もあるでしょう。
その日その日の収入ではなくトータルで考えるのが個人事業主です。ま、会社も同じですけどね。
個人事業主は税金を少なくできる!
漠然とした話が続いたので、もう少し身近で具体的なお話をしたいと思います。
「売り上げ」と「経費」と「税金」。
これらの関係はご存知と思います。
そして、「経費算入」は、ずばり節税のため!
個人事業なら何でもかんでも算入できてしまうというスーパーメリットがあるのです。
これが第一の目当てとして事業を立ち上げる人もいるほどです。
経費とは仕事に関係する費用のことです。
例えば、携帯電話。
取引先との連絡にかかせません。
「通信費」という経費で計上できます。
スマホ本体も通信料も、当然の経費です。
次、有名なのが家賃。
3LDKの賃貸マンションに住んでいて、月々の家賃が16万円だったとします。
そして、一部屋を事務所として使っていたなら、その割合分を経費として計上できます。
例えば、その部屋の広さがマンション全体の4分の1だとすると、「16万円の4分の1」の4万円を事務所地代家賃として経費にできます。
これを「按分【あんぶん】」と言います。
駐車場や、ガレージなども「仕事に使っているなら」その分費用とすることができるのです。
「それがどんな得があるの?」という初心者の方に、イメージ的に説明します。
全体の収入がありますよね?そこから「経費」を引く。
税金は、その残りにかかってくるんです。
年金や健康保険もそう。
課税収入っていうんですが、いくら大きな売上があっても、経費を引いて残り少なければ、それに応じて税金も少なくなるんです。
社員はもちろん、パートやアルバイトは、もらった金額=収入ですよね。
税金や年金、健康保険もスゴイ額引かれる。
でも、自分ではどうすることもできない。
引かれたらひかれっぱなし。
個人事業主は、そういった痛い出費を究極まで抑えることができるのです。
個人事業主は金がかからない
個人事業になるには、「開業届」という紙きれをを税務署に出すだけ。
開業は0円タダです。
即日個人事業主になれます。
一方、株式会社は設立から運営から何かと金がかかります。
印鑑だ、登記費用だ、設立代行費用だなんだと、設立するだけで30、40万円です。
そして、法務局から必要書類を1枚とるのにも何百円。(住民票を取るような感じです。)
会社の住所が変わるだけで3~4万円。
でも、個人事業なら運営面でとにかくお金がかからないのです。
ネットバンキング利用料も0円。
Paypay銀行は個人でも屋号(会社名のようなもの)のついた口座が作れます。
事業赤字なら税金も0円。
株式会社だと、赤字で銀行口座に残高もなく手持ちの現金もない場合でも7万円ほどの税金がかかります。
株式会社などの法人は、このようにワケのわからない法律に縛られています。
個人事業主は、例えるなら階段です。
動かなければ2段目に行けません。
でも下に落ちることはありません。
法人は下りのエスカレーターです。
止まると下に落ちていきます。
個人事業主は監視されない自由がある
株式会社をやっていると、帳簿やら税金やら正確に、かつ、厳密ににやっていかないといけません。
税務署の目を気にしないといけないわけです。
まるで監視されているかのように。
しかも、数年に1度は必ず「税務調査」と言って、税務署から係官が来て帳簿見ながら質問攻めをしてきます。
「社長。この仕事は長いんですか?」
「社長。この52,500円は何の費用ですか?」
「社長。ここ(帳簿)に出てる売り上げ以外の売り上げはありませんか?」
まるで取り調べです。
別に悪いことをしているわけでもないのに、あれこれ質問をされているうちに、まるで犯罪者のような気分になってきます。
うっかり自白してしまいそうな勢いです(いや、特に悪いことはしていないけど!)。
ちなみに、私は会社数社経営しながら個人事業主としてもやっているハイブリッド型です。
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それでもって、帳簿の不備を指摘されて、さらに税金を持っていかれたりするわけです。ふんだり蹴ったり。泣きっ面に蜂です。
で、個人事業主。税務調査なんて(基本)ありません。だから、やりたい放題です。
なんて言うと怒られそうですが、正直、個人事業なら税務署なんてまったく意識しなくていいのです。
まだ開業もしていないのに税金のことを心配する人がいますが、おかしな話です。
開業していても儲かってもないのに税金の心配をする人も無駄な心配です。
ドロボーがお金持ちの邸宅に侵入するように、というとこれも怒られるかもしれませんが、税務署も儲かっている人や企業がターゲットなのです。
芸能人が無申告などでニュースになりましたよね。
年間3,000万とか4,000万のレベルです。
税務署に狙われるのは、これくらいの規模からです。
たまに、金額が低くても「見せしめ」のための摘発はあります。
個人事業主の年収500万や800万くらいは貧乏人として見向きもされません。
税務署を気にしなくていいのでお気楽なのです。
個人事業主は自由に時間が使える
個人事業主として「個人的に何が一番良いか。」と聞かれたら、お金持ちではなく時間持ちになれるということ。
起業したてのころは「お金持ち」ではありませんが、自分のために100%時間を使える「時間持ち」になれるのが最強のメリットです。
「決められた時間に決められた場所に行き、決められた時間働く。」ということからの解放が最大の目的でした。
逆に、それが苦にならない人はお勤めのほうが向いているかもしれません。
平日土日、暦は基本的に関係ありません。
平日に休み土日に働いたり、好きな時に好きなだけ働ける自由があります。
また休みも自由。
平日はどこもすいてますから、お出かけなどは平日が基本。
またストレスフリーです。
もちろん、「やらなければ食えない」というリスクは背負ってます。
ただ、そんなことをいちいち考えていたら動けなくなるのであまり気にないようにするのがコツですね。
開業時は、土日休みの感覚が身についていると、混雑を避けるため平日に休みを取り、遊んでいると罪悪感を感じることもあるかもしれません。
でも、それは徐々に慣れてきます。
どんな個人事業がオススメ?(チェックリスト)
たまに質問を受けますが、難しい質問です。
人によりけりでしょう。
パソコンが苦手な人はネットビジネスは難しいでしょう。
体力のない人に体力を使う仕事は難しい。
まずは、自分のスペック(スキルや体力、資金や居住地域など)を洗い出して、次のような疑問に答えてみると良いです。
- どんな人生や生活スタイルを実現したいのか?
- どういった働き方をしたいのか?
- 自分には何ができるのか?
- 何が好きなのか?
- 何をしたいのか?
- どれくらいの収入を得たいのか?
- 体力や知力はいかほどなのか?
最終的にオススメしたいのは漠然としていますが、「世の中にない、あるいは、きわめて少ないサービスや商品を売る」ということになりそうです。
アフィリエイトのように、誰もが簡単にできることにウマミはない。
アフィリも、まだ誰も知らない頃はうまみいっぱいだったのですが、今は全然でしょう?
何でも、一番乗りが一番おいしいんです。
あとは、リアルのビジネスもオススメですね。
「東京にはあるのに、この地方や地域にはない。」
そういったビジネスです。逆も然りです。
リアルの場合は競合調査も市場調査も、目に見えていることが多かったり、データ(人口や年齢層等)が入手しやすかったり、大儲けを狙わないのならリアルビジネスで固くいく方法もありです。
ネットビジネスに比べると移動があったり体力を使ったりなど、何かと時間はかかりますが。
体力に自信がある人は、現場系がおすすめです。
と言っても、建設現場で働くんじゃないですよ。
エアコンやお風呂にトイレ、洗濯機や換気扇のクリーニング、また、家事代行や不用品の回収、ふすまや畳の張替えなどなど。
いわゆる職人系の仕事のことです。
5年10年と修行をつまないといけないような仕事は、すぐには収入にならないけど、「クリーニング」や「家事代行」なんか資格もなんにもいりません。
また、産廃の許認可や電気工事士なども、それほどハードルが高いものでもないし。
個人事業主のネットショップ最新スタイル
物販【ぶっぱん】とは、形あるものを販売すること。
20年前も週末起業」という言葉がはやったことがありました。
でも、当時は自宅で開業して商品も自宅に置いて、デスクトップパソコンの前で通販の仕事をしていました。
現在は、私も含め、従来型のスタイルの人もいますが、
(1)在庫をもたない。
(2)モバイルパソコンやスマホで運営
といったスタイルが大半を占めています。
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在庫を持たずにネットショップを始める4つの方法
NETSEA(ネッシー)などで商品を顧客に直送してくれるメーカー(企業)を見つけて、Shopifyやbase(ベイス)など通販サイトを立ち上げる。
商品を掲載するけど仕入れはしない。
売れたときにメーカーに発注して顧客に直接送ってもらう。
こんな感じですね。
副業で個人事業を始めた人の事例
料理の得意な山之内さん(32歳女性・仮名)。
平日は会社員として事務の仕事をしています。
会社は副業オッケーなので、休みの毎週土曜にレンタルキッチンを使って料理教室を始めました。
インスタやツイッターなどで告知して生徒さんを募集しています。
毎週なんとか1人以上の生徒さんが集まり充実した土曜を過ごしています。
個人事業主として開業届を出してお金の計算もしっかりしています。
次の年の3月には確定申告が待っています。
今のところ決して儲かっているわけではありませんが、「将来、独立するための練習のつもりなの。」と言っています。
起業経験がなかったので、最初はてんやわんや。
いろんなミスもやらかしたそうです。
やってみて初めてわかることや気づくことがたくさんあって、「やってみて良かった。」と言います。
山之内さんのように、「いきなり独立!」というより、収入源をたもったまま小さく始めるのがリスクのない事業の始め方ですね。