ネット通販のいたずら注文対処法

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「いたずら」とは、「ふざけて、無益な事やよくない事をすること。悪ふざけ。わるさ。」と定義されています。

ただ、「いたずら」は「いたずら」でも、「家族をびっくりさせるいたずら」から「企業に損害を与えるいたずら」まで、色々あります。

よくニュースにもなりますが、回転寿司で他人の注文にわさびを乗せたり、一貫食べてしまったり。

こういうのは明らか企業に損害を与える、いたずらを超えた域の「業務妨害」になることまで。

また、飲食店をやっていると、いたずらとまでいかないまでも、テーブルの裏側にガムをくっつけていたり、よそから持ち込んだペットボトルを置いて帰ったり、非常識な行動を取る人は少なからずします。

ネット通販は楽かも?

ネット通販におけるいたずらと言えば、いたずら注文でしょう。

買う意思がないのに、架空の個人情報で注文をし、例えば、決済は代金引換を選ぶ。

通販会社は、いちいち架空の住所かどうかなんてチェックしていませんから、そのまま注文を発送します。

しかし、運送会社から電話がかかってきて、お届けの商品ですが、「住所がありません。」とか「別人がお住まいです。」とか。

そういったいたずら注文は何件か経験したことはありますが、業務を著しく妨害されるほどではなかったですね。

そういった意味では、ネット通販におけるいたずら注文なんて、たかがしれているのかもしれません。

おそらく、いたずらをする側に「いたずらしている感」があまりないものなのかもしれません。

ネットでは本人を特定しやすい

ネットを通じた通信は、基本すべて記録が残ります。

個人名や年齢性別とか、そういった個人情報ではなく、「どこからのネット接続で端末の番号は◯◯」というレベルです。

脅迫などの書き込みをして逮捕されるようなニュースもたまに見かけますが、まさに、それです。

本人は匿名で書き込んだつもりですが、「どの地域でどこの回線を使って、どの端末から書き込んだか。」というのが、ちゃんと記録されるので、犯人も簡単に捕まるわけです。

最近はネット通販におけるいたずら注文は目立ってありませんが、おそらく「ネットを通じていたずら注文をしてもバレてしまう。下手すりゃ逮捕される。」ということが、ある程度消費者側に認知されているのだと思います。

メール攻撃

注文ではなく、攻撃のごとくメールを送ってくる病的な人もたまにいます。

いちいち対応していては時間も無駄になるしメンタルもやられます。

そういったいたずら的メールはフィルターにかけて、読むことなくゴミ箱に直行させることです。

「病的」ですから、対応するのはこちら「お店」ではなく、「お医者」さんなので、相手を間違えていることを教えてあげたいところですが、そんなことを伝えても通じないでしょうからスルーするのが一番です。

電話攻撃

もっとやっかいなのが電話です。

当社(Shopifyで運用中)は、「電話注文だけ」を受けているのですが、気づかず注文番号に「問い合わせ」をシてくる人もいます。

「問い合わせはメールでしろや。」と書いてありますが、電話番号があると、ついかけてしまう気持ちはわかるので、あきらめています。

あるとき、「商品に興味がある。(購入検討)」ということで中年の男性が電話をかけてきました。

今のなっては「病んでいる人」と言うのはわかりますが、しゃべっていると普通なので、その時は気づかないものです。

通常なら2,3回気になることを聞いて購入の判断をするものですが、そのオッサンは1ヶ月くらい、毎日のように電話をしてきて、あれこれ質問してきます。

しまいには、キレて叫んで電話を切る、といった始末です。

女性スタッフが対応していたのですがメンタルをやられそう、ということで、完全に着信拒否にしてしましました。

その後何もないので、電話系のいたずらの場合は、基本着信拒否です。

いちいち相手しないこと、です。

販売サイトさえ見せない設定

在庫をカウントしている商品を販売している場合、いたずらで注文されるとデータ上在庫が減ります。

いたずらとわかったら、在庫を手動で戻す作業が必要になります。

これが繰り返されたりすると、事務作業も無駄に増えてしまいます。

問い合わせをしてくるわけでもなく、ただ、購入意思のない注文をするようなやつには、「そもそもショップページを見れなくする」という設定も可能です。

ただ、これは100%ではなく、ターゲットが特定の場所からアクセスしている場合に限ります。

例えば、「◯◯県◯◯市に住んでいて(ターゲットの)自宅からNTT◯◯回線を使ってネットに接続している。」という場合です。

このような場合「IPアドレス」というのがわかってします。

123.45.67.8900

という感じで十桁くらいの数字が、割り振れら得ています。

つまり、そのIPアドレスからのアクセスは「ウェブサイトを表示させない。」といった設定もできるわけです。

便利ですね。

注文もしていないものが届く

お店にとってはいたずら注文ではなく、正規の注文として処理されて完結したもの。

しかしながら、注文した本人は注文したのではなく「他人がなりすしで注文した。」なんてこともあります。

これもある種いたずら注文だとは言えますが、さすがに、お店側は注文段階では、そんなことは一切わかりません。

あとあと、「そういったトラブルが明るみになる。」と言う感じです。

ピザのデリバリーでも同じですが、隣の人間になりすまして注文することってできるじゃないですか。

「ピザ屋は素直に注文を受けてお届けする」→「いや、注文していない。」→「ピザ屋は持ち帰る。」

また、「居酒屋で宴会の予約をする。」→「店は準備する。」→「当日来ない。」

こんな話もたまにニュースでみますよね。

このように、まだまだ、いたずら注文は100%排除できない仕組みになっていることは、商売しているなら認識しておいたほうが良いでしょう。

もっとも、自動販売機などは完璧でいたずら注文のしようがないですが。

いたずら注文の事務処理

回転寿司のいたずらやコンビニやスーパーの万引きなどに比べるとネット通販なんてかわいいものです。

「代金引換で注文したのに受け取らない。」というのもいたずらの一種です。

正確には業務妨害ですが、そういうのにいちいちエネルギーを割いて対処するのは「何も生まない」極めて生産性の低い事業活動になります。

代引の受け取り拒否が発生した場合など、通販のビギナーなどは「こいつ許さん!」という感じに感情的になって、メールであれこれ連絡したりします。

でも、そんなものは、数をこなしていれば遅かれ早かれ発生する事案なので、いちいち感情的にしょりしていたらメンタルに悪影響です。

コンビニや書店の万引きのように「今日は3冊盗まれた。マイナス3,000円なりぃ~」という感じで、淡々と事務処理するだけです。

もちろん、「万引きされないような仕組みを考え続ける。」とか「いたずら注文されないよう仕組みを考える。」といった取り組みは大事ですよ。

ただ、いたずら事案が発生したときに、いちいち感情的に反応するのではなく、ただ帳簿上の数字としてあつかうことのほうが大事ですよ、ってな話です。