「ビジネスを拡大したい。」
「もっと売り上げたい。」
「もっと多くの人に知ってもらいたい。」
商品やサービスを提供する事業者の切なるホンネであり、ときには悩みとなる願望。
ビジネススクールで、ビジネスのイロハを習った人にとっては、ビジネスを「どのように拡大していけばよいか?」「もっと多くの人に告知する方法は?」といったことは学習済み。
しかし、世の中、起業する人副業を始める人、自分でビジネスをスタートする人の大半は、ビジネススクールに行くのは愚か、本も読まず、自己流ということがほとんど。
そりゃ、行き詰まるに決まってます。
もし、小学校で引き算を習わなかったら、500円のものを販売して1000円もらったときに暗算できず困るのは、簡単に想像できると思います。
販売チャネルとは
さてさて、販売を強化する場合、いろいろな手法がありますが、その中のひとつが販売チャネルの増強です。
例えば、当社などはShopifyでネット通販(雑貨系)を行っていますが、売り上げを拡大するためにヤフーショッピング支店を作ったり、Amazonで販売したりなど、販売箇所を増やすということをしています。
販売チャネルというと難しそうですが、八百屋さんがいつもの店舗を離れて、スーパーの一角に出店したり屋外で開催されるイベントに出店するような感じです。
もちろん、その時、お店を閉めてしまうと販売チャネルは1つになってしまうので、本店は奥さんに任せ、スーパーの販売はバイトを雇い、イベント出店は自分が行く、みたいな感じなるわけです。
つまり、同時多発的には3店舗で販売するわけですから、売り上げも、いつもの1倍以上にはなるという話です。
販売チャネルの選び方の前に
何かモノを販売する場合は、「それを買う人がどこにいるか?」というのをまず考える必要があります。
どこ」というのは物理的な場所のこともあります。
例えば、駅前、公園前、ショッピングモール内、オフィスビルの入り口など。
オフィスビルの入り口なら、そこを出入りする人は働いている人、つまり、労働人口にカウントされる人たちです。
そんな場所で、年金ぐらしの老人相手の商品を売っても売れないじゃないですか。(「親御さんにいかがですか?」と言う方法はあるが。)
架空の例えですが、要するにそういうことです。
商品やサービスは、「適切な場所で適切な人(ターゲット)に」というのが大原則です。
マーケティングと言うことなんですが、勢いだけで「売ってこい!」とか「売りに行くぞ!」なんてやっていても無駄を打つだけですから、実際のアクション(販売)の前に、じっくり検討スべきポイントです。
露出メディアの増強
その場で販売するわけではないですが、自社商品をアピールするための場所を増やすという方法。
例えば、「新しい商品を発売した。インスタでアピールしよう。」といった感じです。
ただ、これも販売チャネルと同じで、適切な場所で適切な人(ターゲット)にというのが大原則。
介護商品をインスタで紹介しても、インスタのユーザーは20代30代と若い世代が中心です。
場違いも甚だしい!って話になります。
そうではなく、ユーザーの年齢層の高いフェイスブックを使って告知、あるいは宣伝をしたりするわけです。
場合によっては、ネットを離れて新聞の折込チラシを使ったほうが高い効果が得られる場合もあります。
商品やサービスによって様々!
販売チャンネル一覧みたいなのが自社にあったのですが、見当たらないんで、ちょっとおもしろい例を上げておきます。
物販ならネットショップとか実店舗とか。
でも、コンサルタントが仕事を取るとか顧客を見つける場合、ホームページを作ったり、インスタや検索広告などを出す方法などもあります。
でも、それより、手っ取り早く効果的なのが(無料)セミナーなんです。
貸し会議室などを借りて「売り上げが200%アップした企業の取り組み事例を紹介。」といったタイトルなどで、セミナー参加者を募ります。
無料が一番効果があります。
会議室借りる料金なんてしれているので無料でやっているところが多いですね。
そこで、事例を紹介して、最後に「コンサルやってるんで良かったら申し込んでね。」とやるわけです。
コンサルの顔や声に直接触れた参加者は、セミナーの内容次第ですが、一定数契約するんですよ。
一度、ちょっと怪しい系のコンサルの無料セミナーに潜入したことがありましたが、10名中3名くらいが30万円くらいの契約をしていましたね。
このように、業種、商品、サービスによって、見込み客が集められる販売チャネルなりメディアチャネルなりは、かわるのでしっかりリサーチすることをおすすめします。
ここをおろそかにすると、良い結果が得られないどころか無駄な出費にもなってしまいます。